年賀状で出産報告をする際に気をつけたいマナーと使える例文を紹介
公開日:2019年12月5日
更新日:2022年11月28日
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新年の挨拶に加え、近況報告の役割も担う年賀状。赤ちゃんが生まれた年には、出産報告を兼ねた年賀状を作成したいという方も多いでしょう。ただし出産はデリケートな話題でもあるため、作成の際にはいくつかの注意が必要です。
本記事ではマナーを踏まえた上での具体的な作成方法と、困った時に使える例文、赤ちゃんや家族写真を上手に撮影するコツをご紹介します。併せて「賀詞」の選び方もご説明しますので、是非素敵な年賀状を作成してみてください。
年賀状での出産報告は一般的
年賀状で出産報告をするのは決して失礼にはあたりません。ただし身内や親しい間柄、出産祝いを贈ってくれた方へは、体調が落ち着く産後1〜2か月以内に挨拶状やメールで報告し、その後年賀状で正式に報告するのがベターです。もし年賀状で初めて出産報告をする場合は「ご報告が遅れましたが」と一言添えると印象が良いでしょう。
また年賀状を送る相手によって、いくつかの注意が必要です。相手の状況によっては出産の話題を不快に感じてしまう場合もあります。日頃の関係性によっては、失礼な印象を与えかねません。おめでたい新年に相手に嫌な思いをさせてしまわないよう、まずは出産報告を兼ねた年賀状を送るべき方と、送らない方がよい方を確認しましょう。
出産の年賀状を送るべき方
日頃あまりお付き合いのない方へは、年賀状で出産報告をするのが最適です。年賀状とは別にかしこまった挨拶状を送ることによって、相手に「お祝い」の気遣いをさせてしまうことがあるためです。
プライベートでお付き合いの長い方やお世話になっている方へ送る場合は、報告が遅れたことを一言添えるとよいでしょう。相手が「水くさいな」と感じてしまうことがないように配慮します。また、相手が出産に対して不快な思いをしないかの状況を見極めた上で送ることも大切です。
既に出産の報告を済ませた身内や親しい間柄の方への年賀状には「元気に成長しています」などと報告をすると、相手も喜ばれることでしょう。出産予定日が11月〜12月の方は、あらかじめ出産報告の年賀状を作成しておくと、出産後に余裕をもって送ることができます。
出産の年賀状を送らない方がよい方
取引先や上司などビジネス関係の方へ送る年賀状は、新年のお祝いと昨年の感謝を伝える内容に留めましょう。プライベートでお付き合いのあるビジネス関係者には報告をしても問題ありませんが、一言添える程度が好印象です。
また不妊治療中の方や赤ちゃんの悩みを持つ方にとって、出産はとても繊細な話題です。話す相手を選ぶ内容のため、送る側が把握していないことも多いでしょう。出産報告をしてはいけないということではありませんが、写真を載せないなどの配慮が必要です。
相手が喪中の場合は、翌年の年賀状で報告をするか、夏頃にあらためて出産報告をするようにしましょう。寒中見舞いを送る場合も同様です。どうしても報告したいという場合には控え目に記入し、相手がお祝いごとの印象を受けないように工夫します。
年賀状で出産報告するときのポイント
出産報告を兼ねた年賀状は、新年のおめでたさに赤ちゃんの誕生報告が重なり、受け取る方の喜びもひとしおのことでしょう。ここでは、より赤ちゃんの可愛らしさが伝わり、親しみのわく年賀状にするためのポイントをご紹介します。年賀状に記載する赤ちゃんの名前と写真、手書きの添え書きについて、コツをチェックしましょう。
親しい人には赤ちゃんの名前を一緒に伝える
友人や遠方の家族といった親しい人に出産報告の年賀状を送るときは、赤ちゃんの名前も一緒に伝えてみましょう。
年賀状には赤ちゃんの名前を入れ、「お近くへお越しの際はぜひ遊びに来てください」と一言添えると赤ちゃんが産まれたことの喜びが伝わります。
名前にはふりがなを振っておくと丁寧です。
