普通はがきは年賀状として使用できる?書き方や注意点をご紹介!

公開日:2024年1月25日

年賀状を作成するとき、皆さんはどんなはがきを用意していますか。おそらく、年賀はがきを購入して年賀状を作成している方が多いのではないかと思います。実は、年賀はがき以外の普通はがきでも、年賀状として出せることをご存知でしょうか。

年賀はがきを用いて年賀状を出す場合、新年の挨拶や宛先・差出人を書いた上で、引受期間内(一般的に、12月15日~12月25日)に投函すれば、元日に年賀状が配達されます。

一方で、普通はがきを用いて年賀状を出す場合には、普通はがきを「年賀状」として取り扱ってもらうための注意点がいくつかあるのです。

今回は、普通はがきを年賀状として用いる場合の書き方や注意点などをご紹介します。普通はがきを年賀状として出したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

普通のはがきを年賀状として送ることは可能?

毎年11月に年賀はがきの発売が始まると、「年末に向けて、そろそろ年賀はがきを買いに行かないと」などの話題をよく耳にします。一般的には、年賀はがきを購入して年賀状を作成する方がほとんどではないでしょうか。

実は年賀状は、年賀はがき以外でも出すことができます。決められたルールを守って作成すれば、普通はがきを年賀状として出すことが可能です。

例えば、郵便局で販売されている「通常はがき」の他、切手が印刷されていない「私製はがき」も、年賀状として出すことができます。

「購入していた年賀はがきが足りなくなった」「年賀状を出していない方から年賀状が届いたので、返事を出すために年賀はがきが必要になった」などの困りごとを、皆さん一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。

自宅にストックしている普通はがきを年賀状として用いれば、慌てる必要がありません。後述する注意点を参考にして、普通はがきを年賀状として使用してみてはいかがでしょうか。

年賀はがき以外で年賀状を出すことは失礼にあたる?

「年賀はがき以外で年賀状を出すと、相手に失礼にあたるのでは?」と心配になる方もいるのではないでしょうか。普通はがきで年賀状を出すことは、決してマナー違反ではありませんのでご安心ください。

年賀状は、普段なかなか会えない方に近況を報告したり、いつもお世話になっている方に感謝を伝えたりするための挨拶状です。大切なのは相手に気持ちを伝えることですので、はがきの種類にこだわる必要はありません。

ただし、年賀はがき以外のはがきは、お年玉くじがついていません。相手の方がお年玉くじを楽しみにされている場合、年賀状にお年玉くじがついていないことを残念に思われる可能性もありますので、その点は配慮が必要かもしれません。

通常はがきと私製はがきの違い

はがきには、郵便局が発行している「通常はがき」と、切手のない「私製はがき」の2種類があります。

通常はがきは、年間を通して郵便局などで購入できるはがきのことです。一方で、私製はがきは、その名の通り私的に作ったはがきのことで、ポストカードや自分で作成したはがきを指します。

なお、通常はがきのことを「官製はがき」と呼ぶことがありますが、これは郵政民営化以前の呼び方です。当時は郵政事業が国によって運営されていたため、「政府が作ったはがき」という意味で、郵便局が発行するはがきを官製はがきと呼んでいました。

現在郵便局では、官製はがきではなく「通常はがき」という名前で取り扱われているため、はがきを購入する際は注意してください。

通常はがきとは

「通常はがき」とは、郵便局で常時販売している、すでに切手が印刷されたはがきを指します。

最近では、コンビニエンスストアや一部のスーパー、日本郵便が運営する「郵便局のネットショップ」というオンラインショップでも、通常はがきや年賀はがきを購入できるようになりました。

通常はがきには、用途によって以下のようなラインナップが取り揃えられています。

  • 通常はがき(63円):「ヤマユリ」がデザインされたはがき。四面連刷(252円)やくぼみ入り(63円)もあります。
  • 通常はがき・インクジェット紙(63円):「ヤマザクラ」がデザインされたはがき。はがきの通信面に特殊なコートが施されているため、インクジェットプリンターを使用する場合は色鮮やかな印刷が可能です。
  • 通常はがき・胡蝶蘭(63円):「胡蝶蘭」がデザインされたはがき。寒中見舞い、喪中欠礼はがきにも利用可能です。四面連刷(252円)もあります。

私製はがきとは

郵便局で販売されている「通常はがき」に対して、郵便局以外が発行しているはがき、自分で作成したはがきが「私製はがき」になります。雑貨店や旅先のおみやげ店などで購入できる絵はがきやポストカードは、この私製はがきに該当します。

私製はがきを用いて作成した年賀状は、オリジナリティを出しやすいというメリットがあるので、相手の方に個性あふれる年賀状を送ることができるでしょう。

ただし、私製はがきは切手が印刷されていないため、必ず切手を貼ってから投函するようにしてください。

年賀はがきの発売時期になると、お正月限定の「年賀郵便切手」という特殊切手が発売されます。私製はがきを年賀状として出す場合、年賀郵便切手を貼ることでお正月らしさが感じられるのでおすすめです。

年賀はがき以外のはがきで年賀状を出すときの注意点

年賀はがき以外の普通はがきを用いて年賀状を出す際には、押さえておくべき注意点がいくつかあります。これらのポイントを忘れてしまうと、投函したはがきが年賀状として取り扱われず、通常の郵便物として年内に配達されてしまう可能性があります。

