年賀状を再開したい場合はどうする?復活年賀状の文例やマナーを解説
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近年、ライフスタイルの変化に伴って年賀状じまいをする方も増えてきました。しかし、中には年賀状じまいを後悔する方もいるようです。
「今年で年賀状を終わりにします」と年賀状じまいしてみたものの、再開したい場合はどうすれば良いのでしょうか。
この記事では、年賀状を再開するのはマナー違反にあたるのか、復活年賀状のおすすめ文例や気を付けるべきマナーについてご紹介します。
年賀状じまいとは
年賀状じまいとは、「今年で年賀状を終わりにします」と翌年以降の年賀状を辞退する旨を相手に伝える最後の年賀状のことを言います。
最近「終活」という言葉が浸透しつつありますが、その一環として年賀状のやり取りも整理しようということで年賀状じまいする方が増えてきました。
SNSの普及や切手代の値上げなどを理由に、高齢者のみならず若い世代でも年賀状じまいし、SNSなどでの交流に移行するケースも見られるようです。
年賀状じまいするパターン
年賀状じまいをする理由は、終活に限りません。ライフステージの変化に伴って年賀状じまいする方、環境の変化を理由に年賀状じまいする方などその理由はさまざまです。
ここからは、年賀状じまいのよくあるパターンを見ていきましょう。
終活
最も良く聞かれるのが、終活の一環として年賀状じまいするケースです。
近年葬儀やお墓の準備、遺産相続、生前整理など人生の最期に向けての準備として「終活」を行う人が増えてきました。
終活でやることの一つに「交友関係の整理」があり、何かあったときに家族から連絡してほしい人の連絡先をまとめることや、年賀状じまいも含まれます。
高齢者の場合、年賀状の準備は身体的な負担になるため、そうした負担を軽くする意味でも年賀状じまいする方が多いようです。
退職・転職
定年退職をきっかけとして仕事上での人間関係を整理する方や、転職を機に今までのビジネスでのお付き合いを整理する方など、ビジネスの節目に年賀状じまいをするケースもあります。
ビジネス関係のお付き合いは仕事を辞めたり変えたりすると希薄になってしまいます。定年退職者は年齢的にまだまだ若いと言えるかもしれませんが、最近ではメールやSNSに慣れ親しんでいる方も多いことから、早めの年賀状じまいをする人が多いのではないでしょうか。
引越し
転勤や結婚、家庭の事情など、住所が変わるタイミングで年賀状じまいするパターンもあります。
特に遠方に引越す場合、年賀状のやりとりをしていたとしても今後なかなか会えなくなる方もいるかもしれません。
毎年年賀状を送り続けるのは相手にも負担になると感じ、年賀状を終わりにしたいと思う方もいるようです。
最近では引越しの挨拶と年賀状を兼ねる人も増えており、引越し報告を兼ねて最後の年賀状としても問題ないでしょう。
子どもの成長
普段会えない遠方の親戚や知人などに子どもの成長を見てもらえるツールとして、年賀状を送る方も多いでしょう。しかし、子どもが成長すると写真を撮る機会が少なくなったり、写真を嫌がったりして写真付き年賀状を作りにくくなるかもしれません。
毎年子どもの写真付き年賀状を送ってきた方の場合、子どもが成人したタイミングや小学校を卒業するタイミングなど、節目で年賀状じまいを検討するケースもあります。
年賀状じまいを後悔する理由
終活や退職などをきっかけにいざ年賀状じまいをしたものの、後々になって年賀状じまいを後悔してしまう方もいるようです。
ここからは、年賀状じまいをした方が後悔してしまう主な理由を3つご紹介します。
関係が希薄になる可能性がある
干支のイラストや賀詞をあしらった年賀状は日本ならではの文化で、年賀状を手にするとお正月らしさを感じますよね。
普段遠くに住んでいて会えない方とも、毎年の年賀状のやりとりを通してつながりを感じることができます。特に手書きのメッセージや写真を見ると、相手のぬくもりも伝わってくるでしょう。
年賀状じまいをしてしまうと相手も年賀状を控える場合が多いため、関係が少し希薄になってしまう可能性があります。
連絡先がわからなくなる可能性がある
毎年年賀状のやりとりをしていれば、年賀状を出す際に最新の住所を確認するので、相手の現在の住所を把握しやすくなります。差出人が年賀状に電話番号やメールアドレスを記載する場合も多く、年賀状を通して連絡先の確認ができます。
また、相手が引越したとしても、毎年やりとりをしていれば引越しの報告をもらえる可能性が高いでしょう。
しかし、年賀状じまいしてしまうと相手の住所や連絡先がわからなくなってしまう可能性があります。
年賀状を再開しづらくなる
一度年賀状じまいをすると、お正月の楽しみが一つ減って寂しさを感じる方もいるでしょう。しかし、一旦年賀状をやめてしまうと、年賀状のやりとりを再開したくなっても再開しにくくなってしまう可能性があります。
特に自分から年賀状を辞退した場合は、気まずさを感じて再開しにくいものです。今後のことや相手との関係性をよく考えたうえで年賀状じまいしたにも関わらず、時間がたって心変わりしてしまい、年賀状じまいを後悔する人もいるようです。
年賀状の再開はマナー違反にあたる?
