すぐに使える年賀状の挨拶文・定型文と正しい書き方を紹介!
公開日:2019年12月5日
更新日:2022年10月3日
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年賀状の挨拶文は、送る相手によって書き方を変えるのが適切です。友人やビジネス関係など送る相手はさまざまなため、書き方に困るケースもあるでしょう。そこで今回は、困った時にすぐに使える文例をご紹介します。
一部の文例は2023年(令和5年)のしまうま年賀状のメッセージ入力時に定型文の項目からご利用できます。文例と併せて年賀状の正しい書き方も確認しましょう。

相手を問わず使える一般的な挨拶文例集
旧年中は大変お世話になりありがとうございました
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます
本年もどうぞよろしくお願いいたします
あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます
本年もよろしくお願いいたします
夢や願いが叶う一年になりますよう
益々のご活躍を心からお祈り申し上げます
明るく楽しい一年でありますようお祈りしております
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
明るくやわらかな「まあるい心」で一年を過ごしたいですね
今年もたくさんのいいことがありますように
ビジネス関係の方への挨拶文例集
ビジネス関係の相手へ年賀状を送る場合は、失礼のないようにと書き方に悩んでしまうことがあるかもしれません。そこで自分から見た相手の立場別に、文例をご紹介します。併せて異動や転職など、報告を兼ねた文例もご参考にしてください。
取引先(顧客)や目上の方への文例
旧年中は格別のご厚情を賜り深く御礼申し上げます
本年もご期待に応えるべく精進してまいる所存です
変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます
平素より一方ならぬお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます
社員一同なお一層のサービス向上に努めてまいる所存です
貴社の益々のご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます
旧年中はご指導ご鞭撻を賜りありがとうございました
本年はさらに仕事に邁進いたします
これからもご教示のほどお願い申し上げます
目下の方への文例
素晴らしい部下と仕事ができることに感謝しています
今年も目標を達成できるように共に頑張りましょう
昨年はプロジェクトへの尽力ありがとうございました
くれぐれも体調に気をつけて
今年もさらなる飛躍を願っています
○○さんの一生懸命な取り組みにいつも感心しています
体を大切にしながら今年も戦力として貢献されることを期待しています
異動の報告を兼ねた文例
旧年中に賜りましたご愛顧に厚く御礼申し上げます
私事ではありますが○○に異動となりました
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます
昨年中はご指導をいただきありがとうございました
新年度より○○での勤務になります
気持ちを新たに取り組んでまいる所存です
今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます
転職の報告を兼ねた文例
旧年中は多大なるお力添えをいただきありがとうございました
私事ですが昨年○○社を退職し○○社に転職いたしました
これまで同様ご厚情にあずかりますよう心よりお願い申し上げます
昨年中は大変お世話になりました
本年○月より○○社で勤務する運びとなりました
今後とも変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願い申し上げます
定年退職を兼ねた文例
昨年中は大変お世話になり心より御礼申し上げます
私事ですが昨年定年退職いたしました
これまで職務を全うできたのも皆様のおかげと感謝いたしております
貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます
旧年中はお心遣いを賜り厚く御礼申し上げます
○月をもちまして定年退職をいたしました
長きにわたりご支援をいただき感謝いたしております
今後も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
プライベートの方への挨拶文例集
年賀状は新年のお祝いに加え、相手との親交を深める大切なツールです。疎遠になっている方への近況報告や、親しい方への日頃のお礼などを伝えましょう。ここでは親戚、先輩、友人、恩師や仲人の方への文例をご紹介いたします。
親戚への文例
いつも温かいお心遣いに感謝しております
皆様お変わりなく元気でお過ごしでしょうか
笑顔あふれる一年となりますようお祈り申し上げます
家族一同朗らかに新年を迎えております
すっかりご無沙汰しておりますが皆様お元気でしょうか
お会いできるのを心より楽しみにしております
旧年中は何かとお世話になりました
今年こそは家族揃ってお伺いしたいです
寒さ厳しき折くれぐれもご自愛ください
先輩への文例
昨年は温かいご指導誠にありがとうございました
プライベートでもお世話になり重ねてお礼申し上げます
本年もご期待に応えるべく精進する所存です
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
旧年は多岐にわたりご指導いただき感謝申し上げます
昨年の経験をいかし目標を達成してまいります
今年もよろしくお願いいたします
後輩への文例
昨年の○○さんの活躍には目を見張るものがありました
今年も期待しております
共に成長してまいりましょう
旧年はサポートしてくれてとても感謝しています
今年も力を合わせて頑張りましょう
○○さんにとって充実した一年になりますように
いつも○○さんの前向きな姿勢に感服しています
今年も多くのことにチャレンジしてください
素晴らしい一年になりますように
友人への文例
旧年中は楽しい時間を共に過ごしてくださりありがとうございました
今年は一緒に○○に行くのが楽しみです
お互いに心豊かな一年になりますように
いつも○○さんの気遣いに感謝しています
今年は私も○○にチャレンジしたいので連れて行ってください
○○さんにとって充実した一年になりますように
元気に過ごしていますか?