赤ちゃんの名前と生まれた日付に加えて赤ちゃんの性別を入れてみてもいいかもしれません。
親戚や親しい友人宛には赤ちゃんの写真を入れよう
親戚や親しい友人には、赤ちゃんの写真を載せた年賀状が喜ばれます。どの写真を使うかはじっくりと検討し、納得のいく写真を選びましょう。
手書きメッセージは赤ちゃんを主体にした文章にすると親しみが伝わる
定型文と手書きのメッセージを使う場合は、手書き部分に赤ちゃんを主体にしたメッセージを添えてみましょう。赤ちゃんの写真の上に新年の挨拶を書いたり、顔の横にメッセージを書いたりして、赤ちゃん自身が「会いに来てね」と呼びかけているようなデザインにすると赤ちゃんの可愛らしさが伝わります。
手書きのメッセージを入れたいときは、写真や文章とのバランスに気をつけてください。手書きの文章が長すぎたり文字が大きすぎたりすると、文章が読みにくくなってしまったり、写真が見えにくくなったりしてしまいます。
年賀状で出産報告するときの注意点
年賀状の本来の主旨は、新年を祝い、昨年の感謝と今後の祈りや願いを伝える挨拶状です。出産報告がメインにならないよう、デザインの選び方や写真の有無、賀詞の選び方についても考慮しましょう。
妊娠や出産予定日を年賀状で報告してもよいか、悩む方も少なくないかもしれません。ここでは、受け取る方が不快な思いをしないための注意点をご説明します。
送る相手によっては赤ちゃんの写真を載せないほうがよいことも
相手によっては赤ちゃんの写真を載せないほうがよい場合もあります。
子どものいない方や不妊治療中の方には不愉快に思われてしまう可能性、またビジネス関係の方には失礼だと思われてしまうこともあるので、相手が余計な気を遣ったり、辛い思いをしたりしないよう十分配慮する必要があります。
『やり過ぎ』なデザインに気を付ける
赤ちゃんの誕生は家族にとって大変喜ばしいもの。大きなライフイベントの1つで、周囲の方へ赤ちゃんの可愛さをお披露目したい!という気持ちは誰もが持つものですが、やり過ぎなデザインにならないように注意が必要です。
例えば「赤ちゃんが誕生しました」などの言葉が賀詞よりも大きく、出産報告が前面に出過ぎたデザインでは、年賀状の本来の主旨が欠けてしまいます。年賀状に欠かせない「賀詞、お礼、祈り、願い」を忘れずに記入し、出産報告の添え書きは一言添える程度で十分でしょう。
目上の方へ出産報告をする場合、可愛い過ぎるデザインは不向きです。赤ちゃんに合わせたデザインではなく、受け取る方に合わせたデザインを選ぶことが重要です。
賀詞について気を付けたい2つのポイント
賀詞を重複させない
「新年あけましておめでとうございます」「謹賀新年あけましておめでとうございます」と書かれた年賀状をたまに見かけますよね。
「新年」「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」はそれぞれ独立した賀詞ですので、2つ書いてしまうと「あけましておめでとうございます」を2回書いているような状態になってしまいます。
「新年おめでとうございます」「あけましておめでとうございます」「謹賀新年」のように、重複しないように書くようにしてくださいね。
目上の人に送る年賀状では賀詞は四文字以上のものにする
年賀状でよく使われる「賀正」や「迎春」といった二文字以下の賀詞は、新年を迎えた行為を述べる言葉でありお祝いの言葉を省略しているため、目上の人へ送る年賀状には適していません。
目上の人に年賀状を送る場合は、「謹賀新年」や「恭賀新年」「初春のお慶びを申し上げます」といった四文字以上の賀詞を使うようにしましょう。
出産予定日を年賀状で伝える場合
出産予定日を年賀状でお知らせする場合は、身内やごく親しい間柄の方のみに送るようにしましょう。なぜなら、万が一報告後にトラブルがあった場合、相手に気を遣わせてしまいかねないからです。お互い気まずい思いをしないように配慮しましょう。