世間に浸透しつつある年賀状じまいですが、年賀状を再開することはマナー違反に当たるのでしょうか。
ずばり、年賀状の再開はマナー違反ではありません。
年賀状じまいをしたけれど、再開したくなった素直な気持ちを伝えれば相手も事情を理解して喜んでくれるでしょう。
「一度辞めると宣言したのに、相手に失礼かもしれない」、「相手にとって迷惑かもしれない」と感じている方は、「復活年賀状」を送ってみてはいかがでしょうか。
復活年賀状のおすすめ文例
一度辞めた年賀状を復活させたいときは、どのようなメッセージを添えればよいのでしょうか。
久々の年賀状に戸惑う方も多いかもしれません。
ここからは、復活年賀状におすすめの文例を相手別、状況別にご紹介いたします。
日頃から交流がある相手の場合
あけましておめでとうございます
年賀状じまいをするとお伝えしておりましたが
ついつい寂しさを感じ心変わりしました
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます
謹賀新年
年賀状のやりとりはもうやめるとお伝えしていましたが
やはりしばらく続けていくことにしました
今後とも変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます
あけましておめでとうございます
昨年最後の年賀状とお伝えしましたが
また新年のご挨拶をさせていただきます
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
普段あまり交流がない相手の場合
謹んで新春のお慶びを申し上げます
昨年年賀状のご辞退を申し上げましたが
直接お会いする機会も少なくなり
年賀状を復活させることにいたしました
今後ともよろしくお願いいたします
謹賀新春
昨年最後の年賀状とお伝えしましたが
届く年賀状の数が減って寂しさを感じ
再開することにいたしました
今後ともご厚誼を賜りたくよろしくお願い申し上げます
謹賀新年
以前年賀状じまいすると申し上げましたが
なかなかお会いできない中 近況報告をしたく
年賀状を続けることにいたしました
またいつかお会いできるのを楽しみにしております
終活年賀状から復活させる場合
あけましておめでとうございます
昨年最後の年賀状をお送りしましたが
寂しさを感じたためもう少し続けてみようと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
謹賀新年
昨年の年賀状で最後にしようと思っておりましたが
家族が手伝ってくれるとのことでしばらく続けてみようと思います
お互いに健康第一に頑張りましょう
謹んで新春のお慶びを申し上げます
年賀状のご辞退を申し上げましたが
年賀状のないお正月に寂しさを感じ
このたび復活させることにいたしました
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
年賀状を再開・復活させる際の注意点・マナー
年賀状はやめるのも復活させるのも自由ですが、お互いに気持ちよくお正月を迎えられるよう、最低限のマナーには気を付けたいものです。
ここからは、年賀状を再開させる際の注意点やマナーをご紹介いたします。
年賀状の基本ルール・マナーを守る
年賀状には守るべきルールやマナーがあります。年賀状じまいをしてしばらく年賀状を書いていないと、忘れてしまっていることもあるかもしれません。
特に忌み言葉や句読点など、普段何気なく使っている言葉が年賀状にはふさわしくない場合もあります。
これからも長いお付き合いをしようとしている折に、復活年賀状で失礼があってはいけないため、今一度年賀状の基本ルールやマナーを確認しておきましょう。
賀詞を正しく使う
賀詞は年賀状に書くお祝いの言葉で、「寿」「謹賀新年」など漢字のみで表すものと「あけましておめでとうございます」など文章で書くものがあります。
