年賀状の旧姓の書き方は?いつまで書くべき?気になる疑問を徹底解説

公開日:2024年1月25日

結婚後、名字が変わってから初めて送る年賀状には、旧姓を書くのが一般的です。

これまでの名前の書き方とは異なるため、「旧姓はどこに書けば良いのか」「一緒に暮らしていない場合はどうするべきだろう」などと、悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、年賀状の旧姓の書き方について解説します。旧姓はいつまで書くべきなのか、旧姓では年賀状は届かないのかなど、気になる疑問についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

結婚して名字が変わったら、年賀状に旧姓を書くべき?

結婚して名字が変わった場合、その後初めて送る年賀状には、新姓と旧姓の両方を書きましょう。

旧姓が書かれていない年賀状を受け取った相手は、誰から届いた年賀状かをすぐに判断できません。すでに新姓が浸透している場合は問題ありませんが、「誰からだろう?」と困惑させたり、「知らない人から年賀状が届いた」と不信感を与えてしまったりする可能性があります。

年賀状は、新年を祝う挨拶状です。結婚して名字が変わった際には旧姓を書き添え、相手が気持ち良く年賀状を受け取れるよう、配慮することが大切です。

年賀状に旧姓を書くのはいつまで?

結婚後、初めて送る年賀状に新姓と旧姓を併記します。では、結婚2年目、3年目以降も、旧姓は記載すべきなのでしょうか。

ここでは、年賀状に旧姓を書く期限の目安について解説します。

基本的には結婚1年目まで

年賀状に新姓と旧姓を併記するのは、基本的に結婚1年目までです。

年賀状を受け取る側は、旧姓が記載されていることで「最近名字が変わったんだな」と認識できます。そのため、旧姓が書かれた年賀状が何年も続けて届くと、違和感を覚える方もいるでしょう。

年賀状に旧姓を書くのはいつからいつまでという、明確なルールはありません。ですが、基本的には結婚1年目、名字が変わって初めて送る年賀状には旧姓を記載すべきことを覚えておきましょう。

結婚後も旧姓を使っている場合は2年目以降も併記する

結婚後も旧姓を使っている場合は、結婚2年目以降も新姓と旧姓を併記して問題ありません。

結婚をして名字が変わったものの、長年勤めている職場では旧姓を名乗っている場合は、新姓が浸透していないでしょう。そのような状況で、新姓だけを明記した年賀状を送ったとしても、誰から届いた年賀状なのかを判断できない可能性があります。

基本的には結婚2年目以降に送る年賀状には、旧姓を併記する必要はありませんが、自分の状況や環境に合わせて臨機応変に対応しましょう。

差出人の旧姓の書き方

差出人に旧姓を併記したいと考えているものの、年賀状のどの位置に記載すれば良いのかがわからない方も少なくないでしょう。

ここでは、差出人の旧姓の書き方について詳しく解説します。

縦書きの場合

年賀状は、裏面で横書きデザインを使用している場合を除いて、縦書きが基本です。

縦書きの場合、差出人の住所と名前を書く位置は、はがきの左下です。

まずは住所を書き、その左側に新姓のフルネームを書きます。旧姓は、新姓のフルネームの左横または下に、括弧書きで(旧姓〇〇)と明記しましょう。

旧姓は、新姓よりも少し小さめの字で書いた方が、バランス良く仕上がります。

横書きの場合

最近はカジュアルな年賀状も増え、横書きデザインの人気も高まっています。年賀状は縦書きが基本ですが、裏面が横書きのデザインであれば、表面も横書きでも構いません。

横書きの場合の旧姓の書き方は、住所と新姓のフルネームを書いた右横または下に、括弧書きで(旧姓〇〇)と明記します。

縦書きと同様に、新姓よりも少し小さめの字で書くと見栄えの良い仕上がりになります。

夫婦連名の場合

差出人の名前を夫婦連名で書く場合は、夫の名前を先に書き、妻の名前の下または横に括弧書きで(旧姓〇〇)と書きます。

限られたスペースに、夫婦2人の名前と旧姓を収めるには、文字の大きさに注意が必要です。旧姓を書く位置は、名字に合わせるのではなく、妻の名前の最初の文字に合わせると、見た目がきれいに仕上がります。

旧姓の書き方、こんな時はどうする?

