義両親にも年賀状を出すべき?気をつけたい年賀状の基本マナーや添え書きのおすすめ文例をご紹介

公開日:2023年10月6日

年末年始に義両親に直接挨拶するという方もいれば、中には遠くに住んでいてなかなか会いに行けないという方も多いのではないでしょうか。
年賀状は相手によって何を書けば良いか悩んでしまうものですが、特に気を遣うのが義両親への年賀状かもしれません。
年賀状の基本ルールやマナーはもちろんのこと、言葉遣いや添え書きの内容など、毎年のことながら悩んでしまうという方も多いでしょう。

今回は、義両親への年賀状は出すべきかどうか、ケース別の例文とともにご紹介いたします。

義両親にも年賀状は出すべき?

そもそも義両親に年賀状は出すべきなのでしょうか。

年賀状は本来お正月に直接挨拶に行けない方に送るものなので、義両親と同居している場合や挨拶に行く予定のある場合は出さなくても問題ありません。
ただ、お正月に会う場合でも、旧年中のお礼を伝えたい場合やなるべくコミュニケーションを取りたいと考える方は年賀状を出すと良いでしょう。

婚約中で婚約期間と年末年始が重なっている場合は、ぜひ婚約者の両親に年賀状でご挨拶してみてください。マナーを守った丁寧な年賀状を送ることで、将来の義両親に安心感や親近感を与え、より良い関係性を築いていけるでしょう。

年賀状の基本ルール・マナー

義両親への年賀状では、年賀状の基本ルールやマナーに特に気を付けたいものです。
年賀状の書き方には意外と忘れられがちなものもあるので、今一度ルールやマナーを確認し、丁寧で心のこもった年賀状を送りましょう。

賀詞を正しく使う

賀詞とは年賀状の裏面に書くお祝いの言葉で、「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」のように実に多くの種類があります。
なんとなく選ぶという人も多いかもしれませんが、賀詞の使い方にもルールがあるため、義両親への年賀状を書く際には賀詞の選び方に注意しましょう。
「迎春 あけましておめでとうございます」というように2つ以上の賀詞を使用するのはマナー違反です。送る相手に合わせて適切な賀詞を一つだけ選びましょう。

賀詞の種類

賀詞には「寿」「迎春」「賀正」「謹賀新年」など1~4文字の漢字で表すものと、「謹んで新年のお慶びを申し上げます」「あけましておめでとうございます」「Happy New Year」のように文章で表すものがあります。
友人や親しい間柄の人に送る場合はどれを選んでも問題ありません。自分が良いと思う賀詞を一つ選びましょう。

目上の方に使える賀詞

賀詞にはさまざまな種類がありますが、1文字や2文字の賀詞は相手への敬意や丁寧さに欠けるとされるため、義両親への年賀状では使わない方が無難です。
4文字の賀詞には「謹賀新年」「謹賀新春」「恭賀新年」などがあります。文章の賀詞には「謹んで新年のお慶びを申し上げます」「謹んで新春のお慶びを申し上げます」などがあります。

義両親に年賀状を送る際は、4文字や文章の賀詞を選ぶようにしましょう。

句読点を使用しない

挨拶文において句読点は「お祝いごとに区切りをつける」「関係を終わらせる」などの意味を持つため、縁起が悪いとされています。そのため、年賀状では「、」「。」など句読点は使用しないようにしましょう。

年賀状の挨拶文中で文章を区切りたい場合や読みやすくしたい場合は、句読点は使用せず、改行したり空白を入れたりすると良いでしょう。年賀はがきはスペースが限られているため、文章を簡潔にまとめるのも効果的です。

忌み言葉を使用しない

忌み(いみ)言葉とは、不幸や別れなど悪いことをイメージさせる言葉のことを言います。新年を祝う年賀状では、忌み言葉は使用しないよう注意しましょう。

忌み言葉には「失う」「去る」「衰える」「滅びる」「崩れる」「絶える」「負ける」「倒れる」「破れる」「枯れる」「割れる」「落ちる」「病む」などがあります。「去年」「コロナ禍」など、意識しないとつい使ってしまう漢字も含まれるため、慎重に言葉を選びましょう。

