上司・先輩に送る年賀状の例文をご紹介!書き方のマナーも解説
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- 上司や先輩へ年賀状を送る際のマナー
- 1.元旦に届くよう早めに年賀状を投函する
- 2.二文字以下の賀詞は避ける
- 3.句読点は使わないのが正解
- 4.縁起の悪い言葉は使わない
- 5.結婚報告や出産報告、転居報告をメインにしない
- 6.住所は上司や先輩に直接尋ねる
- 7.デザインは落ち着いた物を選ぶ
- 8.添え書きは日頃の感謝と今後お世話になることへのお願いをメインにする
最近は年賀状の代わりにメールやメッセージアプリで新年の挨拶を済ませる人が多くなってきました。
しかし、上司や先輩、同期など職場関係の人にはきちんと年賀状を送って新年の挨拶をするのが望ましいです。
親しい友達同士ではデザインもメッセージも自由に選べますが、ビジネス上のお付き合いではマナーにも気を配って年賀状を作成することが大切です。
今回は職場の上司や先輩、同期に年賀状を送る際のマナーや気を付けるべきポイントをまとめました。
そもそも上司への年賀状は必要?
上司・先輩への年賀状は必ず送らないといけないというわけではありません。しかし、日頃お世話になっているお礼の気持ちをあらためて年賀状で伝えることで、より親密な関係を築くことができ、コミュニケーションのきっかけにもなります。
会社として年賀状を送り合うことを禁止されている場合以外は、社会人のマナーとして年賀状を送ってみてはいかがでしょうか。
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上司や先輩に送る年賀状の例文
お世話になっている上司や先輩に送る年賀状に、どのような文章を書けば良いか迷う方も多いでしょう。失礼がないよう丁寧な言葉遣いを心がけ、新年の挨拶文に続き、日頃の指導のお礼や新年の抱負、今後もご指導いただきたい旨を書き添えると良いでしょう。具体的なエピソードを加えると、気持ちの伝わる年賀状になります。
例文1
謹んで初春のお慶びを申し上げます
旧年中は公私にわたり親身にご指導いただき ありがとうございました
至らぬ点も多いですが 昨年の経験を生かし
今年はご期待に応えられるよう精進いたす所存です
本年も変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
ご家族皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
令和五年 元旦
例文2
あけましておめでとうございます
昨年中は至らぬことの多い私を 温かくご指導くださり心から感謝申し上げます
本年もご指導ご助言のほど よろしくお願い申し上げます
おかげさまで公私共に順調にすごしております
新しい年を実り多き一年にしていきたいと思います
厳しい寒さが続いておりますが 体調を崩されないようご自愛ください
令和五年 元旦
例文3
謹んで新春の寿ぎを申し上げます
昨年は〇〇〇の業務を担当し 多くのことを学ばせていただきました
〇〇部長に貴重なアドバイスをいただけたおかげで
良い結果を残すことができました ありがとうございました
これまでのご指導をさらに活かせるよう 今後も精一杯努力いたします
本年もよろしくお願い申し上げます
令和五年 元旦
例文4
謹賀新年
幸多き新春を迎えられたこととお喜び申し上げます
旧年中は温かいご指導とご助言をいただき ありがとうございました
昨年は〇〇さんとお仕事をご一緒したことで 学びの多い一年となりました
〇〇さんの仕事ぶりに少しでも近づけるよう 精進いたします
末筆ながらますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます
令和五年 元旦
例文5
謹んで新春のお慶びを申し上げます
昨年は大変お世話になりました
おかげさまで入社から〇年目の正月を迎えることができました
これもひとえに叱咤激励くださった〇〇課長のおかげだと感謝しております
新しい年を迎え 気持ちも新たに 今後も全力で仕事に取り組む所存です
変わらぬご指導ご助言のほどよろしくお願い申し上げます
〇〇課長とご家族の皆様にとって 幸せ多き一年となりますようお祈りいたします
令和五年 元旦
取引先や顧客などビジネスの場面で使える年賀状の例文