どうしても出産予定日を年賀状に書きたい場合には、早くとも安定期を過ぎてから「○月に2人目が生まれる予定です」などと一言添える程度に留めます。年賀状のメインが出産予定日の報告にならないように心がけましょう。
妊娠報告を年賀状に書くのは親しい友人や身内だけに留めるのがベター
妊娠の報告や出産の予定を書くこと自体は問題ありません。
ですが報告後に問題が起こる可能性もあるため、親しい友人や身内だけにとどめるのがベターです。
出産報告の年賀状メッセージの文例
年賀状に出産報告を載せる際に便利な文例をいくつかご紹介します。
親戚へのメッセージ文例
「あけましておめでとうございます
〇月に長女〇〇が誕生いたしました
落ち着いたら顔を見せにお伺いしたいです
本年もよろしくお願いいたします」
友人へのメッセージ文例
「あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
〇月に新しい家族の〇〇が加わり
にぎやかな新年を過ごしております
近くにお越しの際はぜひ遊びに来てくださいね
今年もよろしくお願いいたします」
上司や先輩、目上の方へのメッセージ文例
「あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
私事ではございますが 〇月に新しい家族を授かり
にぎやかな新年を過ごしております
今後とも何卒よろしくお願いいたします」
出産報告の年賀状で使用する写真の選び方
年賀状にせっかく写真を載せるのであれば、選りすぐりの1枚を載せたいものですよね。出産報告で使用する写真は、赤ちゃんのみ、赤ちゃんを含めた家族写真、または両方使用してもOKです。
出産報告の主役は赤ちゃんですが、しばらく会えていない方への年賀状には家族写真を使用するのがおすすめです。誰から届いた年賀状かわかりやすく「皆元気です」という近況報告も兼ねることができます。
赤ちゃんの写真はなるべく直近に撮影した写真を選びましょう。赤ちゃんの成長はとても早く、顔付きや雰囲気がどんどん変わってくるからです。
特に早生まれの赤ちゃんは、生まれた頃と比べると大きく成長していることがあります。写真を数枚載せることができるテンプレートを選び、生まれた頃と直近の写真を比較して「こんなに大きくなりました!」と成長ぶりを報告するのもひとつの手です。
時間に余裕がある場合は、年賀状用に赤ちゃんの写真を新しく撮り直すのもよいでしょう。
写真撮影のコツ
ここからは、年賀状に載せる赤ちゃんの写真撮影のコツをご紹介します。赤ちゃんの可愛らしい表情や行動を撮って、最高の年賀状を作りましょう。
【月齢別!】赤ちゃんの写真をうまく撮るコツ
赤ちゃんの成長はとても早く、月齢によって撮影できる写真も変わってきます。
年賀状に赤ちゃんの写真を載せるときは、月齢によって写真の撮り方を工夫してみましょう。
1. 生後3ヵ月以内の赤ちゃんは背景を作ってから写真を撮る
生後3ヵ月以内の赤ちゃんは寝ていることが多く、ポーズも限られてきます。そのため、赤ちゃんの寝相を利用した寝相アート風の写真に仕上げると可愛らしい雰囲気を演出できます。
生後3ヵ月以内の赤ちゃんの写真を撮るときは、先に背景の準備をしてから赤ちゃんを寝かせて写真を撮ってください。
生後3ヵ月以内の赤ちゃんを撮影する場合、ポイントは4つあります。
①白いシーツを背景に使う
②室内の明るい場所で撮影する
③連写モードで撮る
④お正月や干支にちなんだ服・小物を使う
明るい場所で白いシーツを使い、またカメラの逆光や露出補正を使って明るさを補正すると、柔らかい雰囲気を演出できます。
フラッシュを使うと赤ちゃんが驚いてしまうので、使わないようにしましょう。
それから、連写モードにして複数の写真を一度に撮影し、その中で一番よい写真を選びましょう。
カメラアングルは真上からだけでなく、横や斜めからも撮影すると赤ちゃんの豊かな表情を撮影しやすくなります。
2. 生後4ヵ月以降は赤ちゃんの動きを意識した撮影を