修正テープや二重線は使わない

忙しい時期に年賀状を書いていると、ついつい誤字をごまかしてしまったり修正テープを使ってしまったりすることもあるかもしれません。

しかし、修正テープや二重線などで訂正するのはマナー違反です。年賀状を書いていて間違えた場合は、新しい年賀状に一から書き直すようにしましょう。

書き損じはがきは郵便局で所定の手数料を支払うと、新しい年賀はがきなどに交換することができます。少しでも書き間違えてしまったら、はじめから書き直すようにしましょう。

喪中でないか確認しておく

年賀状を出す前に、配偶者等を通して相手が喪中でないか確認しておきましょう。

喪中の人が年賀状を受け取ることをマナー違反ではないと考える方もいますが、悲しいことがあったときにお祝いの言葉が並ぶ年賀状が届いてしまうのは避けたいところです。喪中の場合は松の内(1月7日。関西では1月15日頃)を過ぎてから寒中見舞いを出しましょう。

義両親への年賀状を送る際のポイント

義両親に年賀状を送る場合は、年賀状の基本ルールやマナーの他にも気をつけたいポイントがいくつかあります。より良い印象を与え、お互いに気持ちの良い新年を迎えられるよう心に留めておきたいですね。

宛名は義両親の連名にする

義両親がご夫婦で暮らしている場合、宛名は義両親の連名にしましょう。名字の下に義父の名前、その左横に義母の名前を書き、それぞれの名前の下に「様」を付けましょう。二人の名前の間の位置に「様」を一つだけ書くのは失礼にあたります。

地域によっては、家族を代表して家長である義父の名前のみを書く慣習がある場合もありますが、迷う場合は連名で書くのが無難です。気になる方は配偶者に尋ねてみても良いでしょう。

家族の近況を伝える

特に遠方に住んでいて日ごろなかなか会えない義両親の場合、年賀状は近況報告や最近の様子を伝える絶好のコミュニケーションの機会です。何気ないことでも結構です。ぜひ手書きで家族の近況を伝えてみてください。

「今年小学校に入学します」「習い事を始めました」など、家族それぞれの近況を伝える一文があると受け取った相手も喜ぶことでしょう。年賀状の一文から会話が弾むこともあるかもしれません。

写真付きデザインも良い

写真付きのデザインの年賀状であれば、さらに家族の最近の様子が伝わりやすくなります。

子どもの成長は早いもので、少し会わないうちにどんどん成長します。特に遠方に住んでいるなど義両親に会いづらい場合は、年賀状に子どもの写真を添えると成長具合がわかって喜ばれます。年賀状で孫の成長を見るのを楽しみにしている義両親も多いことでしょう。

写真付きの年賀状は、見返したときにも家族の話題になります。近況報告を添えるとなお喜ばれるでしょう。

手書きで一言コメントを添える

年末は忙しく、年賀状一枚一枚に手書きメッセージを添えるのは大変かもしれません。しかし、せっかく年賀状を出すのであれば一言コメントを添えましょう。

普段から交流が多く、何を書けば良いか迷う方もいらっしゃるかもしれませんが、一言で構いません。近況報告や子どもからのメッセージ、日ごろの感謝の気持ちや相手の身体を気遣う言葉など、ちょっとしたメッセージがあるだけで丁寧で温もりを感じる年賀状になりますよ。

義両親への年賀状で使える添え書きのおすすめ文例

ここからは、義両親への年賀状で使える文例を「相手が近くに住んでいる場合」「遠方に住んでいる場合」「新年の挨拶に行く場合」「新年の挨拶に行けない場合」の4パターンに分けてご紹介いたします。

ぜひ参考にしてみてください。

相手が近くに住んでいる場合

相手が近くに住んでいる場合は、普段から交流が多い方も多いのではないでしょうか。「子どもの面倒を見てもらった」「家庭菜園の野菜をもらった」など、日ごろの感謝を伝える一言メッセージを添えて年賀状を出すと良いでしょう。

恭賀新春
いつもお世話になり感謝しております
まだまだ寒さ厳しい毎日が続いておりますがくれぐれもご自愛ください

あけましておめでとうございます
昨年も美味しいお野菜など頂戴し
いつも温かいお心遣いありがとうございます
お身体には十分お気をつけになりお過ごしください

謹賀新年
いつも急なお願いにもかかわらず
子どもたちの面倒を見てくださりありがとうございます
おかげさまで無事新年を迎えることができました
本年もお二人にとって幸多い一年となりますようお祈り申し上げます

相手が遠方に住んでいる場合

義両親が遠方に住んでいる場合、頻繁に会うのは難しいかもしれません。より具体的に近況を報告したり、身体を気遣う一文を添えたりするのが良いでしょう。写真付き年賀状で家族の近影を添えるのも効果的です。

