年賀状とは?意外と知らない年賀状の意味や歴史を解説

公開日:2022年11月11日

新年のご挨拶としてお世話になった方や親戚、友人へ送る年賀状。毎年定例的に年賀状を送っているという方も多いかもしれませんが、年賀状の意味や歴史について考えたことはあるでしょうか。

実は、年賀状には1000年を超える歴史があります。近年、メールやSNSの普及により年賀状を送らない人も増えていますが、やはりもらうと嬉しいものです。今回は、意外と知らない年賀状の意味や歴史についてご紹介していきます。

年賀状とは?意外と知らない年賀状の意味や歴史を解説

年賀状とは?

年賀状について詳しくお伝えする前に、そもそも年賀状とはどういったものなのか、概要を見ておきましょう。年賀状とは新年を祝う挨拶状のことを言い、郵便はがきやカードを用いて送ることが多いです。
「年賀」という言葉には「新しい年を祝う」という意味があり、一般的に一月一日に届くように送るのがマナーとされています。
「謹賀新年」や「賀正」といった賀詞(新年を祝う言葉)を添えて、旧年中にお世話になったことに対する感謝を伝え、新しい年も変わらぬ厚情をお願いする意味合いがあります。
身近な友人や日頃お世話になっている方はもちろん、遠方の親戚やビジネスの相手など、間柄を問わず誰にでも送ることができるのが特徴です。

年賀状はどのようにして始まったのか

日本人であれば誰しもが送った経験のあるであろう年賀状。毎年送っているにも関わらず、その歴史については知らないという方も多いのではないでしょうか。年賀状はいつ、どのようにして送るようになったのか、ルーツを紐解いていきましょう。

年賀状の歴史

年賀状の始まりは諸説ありますが、奈良時代もしくは平安時代に始まったとされています。日本では昔から、新年を迎えると目上の人の元に出向く「年始の挨拶回り」という習慣がありました。
しかし、ご挨拶に伺えない遠方の人に、その代わりとして新年の挨拶を文にして送ったのが年賀状の始まりとされています。当時は通信網も整備されておらず、年始に手紙を交換する習慣がいかに特別なことだったか容易に想像できるでしょう。
江戸時代に入って今の郵便の先駆けとなる飛脚が登場すると、年賀状が庶民の間に広まります。明治時代には郵便事業が誕生し、年賀状は郵便制度の利便性向上とともに日本に欠かせない新年の文化として浸透していきました。

現在のスタイルになったきっかけ

年賀状が現在のようなスタイルになったのは、いつ頃でしょうか。日本では、一般の人たちが郵便を利用できるようになったのは明治時代。1873年(明治6年)に郵便はがきが発行されました。そして、郵便はがきの登場で年始の挨拶を簡単に安価で送れるようになり、年賀状を送る習慣が急速に広まったのです。
明治20年頃には年賀状を出すことが年末年始の恒例行事となり、郵便局には「1月1日」の消印を求めて多くの年賀状が集中しました。その対策として、年末の一定期間に出されたものであれば「1月1日」の消印で配達する「年賀郵便」の特別取扱が始まり、現在のような形式になりました。

年賀状の意味とは?

近年はメールやSNSの普及に伴い、年賀状を送らずに新年の挨拶を簡単に済ませるという人も増えていますが、年賀状には古くからの文化や思いが込められています。年賀状の本来の意味について見ていきましょう。

年賀状に込める意味とは?

元々日本には新年に年上の方やお世話になった方を訪ねて挨拶する「年始の挨拶回り」があり、年賀状は挨拶回りができない遠方の人に挨拶をする目的で始まったものです。
つまり、年賀状には年始の挨拶に行けない相手に、新年のお祝いや日頃の感謝の気持ちを伝える意味が込められています。
今では、年賀状を通じて新年を祝う気持ちとともに、進学や就職、結婚や出産など自分や家族の近況報告や旧年中のお礼を伝えるのが一般的です。普段はなかなか連絡を取らない相手に、自身の近況を伝えるコミュニケーションツールの一つとして年賀状を送りましょう。

寒中見舞い、年始状との違いとは?

年賀状同様、年末年始に送るものとして寒中見舞いや年始状があります。寒中見舞いは一年の中で最も寒い冬に相手を気遣って送られる季節の挨拶状で、喪中の方へのご挨拶や故人宛の年賀状に対する返礼の意味を持ちます。
年始状は賀詞を使わずに書く年始の挨拶状で、災害があった年の挨拶や寒中見舞いと同じく、喪中はがきが届いたときの年賀状の返信代わりとして送られます。

欧米にはない?年賀状の文化

年賀状は古くから続く日本の伝統文化ですが、海外にも同様の文化はあるのでしょうか。韓国や中国などでは日本の年賀状に似た文化があり、中国では旧正月に、キリスト教徒の多い韓国では欧米同様クリスマスに送る人が多いようです。
欧米では年末年始よりもクリスマスを重視する国が多く、年賀状の文化がない代わりに、クリスマスカードに「Merry Christmas & Happy New Year」のように賀詞を添えることで新年を祝います。

なぜ年賀状を出すのか?