取引先や顧客に送る年賀状は、ビジネスでより良い関係を築くきっかけになることもあります。相手がどのような立場の方でも、敬意を払った丁寧な言葉遣いを心がけましょう。日頃の感謝の気持ちに加え、新年の抱負など向上心が感じられる一言を添えると、良い印象を持ってもらえます。
例文1
謹賀新年
よき新春をお迎えのこととお慶び申し上げます
旧年中は格別のご愛顧を賜り 厚く御礼申し上げます
本年も社員一丸となって さらなるサービスの向上を目指し
微力ながらも貴社のお役に立てるよう努力する所存です
輝かしい新年を迎え 貴社のさらなるご繁栄と皆様のご多幸を心からお祈り申し上げます
令和五年 元旦
例文2
謹んで新春の祝詞を申し上げます
旧年中は格別なお引き立てを賜り 心より御礼申し上げます
昨年の〇〇イベントでは大変お世話になりました
無事にイベントを成功させることができましたのも〇〇さんのご尽力のおかげです
心からの感謝を申し上げます
またご一緒できることを楽しみにしております
貴社のさらなるご発展をお祈りいたしますとともに
本年もお引き立て賜りますようお願い申し上げます
令和五年 元旦
例文3
お健やかに新春をお迎えのことと存じます
旧年中は弊社の〇〇をご購入いただき 誠にありがとうございました
その後〇〇の調子はいかがでしょうか
またなにかございましたら いつでもご相談ください
今後ともご愛顧賜りますようお願い申し上げます
〇〇様にとって今年がより良い年になりますよう祈念いたしております
令和五年 元旦
上司や先輩へ年賀状を送る際のマナー
職場関係の人のうち、最もマナーに気を付けたいのが上司や先輩宛の年賀状です。
上司や先輩は単純に目上というだけでなく、日頃から仕事の指導もしてくれる存在であり、この先もお世話になる相手のため、マナーを守った年賀状を送りましょう。
ここでは上司や先輩に年賀状を送るときに注意しておきたいポイントをまとめました。
1.元旦に届くよう早めに年賀状を投函する
年賀状を元旦に届けるためには、12月25日までにポストに投函する必要があります。
年賀状の発売は11月1日頃なので、余裕があるように思うかもしれません。しかし、12月になると年末年始に向けて仕事が増える上、クリスマスや忘年会などイベントが重なるため、年賀状作成に取りかかるのが遅れてしまいがちです。
気付けば年末ギリギリになってしまった…なんてこともありますので、年賀状はなるべく早めに購入し、上司や先輩宛の分は優先的に作成するようにしましょう。
2.二文字以下の賀詞は避ける
「賀正」や「迎春」など二文字の賀詞は年賀状でよく見かけますが、実はこれらは略語にあたります。
友達同士なら問題ありませんが、目上の人に対して略語を使うのは失礼になる場合があるため、二文字以下の賀詞の使用は避けましょう。
また、「Happy New Year」など英語の賀詞も外資系企業やクリエイティブな企業など一部の取引先に送る場合を除いてふさわしくありません。基本は漢字や日本語の文章の賀詞を使うようにします。
おすすめは「謹賀新年」などの四文字の賀詞や、「謹んで新春のお慶びを申し上げます」
「謹んで新春の寿ぎを申し上げます」などの文章の賀詞です。
四文字の賀詞と意味
謹賀新年:謹んで新年のお祝いを申し上げます
謹賀新春:謹んで新春のお祝いを申し上げます
恭賀新年:恭しく新年のお祝いを申し上げます
恭賀新春:恭しく新春のお祝いを申し上げます
新春来福:新春に福が来ることをお祈り申し上げます
文章の賀詞
あけましておめでとうございます
謹んで新春のお慶びを申し上げます
謹んで新春の寿ぎを申し上げます
初春のお慶びを申し上げます
3.句読点は使わないのが正解
年賀状は賀詞や挨拶文のほか、手書きで一言挨拶を添えることも多いでしょう。
年賀状を書くときには、句読点をつけないことも大事なマナーです。普段書く文章であれば長めの一文には読点、文の最後には句点をつけます。しかし、読点には区切りという意味が、句点には終わりや終止符という意味があるため、縁起が良くないとされています。
もし、読点をつけないと文章的におかしい、読みづらいという場合は、区切りのよいところで改行するとよいでしょう。
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4.縁起の悪い言葉は使わない
上司への年賀状に限らず、縁起の悪い言葉、いわゆる「忌み言葉」を使うのは避けましょう。縁起が悪いとされる言葉はたくさんありますが、特に「去」「失」「終」「流」などの言葉は挨拶の一文でうっかり使ってしまいがちなので、意識して使わないように注意しましょう。
