2024年の干支は辰!辰年や龍・竜にまつわる情報をお届け

公開日:2023年10月23日

年賀状を書く際に気になるのはその年の干支。2023年の干支は卯(うさぎ)でしたよね。2024年の干支は辰(たつ)です。

この記事では辰年に関する情報や龍・竜にまつわる情報を解説しています。年賀状を書く際のヒントにもなりますので、ぜひチェックしてみてください。

そもそも干支とは

年末が近づくとよく耳にする「干支(えと)」という言葉。「干支」というと「子・丑・寅…」といった12種類の動物を思い浮かべる人が多いと思いますが、厳密にはそうではありません。

この章では「干支」について詳しく解説していきます。

「干支」とは「十干十二支」のこと

「干支」とは「十干十二支(じっかんじゅうにし)」を略した言葉です。聞きなれない言葉ですが、「十干十二支」とはいったい何でしょうか。

「十干」と「十二支」の説明は下記の通りです。

「十干」:甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸からなる10種類の要素のこと
「十二支」:子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥からなる12種類の動物のこと

「干支」とはこの「十干」と「十二支」を組み合わせた「十干十二支」のことです。

「十干」と「十二支」をそれぞれ組み合わせていくと、「甲子」「乙丑」「丙寅」…「癸亥」と全部で60の「干支」になります。

古代中国では、この「十干十二支」の組み合わせである60を周期にして、暦や時間、方位を表していました。その暦法上の用語としての「十干十二支」を短くしたものが、現在も「干支」として使われています。

十二支に関する縁起話

12種類の動物からなる十二支ですが、それぞれの動物に幸せを願う意味が込められています。各動物の特徴や習性になぞらえた縁起話についてご紹介します。

子:ネズミは繁殖力が高く「子宝」の象徴とされています。

丑:ウシは農耕の担い手であったことから「粘り強さ」「真面目さ」を表します。

寅:トラはその勇ましい印象から「決断力」や「才覚」を意味します。

卯:ウサギは温厚な性質から「家内安全」、また飛び跳ねることから「跳躍」「向上」をイメージさせます。

辰:タツは古くから中国では権力の象徴とされており、「正義」を表します。

巳:ヘビは脱皮を繰り返し成長することから、「生命力」や「再生」を連想させます。

午:古くから農耕などで活躍してきたウマは「豊作」や「健康」の意味が込められています。

未:ヒツジは群れで行動することから、「家内安全」や「平和」などを意味します。

申:サルはその賢さや器用さから、「臨機応変」を連想させます。

酉:トリはニワトリを指します。「取り込む」という言葉から「商売繁盛」の象徴とされてきました。

戌:主人に忠実であることから「忠義」や「安心」「勤勉」などを連想させます。

亥:イノシシの肉は万病に効くことから、「無病息災」を意味します。

2024年の干支は辰

この記事のタイトルにもある通り、2024年の干支は辰です。辰年はいったいどんな年なのか、この章で解説します。

辰年である2024年はどんな年?

2024年は「十干十二支」でいうと、41番目にあたる「甲辰(きのえたつ)」です。

「甲」は十干の始まりにあたり、生命や物事の始まりを意味します。
「辰」は草木が伸長し、形が整い、活気にあふれている様子を表します。

「甲」と「辰」の合わさる「甲辰」である2024年は、これからの成長をさらに形作っていく年だといえるでしょう。

辰年に関する言い伝え

天高くのぼる竜に守られる辰年。「強運」や「お金に困らない」といった言い伝えがあります。

また辰年は景気が良くなると言われており、株式相場の格言として「戌亥の借金、辰巳で返せ」と言い表されます。戌年や亥年は株価が下がり、辰年・巳年は株価が上がりやすいので、戌亥年でできた借金も、辰巳年で取り返せるという意味です。

言い伝えではありますが、実際に株価が高値を付けた辰年もあるようです。2024年も景気の良い年になるといいですよね。

十二支の中で辰だけが架空の生き物

さてみなさん、十二支の中で辰だけが架空の生き物であることに気付きましたでしょうか。

トラやサルは動物園で見たことがある人も多いと思いますし、ウサギやイヌに関しては家で飼っている!という人もいるでしょう。

しかし、タツだけは誰も見たことがないはずです。

なぜ、架空の生き物であるタツが十二支の中に入っているのでしょうか。

タツは古代中国では身近な生き物で、実在すると考えられていました。権力の象徴とされており、中国でも縁起のよい動物とされています。そのため架空の生き物ではありますが、十二支の中に含まれているようです。

海外でも2024年は辰年?

西アジアや東ヨーロッパの一部の国では、日本同様、干支があります。しかし、12の動物は日本と全く同じというわけではありません。動物の種類が違う場合があります。

例えば、タイではウサギ年は猫年、モンゴルではトラ年は豹年になっています。

では、海外でも今年は辰年なのでしょうか。
日本同様辰年の国が多いですが、アラビアではワニ年、イランではクジラ年だそうです。

年賀状には辰のイラストが必要?

