喪中に年賀状をもらったら寒中見舞いで返信!用途に合わせた寒中見舞いの使い方も紹介

更新日:2022年11月28日

年賀状を毎年やりとりしている相手に喪中はがきを送ったのであれば、基本的に年賀状が届くことはありません。しかし、久しくやりとりをしていない人やうっかり喪中はがきを送り忘れてしまった人からは、年賀状が届いてしまうこともあるでしょう。本来なら元旦を過ぎてしまったとしても松の内以内に年賀状で返信をするのが礼儀ですが、喪中の場合は祝い事となる年賀状が出せません。喪中に届いた年賀状の返信マナーを確認しておきましょう。

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寒中見舞いとは

寒中見舞いとは日本の習慣のひとつで、寒さの厳しい時期に相手の健康を気遣うための挨拶状です。寒さの厳しい時期の基準はあくまで暦の話。暦上では二十四節気の小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)までの間が一年で最も寒い時期となっており、その時期に出す挨拶状が寒中見舞いになります。

ただ、寒中見舞いの出す時期は年賀状の後になるため、近年ではさまざま理由で年賀状を送れなかった相手へのご挨拶に寒中見舞いを使用される機会が増えています。

喪中の返礼として寒中見舞いを送る時期は松の内明けから立春まで

本来年賀状はもちろん、何かしらの挨拶状が送られてきたら速やかに返事を返すのが礼儀です。ただし喪中の場合は例外で、寒中見舞いであってもお正月の期間は送らないようにしましょう。

お正月の期間は三が日だと思われていますが、実は松の内(1月7日)までです。松の内が明ける1月8日から2月4日の立春までに喪中の返礼として寒中見舞いを送るようにしましょう。

約1か月ほど期間があるとはいえ、お正月が過ぎても返事がないと相手が不安に感じたり、うっかり寒中見舞いを出し忘れることもあります。そのため、最低でも1月末までには出すようにしましょう。

喪中に届いた年賀状には寒中見舞いで返信する

年賀状を送ってきた人は、こちらが喪中であることを知らないか、忘れています。そのため、まったく返信がないと心配をさせてしまったり、もう縁がないのかと思わせてしまったりするので、必ず返信をするのがマナーです。ただし、喪中の返信は寒中見舞いで送るようにします。

寒中見舞いは暑中見舞いと同じく季節の挨拶状で、冬の寒さで風邪などをひかないようにご自愛ください、という意味合いで出すものです。しかし、近年では不幸があって年賀状のやりとりができない人が、年賀状代わりの挨拶状として使用するのが一般的です。時には、喪中なのに年賀状を出してしまった詫び状としても利用されます。

寒中見舞いはもともと相手の状況を思いやる気持ちで送るものですので、喪中の人に送っても問題ありませんし、お祝い事の挨拶状ではないため喪中の人でも送ることができるのです。

寒中見舞いは用途に応じて内容を変える

寒中見舞いは、新年の挨拶である年賀状を送る期間が終わってからということもあり、本来の役目以外で使用されることが多いです。季節の挨拶はもちろん、喪中での年賀状に対する返事・年賀状を出していない方への返事などです。

大変使い勝手のいい寒中見舞いですが、用途によって内容を変える必要があります。ここでは寒中見舞いの使い方をケースごとに説明していきます。

季節の恒例の挨拶としての寒中見舞い

寒中見舞いの本来の使い方は季節の挨拶状として、相手の健康を気遣ったり互いの近況をしらせるものです。そのため、年賀状と寒中見舞いどちらも相手に送ったとしてもマナー違反にはなりません。

近年はメールやSNSで簡単に相手に挨拶・報告ができますが、温かみのあるやり取りができるのは寒中見舞いの良い点です。

新年の挨拶ではないので賀詞などは使用せず、越年した喜びや年賀状では書けなかった近況報告などを書いてみましょう。また、はがきは冬をイメージしたイラストやデザインにするのがベターです。

喪中で年賀状に返信する場合の寒中見舞い

「季節の挨拶としての寒中見舞い」と「喪中で年賀状に返信する場合の寒中見舞い」では寒中見舞いの書き方や内容が異なります。喪中で年賀状を送られてきた場合、相手は喪中であることを忘れていた、あるいは知らなかったというケースが大半です。

