更新日:2021年11月1日
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最近は年賀状の代わりにメールやメッセージアプリで新年の挨拶を済ませる人が多くなってきました。
しかし、上司や先輩、同期など職場関係の人にはきちんと年賀状を送って新年の挨拶をするのが望ましいです。
親しい友達同士ではデザインもメッセージも自由に選べますが、ビジネス上のお付き合いではマナーにも気を配って年賀状を作成することが大切です。
今回は職場の上司や先輩、同期に年賀状を送る際のマナーや気を付けるべきポイントをまとめました。
上司・先輩への年賀状は必ず送らないといけないというわけではありませんが、日頃お世話になっているお礼の気持ちをあらためて年賀状で伝えることでより親密な関係を築くことができ、コミュニケーションのきっかけにもなります。
会社として年賀状を送り合うことを禁止されている場合以外は、社会人のマナーとして年賀状を送ることをおすすめします。
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職場関係の人のうち、最もマナーに気を付けたいのが上司や先輩宛の年賀状です。
上司や先輩は単純に目上というだけでなく、日頃から仕事の指導もしてくれる存在であり、この先もお世話になる相手のため、マナーを守った年賀状を送りましょう。
ここでは上司や先輩に年賀状を送るときに注意しておきたいポイントをまとめました。
年賀状を元旦に届けるためには、12月25日までにポストに投函する必要があります。
年賀状の発売は11月1日頃なので、余裕があるように思うかもしれません。しかし、12月になると年末年始に向けて仕事が増える上、クリスマスや忘年会などイベントが重なるため、年賀状作成に取りかかるのが遅れてしまいがちです。
気付けば年末ギリギリになってしまった…なんてこともありますので、年賀状はなるべく早めに購入し、上司や先輩宛の分は優先的に作成するようにしましょう。
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「賀正」や「迎春」など二文字の賀詞は年賀状でよく見かけますが、実はこれらは略語で、前者は「正月を迎えます」、後者は「新春を迎えました」という意味があります。
友達同士なら問題ありませんが、目上の人に対して略語を使うのは失礼になる場合があるため、二文字以下の賀詞の使用は避けましょう。
おすすめは「謹賀新年」などの四文字の賀詞や、「謹んで新春のお慶びを申し上げます」
「謹んで新春の寿ぎを申し上げます」などの文章の賀詞です。
謹賀新年:謹んで新年のお祝いを申し上げます
謹賀新春:謹んで新春のお祝いを申し上げます
恭賀新年:恭しく新年のお祝いを申し上げます
恭賀新春:恭しく新春のお祝いを申し上げます
新春来福:新春に福が来ることをお祈り申し上げます
あけましておめでとうございます
謹んで新春のお慶びを申し上げます
謹んで新春の寿ぎを申し上げます
初春のお慶びを申し上げます
最近は家庭用プリンタやプリントサービスを活用することで、簡単にきれいな年賀状を印刷できるようになりました。
賀詞や挨拶文、宛名などもまとめて印字できますが、プリントした余白に手書きで
「旧年中は大変お世話になりありがとうございました」
「今年も精一杯努力して参る所存ですので何卒よろしくお願い申し上げます」
などの添え書きを入れると気持ちが伝わりやすいかもしれません。
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年賀状のデザインは多種多様に存在しますが、上司や先輩宛の年賀状には派手すぎず、落ち着いたデザインを選ぶようにしましょう。
しまうまプリントでは「ビジネス向け」に分類されているテンプレートがおすすめです。
最近は結婚や出産、転居などの報告を兼ねた年賀状を送る人が増えてきました。
一石二鳥ですが、年賀状はあくまで新年の挨拶がメインです。目上の人に対して結婚や出産、転居報告を兼ねた年賀状を送る際には注意しましょう。
コンプライアンスの観点から、同じ職場に勤務していても、社員や職員の住所は開示されなくなっています。
年賀状を送るために住所が必要な場合、必ず本人に直接尋ねましょう。人づてで聞いた住所では誤っている可能性がありますし、届いたとしても住所を知られていることを不審に思われてしまうかもしれません。
まず年賀状を送りたい旨を上司や先輩に伝え、そのために住所を教えてほしいと尋ねればきっと快く教えてくれるでしょう。
年賀状は賀詞や挨拶文をプリントするのが一般的ですが、手書きで一言挨拶を添えることも多いでしょう。
一言書くときには句読点をつけないことも大事なマナーです。普通であれば長めの一文には読点、文の最後には句点をつけますが、読点は区切りという意味があり、句点は終わりや終止符という意味があるため縁起が良くないとされています。
もし、読点をつけないと文章的におかしい、読みづらいという場合は、区切りのよいところで改行するとよいでしょう。