このようなトラブルを防ぐためにも、このあとご紹介する3つのポイントについて、事前にしっかりとご確認ください。

切手の下に「年賀」と書く

普通はがきを年賀状として配達してもらうために最も重要なことは、宛名面に赤字で「年賀」と記入することです。「年賀」と書かれていないはがきは、通常郵便物として扱われ、投函後そのまま配達されてしまいます。

「年賀」の文字は宛名面のどこに書いてもよいとされていますが、一般的には、切手の下に縦書きすることが多いです。赤色の文字であれば、手書きでも印刷でも構いません。郵便局には「年賀」と書かれたゴム印が置いてあるので、そちらを利用するのもよいでしょう。

前述した私製はがきに関する説明の中で、私製はがきに年賀郵便切手を貼るという方法をご紹介しましたが、年賀郵便切手を利用する場合も「年賀」の記入は必要です。

なお、年が明けてから年賀状を出す際には、通常郵便物として配達されるため、「年賀」という文字が書かれていなくても問題ありません。

年賀状の投函口に入れる

年賀状の引受は、毎年12月15日頃から開始されます。12月15日以降は、郵便ポストの左側に年賀状専用の投函口が用意されますので、そちらに年賀状を投函しましょう。普通はがきを年賀状として用いる場合には、ポストの投函口に十分気をつけてください。

郵便局で郵便物を仕分けする際は、年賀状の混入を確認しているので、誤って通常郵便物の投函口に入れてしまった場合にも、配達前に気づいてもらえることがあります。

ただ、普通はがきを用いて作成した年賀状は、一般的なはがきと見分けがつきにくいため、そのまま通常郵便物として取り扱われてしまう可能性が高いです。

「年賀状が年内に相手の元に届いてしまった」というトラブルを避けるためにも、ポストの投函口を間違えないように注意しましょう。なお、元日に年賀状が届くようにするためには、12月25日までにポストに投函する必要があります。

私製はがきの場合は規格・様式を守る

通常はがきではなく「私製はがき」を年賀状として用いる場合、さらに2つの注意点があります。

1つ目の注意点として、私製はがきの場合、大きさ・重量などの基準を満たしていないものは、郵便はがきの扱いになりません。例えば、大きさは「長さ14cm~15.4cm、幅 9cm~10.7cm」、重量は「2g以上6g以内」など、郵便はがきにはいくつかの規格があります。

年賀状を作成するにあたり、お手元の私製はがきが郵便はがきとしての規格を満たしているかどうか、あらかじめ確認するとよいでしょう。

特に、自分ではがきを作成した場合や海外で購入したポストカードを用いる場合などは、自分で判断してポストに投函するよりも、郵便局の窓口で引き受けてもらうほうが安心かもしれません。

2つ目に、私製はがきの宛名面に「郵便はがき」または「POST CARD」と書いてあるか確認しましょう。これらの記載がない場合は手紙扱いとなり、切手の料金が高くなってしまいます。

私製はがきに「郵便はがき」や「POST CARD」の記載がない場合は、必ず自分で書くようにしてください。

私製はがきで年賀状を出すなら年賀郵便切手がおすすめ

私製はがきで年賀状を出す場合は、自分で切手を貼ってポストに投函する必要があります。

毎年、年賀はがきが発売される時期になると、「年賀郵便切手」という特殊切手が発売されることをご存知でしょうか。私製はがきを年賀状として用いる場合には、こちらの年賀郵便切手を利用するのがおすすめです。

年賀郵便切手には、「通常の年賀郵便切手」と「寄付金付お年玉付年賀郵便切手」の2種類があり、それぞれ63円切手と84円切手が用意されています。

  • 通常の年賀郵便切手:郷土玩具画家の川崎巨泉が描いた郷土玩具の絵から、来年の干支にちなんだモチーフが取り上げられています。
  • 寄付金付お年玉付年賀郵便切手:年賀はがきと同様に、お年玉くじが印刷されている切手です。切手代には寄付金3円が含まれます。

年賀状として出すことができるのははがきだけ?

普通はがきを用いて年賀状を出せることをご紹介してきましたが、年賀状として認められるのは、はがきサイズの郵便物だけなのでしょうか。

実際には、定形郵便物の規格を満たしているものであれば、はがき以外の郵便物でも年賀状として出すことができるのです。

定形郵便物には、大きさは「長さ14cm~23.5cm、幅9cm~12cm」など、詳細な基準があります。このような定形郵便物の規格を全て満たした郵便物であれば、年賀状として出すことが可能です。

紙以外の素材を用いて作成した郵便物でも、年賀状として出せることがあります。紙以外の素材を使用したい場合は、事前に郵便局の窓口に相談してみるのがよいでしょう。

なお、定形郵便物の料金は重量制で、25グラム以内なら84円、50グラム以内なら94円と定められています。切手の金額不足によるトラブルを避けるためにも、はがき以外を年賀状として用いる場合には、郵便局で年賀状を出すのが安心かもしれません。

まとめ

今回は、普通はがきを年賀状として用いる場合の書き方や注意点についてご紹介しました。普通はがきを用いる年賀状はマナー違反に当たらないものの、年賀状として取り扱われるよう書き方や投函のルールを守る必要があります。

年賀状は、大切な方に思いを込めて送る新年の挨拶状です。はがきの種類は問いませんので、受け取った相手の方が嬉しくなるような年賀状を作成してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

しまうまプリント年賀状担当スタッフ

2010年に年賀状印刷サービスを開始以来、数多くのお客様に愛され、しまうまプリントの会員登録数は500万人を突破!年賀状に関するあらゆる情報をわかりやすくお届けします。

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