例えば「去年はお世話になりました」「大きなプロジェクトも終了し」「月日は流れ」は「昨年はお世話になりました」「大きなプロジェクトも完了し」「月日が経ち」のように別の言い方に置き換えるのがポイントです。
5.結婚報告や出産報告、転居報告をメインにしない
最近は結婚や出産、転居などの報告を兼ねた年賀状を送る人が増えてきました。
一石二鳥ですが、年賀状はあくまで新年の挨拶がメインです。目上の人に対して結婚や出産、転居報告を兼ねた年賀状を送る際には、失礼に当たらないか、直接報告した方が良いか注意しましょう。
6.住所は上司や先輩に直接尋ねる
最近ではコンプライアンスの観点から、同じ職場に勤務していても、社員や職員の住所は開示されなくなってきています。
年賀状を送るために住所を聞く必要がある場合は、必ず本人に直接尋ねましょう。人づてで聞いた住所では誤っている可能性がありますし、届いたとしても住所を知られていることを不審に思われてしまうかもしれません。
まず年賀状を送りたい旨を上司や先輩に伝え、そのために住所を教えてほしいと尋ねればきっと快く教えてくれるでしょう。
7.デザインは落ち着いた物を選ぶ
年賀状のデザインは多種多様ですが、上司や先輩宛の年賀状には派手すぎず、落ち着いたデザインを選ぶようにしましょう。
家族やペットなどの写真入りの年賀状は、プライベートや親しい間柄で使用する分には良いですが、ビジネスにはふさわしくない場合もあります。特に目上の方や取引先に送る場合は失礼と受け取られる可能性もあるため、ビジネス用に別のデザインを用意しておきましょう。
しまうまプリントでは「ビジネス・法人向け」に分類されているテンプレートがおすすめです。
8.添え書きは日頃の感謝と今後お世話になることへのお願いをメインにする
最近は家庭用プリンターやプリントサービスを活用することで、簡単にきれいな年賀状を印刷できるようになりました。
送る相手ごとに添えたい言葉は違ってくるため、プリントされた年賀状に一言ずつ添え書きを入れてみてはいかがでしょうか。
上司や先輩宛の年賀状では、旧年中にお世話になったことへの感謝の気持ちを込めるとともに、来年以降もご指導をいただきたい旨を記載するのが一般的です。
旧年中は大変お世話になり ありがとうございました
本年も変わらぬご指導ご鞭撻の程 よろしくお願い申し上げます
旧年中は公私に渡り温かいご指導ご鞭撻をいただき ありがとうございました
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
昨年は○○○の件で大変お世話になりました
本年もご期待に応えられるよう精進してまいります
今後ともよろしくお願い申し上げます
上司や先輩へ年賀状を送るときの宛名の書き方
上司や先輩に年賀状を出す場合に注意したいのが宛名の書き方です。
住所と名前だけ書けばよいと思っている方も多いかもしれませんが、宛名の書き方にはマナーがあります。以下で詳しく解説します。
1.マンション名は省略しないですべて記載する
マンション名を書かなくても棟名や部屋番号がきちんと書かれていれば年賀状は届きますが、上司に送る書面の内容を省略するというのは失礼にあたります。たとえマンション名が長かったり書きづらかったりしても、住所欄にはマンション名も含めすべて記載しましょう。
2.宛名は住所よりも大きな文字で書くこと
宛名は住所よりも大きな文字で書くのが基本です。宛名と住所は文字の大きさを同じにしたほうが綺麗にまとまっているように感じるかもしれませんが、宛名を大きく書くと、より送る相手への敬意が伝わります。
3.宛名に会社名や役職は不要
宛名を書くときに会社名や役職を記載するか迷ってしまうという方も多いかもしれません。しかし、一緒に働いている会社の上司の自宅に年賀状を送る場合は、会社名も役職も書く必要はありません。
4.裏面が横向きのデザインでも表面は縦書きにする
年賀状のデザインも多様で、横向きのデザインを利用することも多いかもしれません。しかし、たとえ裏面が横デザインであっても、上司や目上の人に送る年賀状の表面の宛名は縦書きにするのがマナーとされています。
5.筆や黒インクのペンを使用する
上司や先輩に送る年賀状では、筆や筆ペン、黒インクのペンを使用するのが基本です。その他の色のペンはマナー違反にあたるため使用を避けましょう。
黒インクであればボールペンでも問題ありませんが、ボールペンは日常的に使用される筆記具のため、年配の方などはあまり快く思わない方もいらっしゃるかもしれません。そういった方にはなるべく筆や筆ペンなどで書くほうがよいでしょう。