謹賀新春
ご無沙汰しておりますが皆様お変わりなくお過ごしでしょうか
寒い折どうぞお身体をお大事になさってください
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

あけましておめでとうございます
昨年は夫婦揃ってなにかとタイミングが合わず
お伺いできず申し訳ございませんでした
今年こそは必ず訪問させていただきます
本年もお二人のご健康とご多幸をお祈り申し上げます

お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます
今年こそは家族みんなでお伺いしたいです
久しぶりにお会いできるのがとても楽しみです
寒さ厳しき折 くれぐれもご自愛ください

新年の挨拶に行く場合

直接新年の挨拶に行く予定がある場合でも、年賀状を送っても問題ありません。年賀状は新年の挨拶だけでなく、見返したときの思い出にもなります。添え書きには、挨拶に行く日のことに触れると良いでしょう。

あけましておめでとうございます
昨年は色々とお世話になり感謝しております
○日に家族みんなで伺います
本年が幸多き年となりますよう心からお祈りいたします

謹賀新年
ご無沙汰しておりますお変わりなくお過ごしでしょうか
○日にあらためて新年の挨拶にお伺いすることを楽しみにしています
寒い毎日が続きますがお身体ご自愛ください

謹んで新春のお慶びを申し上げます
おかげさまで新年を迎えることができました
お正月にお会いできるのを○○(子どもの名前)も楽しみにしています
今年もどうぞよろしくお願いいたします

新年の挨拶に行けない場合

仕事の都合などで新年の挨拶に行けない場合は、相手が近くに住んでいる場合でも年賀状を送るようにしましょう。後日会いにいく予定がある方は、そのことに触れると良いでしょう。

新年おめでとうございます
仕事の都合とは言え書中でのご挨拶となり申し訳ありません
次のゴールデンウィークには家族で帰省いたします
まだまだ寒い日が続いております
くれぐれもご自愛ください

あけましておめでとうございます
昨年は大変お世話になりました
今年は仕事の都合で帰省できず申し訳ありません
また落ち着きましたら家族でお邪魔させていただきます
お身体にお気をつけてお過ごしください

手書きで添えたい一言メッセージ文例

今や年賀状印刷サービスを利用したり、パソコンで年賀状を印刷したり、手書きで年賀状を仕上げる方は少ないかもしれません。

しかし、一言でも手書きのメッセージがあると、受け取った相手に書いた人の気持ちがより伝わる気がしませんか。ここからは、手書きで添えたい一言メッセージの文例をご紹介します。

日ごろの感謝の気持ちを伝える一文

義両親に日々お世話になっていても、感謝の気持ちを伝えるタイミングはなかなかないかもしれません。年賀状はそんな方にとってもおすすめのコミュニケーションツールです。
普段伝えにくい日ごろの感謝の気持ちを手書きで添えてみませんか。

いつもお心にかけていただきありがとうございます
日ごろよりお心遣いいただき感謝しております
いつも気にかけていただきありがとうございます
結婚以来何かとお気にかけていただき感謝しております

相手の健康を願う一文

義両親にはいつまでも健康でいてほしいものです。相手の健康を願うメッセージや身体に配慮した一文も年賀状の添え書きにおすすめです。ただし、病気や体調に関する具体的なメッセージはかえって失礼に当たる場合もあるため、相手がどう受け取るか考えて書きましょう。

体調はいかがでしょうか
厳しい寒さが続きますがお身体に気をつけてお過ごしください
寒い日が続いていますのでくれぐれもお身体には気をつけてください
お互いに健康に新年を過ごしましょう

まとめ

義両親への年賀状は出すべきか、出す場合は何と書けば良いか、悩むことも多いのではないでしょうか。年賀状の基本的な書き方のルールやマナーに気をつけるのはもちろんですが、何よりも日頃の感謝や気遣う気持ちが伝わるように心を込めてみませんか。

年末年始に帰省する場合もそうでない場合も、年賀状に心温まるメッセージを添えることで、より良い関係を築いていけたら素敵ですね。

この記事を書いた人

しまうまプリント年賀状担当スタッフ

2010年に年賀状印刷サービスを開始以来、数多くのお客様に愛され、しまうまプリントの会員登録数は500万人を突破!年賀状に関するあらゆる情報をわかりやすくお届けします。

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