なんとなくで選んでしまう方もいるかもしれませんが、1文字や2文字の賀詞は丁寧さに欠けるとされるため、ビジネスの相手や目上の方にはそれ以外の賀詞を選ぶようにしましょう。
「謹賀新春 あけましておめでとうございます」のように、賀詞を重複して使用することもマナー違反です。相手に合わせて賀詞を正しく使いましょう。
句読点を使用しない
文章を書く際は、「、」「。」など句読点を使って読みやすくすると親切ですが、年賀状では句読点は使用しないのがマナーです。
句読点には区切りの意味があり、いつまでも続いてほしいお祝いごとに区切りを付けてしまうのは縁起が良くないとされます。そのため、年賀状には句読点を使わないようにしましょう。
久々の相手へのメッセージなど、ついつい文章が長くなってしまう場合は、スペースや改行を入れると読みやすくなります。
忌み言葉を使用しない
忌み言葉とは、「去る」「終わる」「失う」「病」など、良くないことをイメージさせる言葉です。新年を祝う年賀状に忌み言葉はふさわしくないとされるため、年賀状では避けるようにしましょう。
特に終活で年賀状じまいをした場合、「終」という漢字を使ってしまいがちですが、「最後の年賀状」など別の言葉に置きかえると親切です。「去年」「病気」などの言葉も使われがちですが、これらも忌み言葉に当たるため、年賀状では避けるようにしましょう。
相手が喪中でないか確認しておく
年賀状を書く際は、相手が喪中でないか確認しておきましょう。喪中はがきが届いた場合や相手が喪中とわかっている場合は、年賀状ではなく寒中見舞いを送るとよいでしょう。その際にご挨拶を再開したい旨を伝えるとスマートです。
元旦に届くように投函する
年末年始は普段よりも郵便物が届くのに時間がかかりますが、久々の年賀状だとうっかり投函し忘れてしまうこともあるかもしれません。年賀状が元旦に届くようにするためには、12月15日~25日の間にポストに投函しましょう。
年賀状は元旦に届くように送るのがマナーですが、もし25日を過ぎてしまった場合はすぐに投函し、三が日の内に届くようにしたいものです。
年末は何かと忙しい時期ですが、元旦に届くように余裕をもって年賀状を準備しておきましょう。
今後もお付き合いをしたいという気持ちを伝える
年賀状を再開させる最大の理由は、「相手と今後もお付き合いしたい」という気持ちだと思います。
復活年賀状では、相手に「今後も年賀状のやりとりをしたい」、「年賀状でのお付き合いを続けたい」と素直な気持ちを伝えるのがポイントです。
手書きのメッセージがあるとより気持ちが伝わるので、ぜひ一言だけでも添えてみましょう。
きっと受け取った相手も、久々のメッセージに新年早々うれしい気持ちになると思いますよ。
年賀状じまい・再開を何度も繰り返さない
年賀状じまいも年賀状の再開もその人の自由ではありますが、何度も繰り返すと相手も困ってしまいます。
年賀状じまいをした場合、相手も年賀状をやめるケースが多いため、相手への配慮が必要です。
年賀状は基本的にもらってうれしいものですが、何度も「年賀状じまい・再開」を付き合わせてしまうのは良くありません。
年賀状じまい・再開をする際は、今後相手との関係をどうしていきたいか、年賀状のやりとりを辞めてしまった場合に後悔はないかよく検討しましょう。
まとめ
近年終活やライフスタイルの変化に伴って年賀状じまいをする方も増えてきましたが、コミュニケーションが減ったことで寂しさを感じるケースも多いようです。
年賀状の再開はマナー違反ではありません。基本的なルールやマナーに気を付ければ、久々の年賀状をもらうとうれしいはずです。
年賀状じまいをしてみたものの、これからも相手との関係を続けたいと思う方は、ぜひ復活年賀状を書いてみてはいかがでしょうか。
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