上司への年賀状に限らず、縁起の悪い言葉を使うのは避けましょう。縁起が悪いとされる言葉はたくさんありますが、特に「去」「失」「終」「流」などの言葉には注意しましょう。
こういった言葉は、「去年はお世話になりました」「大きなプロジェクトも終了し」「月日は流れ」など挨拶の一文でうっかり使ってしまいがちなので、意識して使わないようにするのが賢明です。
手書きの一筆を添えるのも心遣いの1つです。送る相手ごとに添えたい言葉は違ってくるため、プリントされた年賀状に一言ずつ添え書きを入れてみてはいかがでしょうか。
上司や先輩宛の年賀状では、旧年中にお世話になったことへの感謝の気持ちを込めるとともに、来年以降もご指導をいただきたい旨を記載するのが一般的です。
旧年中は大変お世話になり ありがとうございました
本年も変わらぬご指導ご鞭撻の程 よろしくお願い申し上げます
旧年中は公私に渡り温かいご指導ご鞭撻をいただき ありがとうございました
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
昨年は○○○の件で大変お世話になりました
本年もご期待に応えられるよう精進してまいります
今後ともよろしくお願い申し上げます
同期や後輩は自分と対等、あるいは自分のほうが上の立場なので、上司や先輩宛の年賀状ほど堅苦しくなる必要はありません。
しかし、個人的に親しい間柄でない限り、ビジネス上のお付き合いであることに変わりはありませんので、最低限のマナーは守りましょう。
基本的なマナーは上司や先輩宛の年賀状と同じですが、同僚や後輩宛の年賀状では以下の点が異なります。
先輩や上司などの目上の方に二文字以下の賀詞を使うのはNGと説明しましたが、対等または目下の人に送る年賀状なら「賀正」や「迎春」のような2文字以下の賀詞を使っても問題ありません。
寿:めでたいこと 祝言
福:幸せ 幸運
春:正月 新春
賀:祝うこと 祝い
禧:祝福する
迎春:新春を迎えること
賀正:新年を祝うこと
新春:新年 初春
慶春:新春をよろこぶこと
頌春:新年をことほぐこと
同期や後輩に送る年賀状にも手書きの一筆があると喜ばれるでしょう。
職場関係の人なので、添え書きも仕事に関することを書くのが一般的ですが、
「今年も一緒に会社を盛り立てていきましょう」
「お互い精進しましょう」
など、一緒に何かをすることを強調すると絆が深まります。
親しい付き合いがある場合は、
「また一緒に飲みに行きましょう」
「また家族で遊びにいきましょう」
など、お誘いの文句を入れるのもおすすめです。
昨年はお世話になりました
先日よいお店を見つけましたのでぜひ一緒に食事に行きましょう
ともに充実した一年を過ごせるとよいですね
今年も○○さんのさらなる活躍に期待しています
一緒に会社を盛り立てていきましょう
上司や先輩、同期、後輩など、職場関係の人に年賀状を送る場合は、たとえプライベートで付き合いがあってもマナーやルールをきっちり守ることが大切です。
特に上司や先輩など目上の人宛に年賀状を書く場合は、賀詞や言い回しに気を付け、新年早々失礼のないように配慮しましょう。
一方、同期や後輩は普段の関係によってややカジュアルな年賀状を送ってもOKですが、一定の節度は必要です。
年賀状は新年の挨拶をすると同時に、日頃の感謝の気持ちを伝える場でもあります。普段手紙などのやり取りをしない方は色々と書きたくなってしまいがちですが、肝心な内容が伝わらない年賀状にならないよう注意することが大切です。
職場関係の人に送る年賀状のデザインやレイアウト、文面に悩んだ場合は、ビジネス向けのテンプレートを利用するとよいでしょう。
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初めて上司に年賀状を出す場合、一番注意したいのが宛名の書き方です。
住所と名前だけ書けばよいと思っている方も多いようですが、宛名の書き方にはマナーがあります。以下で詳しく解説します。
マンション名を書かなくても棟名や部屋番号がきちんと書かれていれば年賀状は届きますが、上司に送る書面の内容を省略するというのは失礼にあたるとされており、たとえ書きづらいとしてもマンション名も含めすべて記載した方が望ましいです。
宛名は必ず住所よりも大きな文字で書くのが基本です。宛名と住所はフォントを同じにしたほうが綺麗にまとまっているように感じるかもしれませんが、宛名を大きく書いたほうが送る相手への敬意が伝わります。
宛名を書くときに会社名や役職を記載するか、迷ってしまうという方も多いかもしれませんが、自宅に年賀状を送るため、会社名も役職も書く必要はありません。働いている会社の上司であればどちらも不要です。
最近は年賀状のデザインも多様化しており、特に若い世代では横向きのデザインを利用することが多いですが、たとえ裏面が横デザインであっても、上司や目上の人に送る年賀状の表面の宛名は縦書きにするのがマナーとされています。
横書きがマナー違反ということではありませんが、風習や伝統を踏まえて縦書きで宛名を作成した方が、格式高い好印象な仕上がりになることでしょう。
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