とはいえ、こちらは松の内である1月7日まで返事を送ることができません。喪中で年賀状に返信する際は、寒中見舞いに「年賀状をいただいたお礼」と「返事が遅くなったお詫び」を書くようにしましょう。

年賀状を出していない方への寒中見舞い

年賀状は送られてきたら速やかに返事を送るのがマナーですが、状況によっては松の内までに年賀状が送れないこともあるかもしれません。そのような場合は寒中見舞いを利用するのがおすすめです。

内容は喪中での年賀状の返信のケースと同じく、寒中見舞いに「年賀状をいただいたお礼」と「返事が遅くなったお詫び」を書きましょう。

喪中での年賀状の返信のケースもそうですが、あくまで寒中見舞いなので賀詞は使用せず、冬をイメージしたイラストやデザインを選びましょう。

用途ごとに使える寒中見舞いの文例集

前述のとおり、一言で「寒中見舞い」といっても近年はさまざまな目的で使用されることが増えています。そのため寒中見舞いを送る目的や立場によって定型文を変える必要があります。

はじめて寒中見舞いを作成する場合、「そもそも寒中見舞いにはどのような文章を使用するのか…」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。ここでは定番の寒中見舞いの挨拶はもちろん、さまざまなケースごとに文例をご紹介していきます。

季節の挨拶としての寒中見舞い文例

毎年、年賀状を書いていても、寒中見舞い作成には慣れていないという方も少なくありません。寒中見舞いは本来一年で一番寒さが厳しい季節に出す挨拶状です。そのため、相手の健康を気遣う言葉を入れるようにしましょう。

寒中見舞いの基本的な構成は、以下の通りです。

(1)季節の挨拶(寒中見舞い申し上げます)
(2)相手の健康を気遣う言葉・自身の近況など
(3)締めの挨拶 (4)日付

寒中見舞いには「拝啓」「敬具」などの頭語・結語は使用しません。喪中やそのほかのケースでも変わりありません。季節の挨拶としての寒中見舞いの例を以下にご紹介します。

寒中見舞い申し上げます
本格的な寒さを迎える折 皆様お元気にお過ごしでしょうか
おかげさまで私どもは元気に過ごしております
(近況報告を1行から2行入れる)
厳しい寒さの日々、くれぐれもご自愛くださいますようお祈りいたします

年賀状を出した相手に寒中見舞いを送る場合、年賀状で書ききれなかった内容をここに添えてみるのも良いですね。

喪中はがきを送った相手から年賀状が来た場合の書き方例

喪中はがきを送った相手には、すでに新年の挨拶を控えることを伝えているので、基本的に寒中見舞いを送る必要はありません。しかし、喪中はがきを送ったのに年賀状を送ってきたということは失念している可能性がありますから、今後も良好な関係を続けていくには念のため寒中見舞いを送っておいたほうがよいでしょう。

「寒中お見舞い申し上げます
寒い日が続いておりますが皆様お元気でお過ごしでしょうか
年始のご挨拶は喪中につき差し控えさせていただいたもので
返信が遅くなってしまい申し訳ございません

(近況報告を1行から2行入れる)

寒さもますます厳しくなりますが、どうかお身体ご自愛ください
本年もよろしくお願い申し上げます」

すでに喪中はがきを送っていても、喪中のことだけを伝える内容にしておくのがベストです。

喪中はがきを作るのが遅くなり年賀状が届いた場合の書き方例

亡くなった時期が年末だと喪中はがきを送るのが遅くなってしまいますし、逆に年始だった場合は喪中はがきを作るのを失念してしまい、送るのが遅れてしまうということもあるでしょう。喪中はがきを送ったタイミングによっては、すでに年賀状を投函してしまっている人もいるかもしれません。喪中はがきを送るのが遅れ、年賀状をいただいてしまったという場合の文例をご紹介します。

「寒中お見舞い申し上げます
このたびは丁寧なお年始状をいただきましてありがとうございました
昨年○月に(続柄)(故人)が他界いたしました
本来であれば旧年中にお知らせ申し上げるべきものを
年を越してしまいましたご無礼の段 ご容赦ください