同期や後輩に年賀状を送るときのマナー
同期や後輩は自分と対等、あるいは自分のほうが上の立場なので、上司や先輩宛の年賀状ほど堅苦しくなる必要はありません。
しかし、個人的に親しい間柄でない限り、ビジネス上のお付き合いであることに変わりはありませんので、最低限のマナーは守りましょう。
基本的な年賀状の書き方のマナーは上司や先輩宛の年賀状と同じですが、同僚や後輩宛の年賀状では以下の点が異なります。
1.同期・後輩宛なら二文字以下の賀詞を使ってもOK
先輩や上司などの目上の方に二文字以下の賀詞を使うのはNGですが、対等または目下の人に送る年賀状であれば「賀正」や「迎春」のような2文字以下の賀詞や英語の賀詞を使っても問題ありません。
ただし、英語の賀詞を使う場合は、 「A Happy New Year」と文頭に「A」という冠詞を付けるのは誤りのため、「A」はつけずに「Happy New Year」と書きましょう。
一文字の賀詞と意味
寿:めでたいこと 祝言
福:幸せ 幸運
春:正月 新春
賀:祝うこと 祝い
禧:祝福する
二文字の賀詞と意味
迎春:新春を迎えること
賀正:新年を祝うこと
新春:新年 初春
慶春:新春をよろこぶこと
頌春:新年をことほぐこと
英語の賀詞と意味
Happy New Year:新年おめでとう
I wish you a happy New Year.:あけましておめでとうございます
With best New Year wishes.:新年のご多幸をお祈り申し上げます
2.添え書きは「一緒に」を強調するのがおすすめ
同期や後輩に送る年賀状にも手書きの一筆があると喜ばれるでしょう。
職場関係の人なので、添え書きも仕事に関することを書くのが一般的ですが、
「今年も一緒に会社を盛り立てていきましょう」
「お互い精進しましょう」
など、一緒に何かをすることを強調すると絆が深まります。
親しい付き合いがある場合は、
「また一緒に飲みに行きましょう」
「また家族で遊びにいきましょう」
など、お誘いの文句を入れるのもおすすめです。
昨年はお世話になりました
先日よいお店を見つけましたのでぜひ一緒に食事に行きましょう
ともに充実した一年を過ごせるとよいですね
今年も○○さんのさらなる活躍に期待しています
一緒に会社を盛り立てていきましょう
まとめ
上司や先輩、同期、後輩など、職場関係の人に年賀状を送る場合は、たとえプライベートで付き合いがあってもマナーやルールをきっちり守ることが大切です。
一方、同期や後輩は普段の関係によってややカジュアルな年賀状を送ってもよいですが、一定の節度は必要です。
年賀状は新年の挨拶をすると同時に、日頃の感謝の気持ちを伝える場でもあります。普段面と向かって言えないような感謝の気持ちをメッセージを添えるともらう相手もうれしいでしょう。
しまうまプリントの年賀状印刷ではビジネス・法人向けのフォーマルな年賀状も多数取り揃えており、ビジネスにぴったりのデザインが見つかります。
また、宛名印刷や投函代行も無料で、Webでの簡単見積もりや領収書発行などビジネスシーンでの年賀状作成にうれしいサービスがたくさんあります。
職場関係の人に送る年賀状のデザインやレイアウト、文面に悩んだ場合は、しまうまプリントの年賀状印刷サービスのビジネス向けテンプレートを活用して年賀状を作成してみましょう。
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よくあるご質問
上司へ年賀状を送る必要はありますか?
上司・先輩への年賀状は必ず送らないといけないというわけではありませんが、日頃お世話になっているお礼の気持ちをあらためて年賀状で伝えることでより親密な関係を築くことができ、コミュニケーションのきっかけにもなります。
会社として年賀状を送り合うことを禁止されている場合以外は、年賀状を送るのがおすすめです。
上司へ年賀状を送るときに使えるメッセージの文例はありますか?
旧年中にお世話になったことへの感謝の気持ちを込めるとともに、来年以降もご指導をいただきたい旨を記載する、以下のようなメッセージが一般的です。
「旧年中は大変お世話になり ありがとうございました 本年も変わらぬご指導ご鞭撻の程 よろしくお願い申し上げます」
こちらの記事内では、上司や先輩に年賀状を送るときの文例のほか、マナーや宛名の書き方なども詳しくご紹介しています。