結婚後の生活スタイルや環境は、人それぞれです。夫婦によってさまざまなケースがあり、旧姓の書き方に迷うこともあるでしょう。

ここでは、年賀状の旧姓を書く際に判断に迷いがちな疑問について解説します。

婚姻届は提出済みだが一人暮らしの場合

婚姻届は提出済みでも、新居が決まっていないため、しばらくは一人暮らしを続けている夫婦は珍しくありません。また、仕事の都合や家庭の事情により、結婚後も同居していない夫婦もいるでしょう。

結婚後に一人暮らしを続けている場合も、婚姻届の提出を済ませているのであれば、年賀状には新姓と旧姓を併記します。

婚姻届を提出済みであることを知っている相手からすると、年賀状が旧姓のフルネームで届くことに疑問を感じる可能性があり​​ます。一人暮らしをしている理由を詳しく説明する必要はありませんが、婚姻届の提出後に初めて送る年賀状には、新姓と旧姓の両方を書くことをおすすめします。

相手がすでに新姓を知っている場合

きちんと結婚報告を済ませていたり、結婚式に出席してもらったりした相手は、すでに新姓を知っているでしょう。

年賀状を受け取る相手が、すでに新姓を知っている場合、あらためて旧姓を併記する必要はありません。

ただし、新姓を知っていたとしても、すぐに誰からの年賀状かを判断できるかはわかりません。結婚報告から時間が経ってしまっていると、相手が新姓を覚えていない可能性も十分にあり得ます。

相手がすでに新姓を知っている場合も、受け取る側が困惑するかもしれないことを考慮し、結婚1年目の年賀状には旧姓を併記すると良いでしょう。

年賀状で結婚報告をかねてもいい?

年賀状で結婚報告をすること自体は、マナー違反ではありません。しかし、年賀状を送る相手が上司や目上の場合は、新年の挨拶と結婚の報告を兼ねることが失礼にあたる可能性があるため、注意が必要です。

年賀状で結婚報告をするときは、差出人の名前は夫婦連名にし、旧姓を併記しましょう。

また、「昨年○月○日に結婚しました」「結婚して初めてのお正月を迎えました」などのように、結婚したことを報告する一文を加えると良いでしょう。

喪中の場合は、お祝い事は避けるべきとされています。年賀状での結婚報告も控えましょう。

離婚して旧姓に戻った時の年賀状の出し方

結婚をした場合は年賀状に旧姓を併記します。では、離婚をして旧姓に戻った際には、年賀状の名前はどのように記載すれば良いのでしょうか。

ここでは、離婚して旧姓に戻った時の年賀状の出し方について解説します。

旧姓に戻った場合は旧姓で出す

離婚をして名字が旧姓に戻った場合、年賀状は旧姓で出します。

離婚したことをきちんと報告したい方は、年賀状の本文に離婚した旨を報告をする一文を加えます。年賀状で離婚報告することはマナー違反ではありませんが、新年のおめでたい雰囲気を壊すことがないよう、明るく前向きな文面になるよう心がけましょう。

離婚した理由や状況によっては、明るく報告できないケースもあるでしょう。無理に離婚を報告する必要はありません。離婚したことを明記しなくても、名字や住所が変わった年賀状を受け取ることで、差出人の状況をある程度察してくれるでしょう。

新年の挨拶で離婚報告をするのが気が引ける、離婚を説明したくない場合は「旧姓に戻りました」と一言添えておくのも一つの手です。

旧姓に戻していない場合はそのままでもOK

近年は、離婚しても旧姓に戻さない方も数多くいます。旧姓に戻していないなら、年賀状はこれまで通りで問題ありません。特に理由のない場合は、離婚報告もしなくても良いでしょう。

ただし、引越しによって住所が変わった場合は、宛先不明にならないよう、新住所のお知らせをしておくと安心です。

旧姓で年賀状は届かない?必要な手続きは?