故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
寒さも厳しくなっていきますので どうかお身体ご自愛くださいませ」

喪中はがきを送っていない相手から年賀状が届いた場合の書き方例

喪中による新年の挨拶の欠礼を、関わってきた人や知っている人に完全に周知させるのは難しいため、喪中はがきを送っていない相手から年賀状が届くというのはどのご家庭でもあり得ることです。特に近年はやりとりがデジタル化されているので、親しく付き合っていた人であっても住所がわからず、連絡ができないということもあります。ですので、あまり神経質にならず年賀状をいただいたことのお礼と喪中であることを伝えましょう。

「寒中お見舞い申し上げます
年始のご挨拶を賜りましてありがとうございました
昨年○月に(故人)が永眠し、年始のご挨拶を差し控えさせていただきました
旧年中にお知らせが行き届かず年を越してしまい誠に失礼いたしました

本年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします
厳寒の折 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます」

喪中はがきを送らなかったことについて触れてしまうと、相手もそのことを気にかけてしまうので、簡素なお詫びの言葉を添えるだけにしておくのが賢明です。

年賀状を出していない方への寒中見舞い文例

年賀状を出していない方から年賀状が届いた場合、速やかに返事を送るのがマナーです。

しかし年賀状が家に届くのが遅かったり、旅行や帰省などといった家庭の都合など、どうしても松の内以内に年賀状が返せないということもあります。その場合は、寒中見舞いとして年賀状の返事を送ることが可能です。
ただし、季節の挨拶の後に必ず年賀状を出せなかったお詫びの言葉・理由などは書きましょう。

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年賀状を頂いておりましたのに ご挨拶が遅れ大変申し訳ございません
実は久しぶりに帰省をし 松の内までのんびり過ごしておりました
皆様におかれましては 良いお年を迎えられましたご様子 心からお喜び申し上げます
本年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします

寒中見舞いを送れる期間は約1か月ほどありますが、相手からの年賀状はすでに手元にある状況です。相手に対して失礼のないよう、早めに送るようにしましょう。

喪中であっても返信マナーを忘れずに

大切な人を失って間もなかったり、まだ悲しみから抜けられていなかったりすると、年賀状が届いても確認できる気持ちになれないかもしれません。ですが、喪中であることを知らなかったり、喪中のお知らせと年賀状の投函がすれ違ってしまったりすることもあります。また、届いた年賀状は新年をお祝いして多幸を祈る気持ちで送られたものです。返信マナーとして、松の内が明けたら、年賀状のお礼と喪中で返信が遅くなったことを伝える寒中見舞いを送りましょう。

まとめ

一年で最も寒い時期、相手の健康を気遣うための挨拶状である寒中見舞い。年賀状の影に隠れがちですが、喪中での年賀状の返信をはじめ、幅広い用途に使うことができる便利なお便りです。

とはいえ年賀状と違う点も多く、賀詞を使用しないのはもちろんのこと、通常のはがきを使用したり、一般の切手もしくは記念切手を貼って出したりなど、気を付けることも多くあります。

ケースによって文面も変える必要があるため、最初は混乱するかもしれません。しかし、ポイントさえ押さえておけば決して難しくはないでしょう。
今まで寒中見舞いを出したことがないという方や、喪中ではないから寒中見舞いは自分には関係ないと思っている方もいるかもしれませんが、寒中見舞いはもらうと嬉しいもの。人との交流が希薄になりがちな今だからこそ、大切な人に寒中見舞いを送ってみませんか。

よくあるご質問

喪中に年賀状が届いた場合はどうしたらよいですか?

喪中に年賀状が届いた場合、返信は寒中見舞いで送ります。
寒中見舞いはもともと相手の状況を思いやる気持ちで送るものですので、お祝い事の挨拶状ではないため喪中の人でも送ることができるのです。

こちらの記事内では、喪中に年賀状が届いた場合の返信の文例などもご紹介しています。

相手が喪中なのに年賀状を送ってしまった場合はどうしたらよいですか?

お相手の方から喪中はがきが届くタイミングによっては、年賀状を送ってしまうケースがあります。
寒中見舞いは喪中なのに年賀状を出してしまった詫び状としても利用されますので、寒中見舞いを送るのがおすすめです。

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