今年はゆっくりお会いしたいです
新しい一年 共にがんばりましょう
恩師や仲人への文例
幸多き新春をお迎えのことと存じます
今年から社会人生活が始まります 充実した一年を送れるよう励んでまいります
○○先生のご多幸をお祈り申し上げます
ご壮健のこととお慶び申し上げます
○○先生に教えていただいたことを糧に本年も精一杯努力してまります
寒さ厳しき折 どうぞご自愛のうえお過ごしください
私共の結婚の際には大変お世話になりました
未熟者の二人ではありますが力を合わせて幸せな家庭を築いてまいります
今後もよろしくお願いいたします
報告を兼ねた挨拶文例集
結婚や転居などを機に新生活を始めた、またはこれから始めるという方は、年賀状で報告をするのもひとつの手段です。ここでは結婚、出産、転居の報告を兼ねた文例をご紹介いたします。
結婚報告を兼ねた文例
昨年○月○日に入籍いたしました
力を合わせて幸せな家庭を築いてまいります
今後も末長いお付き合いをお願いいたします
私たちは昨年結婚し新しい人生を歩み始めました
お互いに思いやりを忘れず明るい家庭にしてまいります
希望に満ちた一年となりますようお祈り申し上げます
昨年私たちは結婚いたしました
ふたり手をとり合い温かい家庭を築いていく所存です
本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます
出産報告を兼ねた文例
家族が増え賑やかな新年を迎えております
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください
心穏やかな一年になりますようお祈り申し上げます
昨年新しい家族が増えました
お近くにお越しの際はぜひ顔を見にいらしてください
お目にかかれる日を楽しみにしております
昨年待望の長男が誕生しました
家族皆で笑顔で過ごしてまいります
親子共々よろしくお願いします
転居・引越し報告を兼ねた文例
昨年○月に○○県へ引越しいたしました
○○が有名な土地です
ご案内いたしますのでぜひお立ち寄りください
○月に新居が完成し転居する予定です
ささやかな住まいですが
ぜひ遊びにいらしてください
○○に転居し再出発する運びとなりました
新しい環境で決意を新たに励んでまいります
近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください
年賀状の裏面の書き方
年賀状の裏面は「賀詞」「挨拶文」「日付」で構成されています。各要素はマナー上、送る相手に適した言葉を選ぶことが大切です。
まず文頭に「賀詞」を書きましょう。賀詞については後ほど詳しくご説明します。
次に記す「挨拶文」の内容は、「お礼・近況報告」と「祈り・お願い」です。「お礼・近況報告」は旧年のお世話になったお礼や、自分または家族の近況報告を記します。結婚や転居などの報告は疎遠になっている方に喜ばれるでしょう。
「祈り・お願い」は相手の幸せや健康を祈る文章や、今後のお付き合いを願う文章などを記入します。目上の方に指導をお願いする文章も適切です。
次に、元旦や元日、1月1日などの「日付」を記入します。ここでの注意点は、日付の重複です。例えば「元旦 1月1日」は1月1日を2度書いていることになりますので、どちらか1つを記入しましょう。
年賀状は以上の基本構成で書くことのほかに、句読点をしないこと、忌み言葉を使わないことが重要です。
挨拶文に関しては文例を前章で紹介しました。ここでは賀詞の意味や適切な表現、句読点や忌み言葉を避けなければいけない詳しい理由をご紹介します。
賀詞とは
賀詞とは年賀状の文頭に書くお祝いの言葉のことです。賀詞には1文字、2文字、4文字の漢字で表すものや、文章で書くものがあります。それぞれに意味がありますので、相手に失礼のない賀詞を選ぶことが重要です。
また、賀詞は重複しないように気を付けましょう。「賀正 あけましておめでとうございます」は2文字の賀詞と文章の賀詞が重なっているため誤りです。このような注意点を踏まえて、送る相手別の賀詞を確認していきましょう。
目上の方への賀詞
目上の方への年賀状には、4文字や文章の賀詞を使用しましょう。1文字や2文字の賀詞は丁寧さに欠け、失礼にあたると捉えられる場合があります。適切な賀詞の例には「謹賀新年」「恭賀新年」「謹んで年頭のご祝詞を申し上げます」などが挙げられます。
目下の方への賀詞