婚姻届を提出し、戸籍上の名字が変わったことで、「旧姓で送られた年賀状は届かないの?」と不安に思う方も多いでしょう。せっかく出してもらった年賀状が宛先不明で返送されないためにも、必要な手続きを確認しておきましょう。

住所が変わらない場合は手続き不要

結婚しても住所が変わらない場合は、必要な手続きはありません。これまで旧姓の郵便物が届いていれば、すでに婚姻届を提出して新姓に変わっていたとしても、郵便物は問題なく配達されます。役所の届け出と郵便物は関係がありません。

日本郵便には、「配達原簿(はいたつげんぼ)」と呼ばれる、独自の住民リストがあります。配達員は、郵便物と配達原簿を照らし合わせたうえで配達されているのです。

新姓で郵便物が届くようになれば、配達原簿に新姓が追記されますが、これまでの情報も残っているため、旧姓の年賀状も問題なく届くでしょう。

住所が変わる場合は手続きが必要

結婚後に転居するのであれば、名字だけでなく住所が変わるため、日本郵便に転居届の提出が必要です。同時に、旧住所あての郵便物を1年間、新住所に無料で転送してくれる「転居・転送サービス」の手続きも行いましょう。

転居届の転送者氏名欄には、旧姓を記入する欄があります。旧姓を記入していない場合、宛名が旧姓の郵便物は、転送サービスの対象外となる可能性があります。旧姓で届いた年賀状も、差出人に返送されてしまうため、転居届には必ず旧姓も記入しましょう。

結婚で名字が変わった相手に送る宛名の書き方

自分の名字が変わって初めて送る年賀状では、括弧書きで旧姓を明記します。では、結婚で名字が変わった相手の宛名は、どのように書けば良いのでしょうか。

相手に失礼のない年賀状を送るためにも、結婚で名字が変わった相手に送る宛名の書き方を確認しておきましょう。

宛名は新姓を使用する

年賀状を出す相手が結婚して名字が変わった場合は、宛名には新姓を使用します。

相手が転居をしていない限り、旧姓でも年賀状は届きます。しかし、結婚したことを知っているのにも関わらず、旧姓を使用し続けることは、失礼にあたる可能性があります。

特別な事情がない限り、結婚で名字が変わった相手には、新姓で年賀状を出しましょう。

実家に送る場合は「様方(さまがた)」を使用する

お正月は実家に帰省している方も多く、「年賀状は実家に送って欲しい」と依頼されることもあるでしょう。年賀状を実家へ送る場合も、結婚で名字が変わった相手であれば新姓を使用します。

ただし、宛名の横には、必ず相手の旧姓である「〇〇様方」を書き添えましょう。

最近まで実家に住んでいた場合は問題ありませんが、実家に一時的に滞在している場合は、配達原簿には相手の名前が記載されていないことがほとんどです。新姓のみを記載した年賀状は、宛先不明として返送されてしまう恐れがあるため注意が必要です。

実家に送るからといって、宛名に旧姓を使用することはおすすめできません。結婚後は戸籍の名前が変わっています。名前を間違えることは失礼にあたります。相手方の家族に「常識がない」「結婚したことを知らないの?」などと不信感を与えないように、新姓+〇〇(旧姓)様方を使用しましょう。

様方とは?

様方とは、送付先の世帯主と受取人の名字が異なる場合に使用する敬称の一つです。

たとえば、出産で実家に里帰りしていたり、友人宅に居候したりなど、自宅以外の場所にいる相手に手紙や荷物を送りたいときに様方を使用します。

様方は、基本的に個人宅を対象とし、世帯主の名字を受取人氏名の右上に小さめに書いて世帯主の宛名に付けて使用します。ホテルや旅館などに滞在している場合は、様方ではなく滞在先名に「気付(きづけ)」を使用するため、正しく使い分けましょう。

まとめ

結婚後に名字が変わって初めて送る年賀状には、新姓と旧姓を併記します。

旧姓を書く期間に明確なルールはありませんが、基本的には結婚1年目までです。職場で旧姓を使用している場合には、結婚2〜3年目でも旧姓を併記するなど、自分の状況に合わせて対応しましょう。

年賀状に旧姓を記載する際には、新姓より少し小さい文字で書くとバランスよく仕上がります。文字の大きさにも工夫が必要なため、事前にバランスが確認できる、年賀状プリントサービスを利用するのもおすすめです。

しまうまプリントの年賀状印刷サービスでは、お好みに合わせて、デザイン面・宛名面に差出人を印刷できます。デザイン面に差出人を印刷する場合には、旧姓を併記することも可能ですので、ぜひご利用ください。

この記事を書いた人

しまうまプリント年賀状担当スタッフ

2010年に年賀状印刷サービスを開始以来、数多くのお客様に愛され、しまうまプリントの会員登録数は500万人を突破!年賀状に関するあらゆる情報をわかりやすくお届けします。

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