首が据わって動きと表情が豊かになる生後4ヵ月以降は、赤ちゃんの笑顔を存分に引き出せるようにおもちゃを使ってみましょう。特に色合いがはっきりしたおもちゃと音が出るおもちゃが赤ちゃんの興味を引きやすいです。
生後8ヵ月以降の赤ちゃんはますます活発に動き回るので、動きを活かした写真撮影を心がけてみましょう。
赤ちゃんを自由に遊ばせて笑顔を引き出してもよいですし、離れた場所でカメラを構えたまま赤ちゃんの名前を呼んで、こちらへ歩いてくるショットを撮っても元気な様子が伝わります。
両親のどちらかが赤ちゃんと一緒に遊んで、もう一方がカメラを担当する撮影方法も、赤ちゃんの楽しそうな様子を写真に収めたいときに有効です。
家族と一緒に写真を撮るときのコツ
年賀状の写真には、家族と一緒に撮影した写真を選ぶ方法もあります。赤ちゃんを含めた家族写真を撮影するときは、構図や演出を工夫して年賀状にぴったりの1枚を残しましょう。今回は2つの撮影方法をご紹介します。
1. 赤ちゃんを挟んだ三角形の構図で撮影する
両親と赤ちゃんの3人で写真撮影をするときは、赤ちゃんを挟んだ三角形の構図にするとバランスがよくなります。3人で寝転がったり、頬杖をついて赤ちゃんと目線を合わせたりして写真を撮ると、年賀状ならではの特別感が演出できます。
年賀状に赤ちゃんだけの写真と家族そろった写真を一緒に載せる場合は、家族の手や足を並べて写した写真を選んでもよいですね。
2. 小物を使ってお揃いを演出する
帽子や靴といったお揃いの小物を身に着けた写真は、家族の一体感が演出できます。小物は干支にちなんだものを選び、家族全員で干支を表現するとよりお正月の特別感が出せます。
互いの顔を近づけて家族の集合写真を撮るときは、こぶし1つ分を目安に距離を空けると親密さが伝わります。
家族全員の顔にピントを合わせるには、並んだときに両親と赤ちゃんの鼻の位置が一直線に並ぶように撮影するのがポイントです。
屋外で写真撮影を行うときは、明るめの日陰を選んで撮影すると自然な表情が撮りやすいでしょう。
明るすぎる場所を選ぶと逆光で顔周りが暗くなったり、まぶしさに目を細めたりして表情が変化するので注意してください。
まとめ
出産報告を兼ねた年賀状を作成する際には、さまざまな注意点があることをご説明しました。本来の年賀状の役割を念頭におき、相手の事情を考慮した上で、喜ばれる年賀状を送りましょう。
赤ちゃんや家族の撮影方法もご紹介しましたが、写真のありなしで年賀状を作り分けるのは時間も手間もかかるように思えるかもしれません。そんな時はしまうま年賀状の利用がおすすめです。
年賀状の購入を省くことができ、違うデザインの年賀状を作成しても、まとめて注文することができます。ほかにもしまうま年賀状には、デザインが豊富、宛名印刷無料、投函代行も対応、安価などの魅力が沢山あります。
出産後の忙しい中でも素敵でオリジナルな年賀状を作成したい!という方は、是非活用してみてください。
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よくあるご質問
出産報告を年賀状に載せるのはOKですか?
年賀状に出産報告を載せることはマナー違反ではありません。
ただし、親しい人や出産祝いをもらった人などには出産後1ヵ月以内に挨拶状やメールで報告をするのが一般的です。出産から時間が経ってから年賀状で初めて報告を行う場合は、「ご報告が遅れましたが」など一言を付け加えると丁寧です。
また、お相手の状況によっては出産報告をよく思われないこともありますので、そういった場合は配慮が必要になります。
年賀状に赤ちゃんの写真を入れるのはOKですか?
親戚や親しい友人には、赤ちゃんの写真を載せた年賀状が喜ばれます。どの写真を使うかはじっくりと検討し、納得のいく写真を選びましょう。
ただし、お相手の状況によっては赤ちゃんの写真を載せないほうがよいこともありますので、そういった場合は配慮が必要です。
こちらの記事内では、年賀状に沿える文章や手書きメッセージのポイント、メッセージの文例や赤ちゃんを撮影するポイントなどもご紹介しています。