年賀状には必ず干支のイラストを書かなければいけないのでしょうか。

相手の吉兆や招福の意味を込めて、毎年年賀状には干支のイラストを入れているという人も多いでしょう。また、年賀状に干支のイラストを入れることで、新しい年を意識しやすくなりますよね。

しかし、年賀状において、干支のイラストを入れなければマナー違反ということはありません。

年賀状のデザインに応じて、入れるかどうかを決めると良いでしょう。

過去の辰年はどんな年?辰年にあった出来事

新しい年がどんな年になるのか、気になりますよね。ここからは、過去の辰年に起こった出来事を紹介します。

古くは1868年に戊辰戦争、1904年に日露戦争など政治面で大きな変化が起こっていました。

戦後の辰年の大きな出来事としては下記の通りです。

1964年(昭和39年):「東京オリンピック」が開催されました。オリンピックの開催に合わせて「東海道新幹線」が開業。

1976年(昭和51年):戦後最大の汚職事件と言われている「ロッキード事件」が発生。世界では「毛沢東が死去」など後世に影響を与える出来事が起こりました。

1988年(昭和63年):「青函トンネル」「瀬戸大橋」「東京ドーム」など大型建造物が竣工しました。

2000年(平成12年):「都営地下鉄大江戸線」が全線開通。「2,000円札」が発行されたのもこの年です。

2012年(平成24年):「東京スカイツリー」が開業。「iPS細胞」を発見した山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

大きなイベントが行われたり、大型建造物が完成したりと、辰年には大きな変化が多いようです。なお、来年の2024年(令和6年)は新紙幣の発行が予定されています。

辰年生まれはどんな人?

みなさんの周りには辰年生まれの人はいますか?辰年生まれが2024年に何歳になるのか、また辰年生まれの人はどのくらいいるのかについて解説します。

辰年生まれの人は2024年に何歳になる?

辰年生まれの人は、2024年の誕生日が来ると、次の年齢になります。

2024年(令和6年)生まれ:0歳
2012年(平成24年)生まれ:12歳
2000年(平成12年)生まれ:24歳
1988年(昭和63年)生まれ:36歳
1976年(昭和51年)生まれ:48歳
1964年(昭和39年)生まれ:60歳
1952年(昭和27年)生まれ:72歳
1940年(昭和15年)生まれ:84歳
1928年(昭和3年)生まれ:96歳
1916年(大正5年)生まれ:108歳

辰年生まれの人はどのくらいいる?

辰年生まれの人は、2023年5月時点で1,016万人います。干支の中では9番目に多くなっており、全人口の8.1%を占めています。

ちなみに干支の中で人口が1番多いのは丑年で、1番少ないのは午年でした。自分と同じ干支の生まれの人がどのくらいいるのか、一度調べてみるのも面白いかもしれません。

辰年に関することわざ

ここからは龍や竜に関する言葉やことわざを紹介します。

竜頭蛇尾(りゅうとうだび):始めは勢いが良いが、終わりは振るわないことを指します。頭は竜のように立派なのに、尻尾は蛇のようにか細い様子を表しています。

逆鱗に触れる(げきりんにふれる):目上の人を激怒させるという意味です。竜のあごの下には逆さに生えた鱗があり、これに触れられると激しく怒ることが由来です。

画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく):肝心な一点が抜けていること、詰めが甘いことを指します。中国の故事から生まれた言葉です。

登竜門(とうりゅうもん):立身出世の関門のことです。鯉が滝をのぼって竜になったという話が由来です。

竜の水を得る如し(りゅうのみずをえるごとし):強いものが一層勢いを得ることです。竜が水を得て昇天するように、強いものがさらに強くなるという意味です。

竜の鬚を撫でる(りゅうのひげをなでる):とても危険なことをする例えに使います。「虎の尾を踏む」とついになって用いられます。

辰年生まれは5種類いる?

干支は十干十二支を略した言葉だと説明しました。十干十二支の組み合わせでは辰年は5種類あります。それぞれに言い伝えがありますので、自身の周りの辰年の人が、どの辰年にあてはまるか調べてみても面白いでしょう。

①甲辰(きのえたつ):1964年(昭和39年)、2024年(令和6年)
降竜。自由気ままで脱線しやすいと言われています。自我をおさえて勤勉につとめれば、目上の信用を得て、発展する運勢を持っています。

②丙辰(ひのえたつ):1916年(大正5年)、1976年(昭和51年)
伏竜または寝竜。竜が寝ているため大運を逃しやすいと言われています。しかし、細かいことを嫌がらずまめに働けば成功します。

③戊辰(つちのえたつ):1928年(昭和3年)、1988年(昭和63年)
出世竜または天竜。天運に恵まれています。他人の言葉に耳を傾け、自我を押さえなければ、衝突をまねき、思わぬ損をするでしょう。

④庚辰(かのえたつ):1940年(昭和15年)、2000年(平成12年)
昇竜。上昇志向が強く、運勢も強いです。しかし、勢いが強すぎて、人情や義理を欠くことがあります。見栄を張らずにわがままにならないようにすれば、発展するでしょう。

⑤壬辰(みずのえたつ):1952年(昭和27年)、2012年(平成24年)
隠竜。天才肌でありながら、人目につかないことが多いです。幸運と知識を持ちながらも、世に出ることなく終わりやすいです。

まとめ

この記事では辰に込められた意味や、辰年に起こった出来事、竜にまつわることわざなどを紹介しました。

年賀状を書く際には、竜のイラストや、竜にまつわる言葉を交えてみてはいかがでしょうか。また、ご自身の周りにいる辰年生まれの人との話のネタにも活用してみてください。

この記事を書いた人

しまうまプリント年賀状担当スタッフ

2010年に年賀状印刷サービスを開始以来、数多くのお客様に愛され、しまうまプリントの会員登録数は500万人を突破!年賀状に関するあらゆる情報をわかりやすくお届けします。

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