目下の方への賀詞は、目上の方への賀詞にくらべて砕けた表現ができますので、1文字や2文字の賀詞を使用しても失礼にあたりません。例には「寿」「福」「賀」「禧」「吉」「春」「賀正」「慶春」「新春」などが挙げられます。
親しい関係の方への賀詞
親しい関係の方への賀詞は、2文字や文章の賀詞を選ぶのが適切です。4文字の賀詞を使うことは誤りではないものの、特に親しい間柄への方には、堅苦しい印象になってしまいます。
例には「迎春」「賀春」「初春」「寿春」「頌春」「福春」「あけましておめでとう」「Happy New Year」などが挙げられます。
近しい方へよく使われる「Happy New Year」の賀詞は、文章ではないため頭に「A」を付ける必要はありません。
全ての方への賀詞
送る相手別に賀詞を選ぶ時間がないという方は、4文字や文章の賀詞を使用しましょう。4文字の賀詞はへりくだった意味を持ち、「謹」「恭」などの漢字を用いた文章は相手に敬意を表します。
礼儀を重んじた賀詞を使うことによって、立場に関係なく相手を尊重した年賀状を作成することができます。
例には「恭賀新春」「敬頌新禧」「謹んで初春のお慶びを申し上げます」「謹んで年頭のご祝詞を申し上げます」「新春のお慶びを申し上げます」などが挙げられます。
句読点の使用
年賀状の挨拶文では「、」「。」の句読点の使用を避けましょう。理由として、挨拶文における句読点はお祝い事に区切りをつける、良い関係を終わらせるという意味を持ち、縁起が悪いとされているためです。
また、”句読点は文章が読みにくい人のためにある”という日本の古い慣習も句読点を避けるべき理由の1つです。相手の教養に敬意を払うため、句読点をつけないようにしましょう。
句読点を使用せず読みやすい挨拶文を書くには、改行や空白を入れる、文章を簡潔にまとめるなどの工夫をしましょう。
忌み言葉を連想する漢字に気をつける
忌み(いみ)言葉とは、不幸や別れをイメージさせる言葉のことです。新年のお祝いや感謝を伝える年賀状に、忌み言葉を連想する漢字を使うのは避けましょう。忌み言葉には「失う」「衰える」「崩れる」「負ける」「倒れる」「割れる」「落ちる」などがあります。
年賀状において特に注意したい漢字は「去年」です。「去る」は忌み言葉にあたりますので、代わりに「昨年」や「旧年」を使用しましょう。
また、ここ数年で定着したコロナ禍という言葉の「禍」も忌み言葉です。”思いがけない災い”を意味しますので、年賀状には不向きな漢字です。コロナ禍での話題を取り上げる際には「禍」を使用せず「感染症対策でお会いできておりませんが」などを書くようにしましょう。
まとめ
「年賀状を送りたいけれど書き方がわからない」と困ったときにすぐ使える文例をご紹介しました。文例をご参考に、新年のお祝いと旧年の感謝を伝える年賀状を作成してみてください。
年賀状は「賀詞」「挨拶文」「日時」の要素に沿って書きます。賀詞は自分から見た相手の立場によって文字数を選ぶことが大切です。「挨拶文」は旧年のお礼や近況報告と、相手の健康を願う文章や今後のお付き合いをお願いする文章を書きます。「日時」は重複しないよう注意して記入しましょう。
ほかにも挨拶文においては縁起が悪いとされる「句読点」と「忌み言葉」の使用を避けることが大切です。
受け取る方に気持ちの良い新年を迎えてもらうためにも、いくつかのマナーを守りながら心のこもった年賀状を作成してみてはいかがでしょうか。
宛名・挨拶文に関する記事はこちら
よくあるご質問
年賀状の挨拶文はどんな内容を入れたらよいですか?
定番の挨拶文には、
「旧年中は大変お世話になりありがとうございました 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます」
「明るく楽しい一年でありますようお祈りしております 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます」
などがあります。
こちらの記事内では、どんな相手にも使える定番の文例のほか、結婚・誕生・転居・ビジネスなどご自身のシーンに沿って使える文例を合計30種類以上掲載しています。
ビジネス用の年賀状にピッタリなメッセージ文例はありますか?
「昨年中は格別のご厚情にあずかり心より御礼申し上げます 御社のますますのご発展を祈念しますとともに
本年もなお一層のお引き立てを賜りますようお願いいたします」
このような文例はいかがでしょうか。
他にもこちらでいくつかご紹介しています。