「挨拶回り」の代わりとして始まった年賀状も、今ではさまざまな意味合いがあり、年賀状を出す理由は人それぞれです。毎年の恒例行事として年賀状を送る人も多いと思いますが、なぜ年賀状を出すのか、その理由についてあらためて見ていきましょう。

一年の感謝を伝えるため

年賀状を送る理由で最も多いのが、「一年の感謝の気持ちを伝えるため」かもしれません。日頃からお世話になっているのになかなか感謝を伝えられていない相手に、年賀状を通してあらためて感謝を伝えましょう。

ご無沙汰している人と連絡を取るため

遠方に住んでいて普段会えない人への新年の挨拶代わりとして始まった年賀状。近くに住んでいても、お互いに忙しかったりタイミングが合わなかったりして、なかなか会う機会がない人もいるでしょう。
ご無沙汰している人と連絡を取るため、自分の近況報告を兼ねて年賀状を送るのもおすすめです。久しぶりの相手から年賀状が届いたら、きっと誰もが嬉しい気持ちになるでしょう。

仕事関係の人や親族と関係を深めるため

今や年賀状は、ビジネスやマナーの一環として送る人も多いようです。年賀状は親しい間柄の相手だけでなく、仕事関係の人や親族と信頼関係を深めるためにも効果的です。
年末はビジネスでも特に忙しい時期で、年賀状を書く時間すら惜しいかもしれませんが、取引先や目上の方にはメールよりも書面で年賀状を送ると喜ばれるでしょう。

年賀状を送るメリット

師走の忙しい時期に年賀状を書くのは大変な作業ですが、年賀状には単なる新年の挨拶以上の意味やさまざまなメリットがあります。年末年始ならではの行事として年賀状を書くメリットを、いくつかご紹介しましょう。

正月らしさを感じられる

元旦の朝、胸を弾ませながらポストに年賀状を取りに行った経験はありませんか。ご無沙汰している人からの近況報告や、書き手のセンスあふれる年賀状に新しい一年の始まりを感じる人も多いでしょう。
「年賀状を書くのをやめたら正月らしさが感じられなくなった」と言う人もいるほど、年賀状は日本のお正月に深く根付いているのです。

一年を振り返るきっかけになる

年賀状に添えるメッセージを考えたり、年賀状に使う写真を選んだりしていると、その年の思い出がよみがえり、一年を振り返るきっかけになります。
一年が過ぎるのはあっという間で、普段はなかなか振り返る機会もないものです。年賀状を書きながらその年に何があったか、何をしたか、思いを馳せてみるのも良いでしょう。

ビジネスの面で役に立つ

年賀状はビジネスの相手に送る場合、新年の挨拶としてだけでなく営業ツールにもなり効果的です。普段はメールや電話でしかやりとりしない相手に直筆の年賀状を送ると、きっと新鮮に映るでしょう。
年末年始の休業のお知らせに加えて日頃の感謝の気持ちや何気ないメッセージを手書きで添えると、なお好印象です。

もらうと嬉しい

年賀状はもらうとやっぱり嬉しいものです。日頃からよく会っている相手からの年賀状でも、遠方に住んでいてあまり会えない相手からの年賀状でも、忙しい中自分のために書いてくれたと思うとありがたいですよね。
何年か経って年賀状を見返して、書いてくれた人やその年のことを思い出す時間もかけがえのないものです。

知っておきたい年賀状のモチーフ

年賀状の意味や歴史についておさらいしたところで、年賀状によく使われるモチーフについて解説したいと思います。年賀状でよく見かける絵や柄にも、それぞれ意味が込められていることはご存知でしょうか。
日本の伝統的なモチーフの意味を知って、年賀状作りをさらに楽しんでみてはいかがでしょうか。

年賀状に使われる縁起物の種類

縁起物は、良い事があるようにとお祈りするための品物や、お正月を祝う品物のことを指します。年賀状には干支に加えて様々なデザインやモチーフが使われますが、主な縁起物の意味について解説いたします。

古くから「鶴は千年」と言われ、長寿を象徴するおめでたいモチーフとして年賀状やお祝いの席で使われてきました。また、鶴は夫婦仲が良く同じパートナーと一生涯連れ添うとされ、夫婦愛の象徴としても使われます。

「亀は万年」と言われ、鶴と同じく長寿を象徴する縁起物として年賀状などで広く使われています。亀の甲羅の模様は六角形で吉兆を表す形とも言われ、おめでたい席には欠かせないモチーフとして取り入れられてきました。

扇は末広がりな形から発展や繁栄の願いが込められた縁起物です。江戸時代にはお正月に扇子を贈るという風習があり、縁起物の扇子を贈ることで「今年一年が良い年でありますように」という意味が込められていました。

松竹梅

今ではランク付けの意味でも用いられる松竹梅ですが、それぞれ縁起の良い植物として親しまれてきました。
松は冬でも青々とした葉をつけることから不老長寿、竹は次々と新芽を出すことから子孫繁栄、梅はどの花よりも先に花を咲かせるため気高さや長寿の象徴とされています。

年賀メールやSNSはマナー違反?

今までは年賀状と言えば年賀状を送ることが一般的でしたが、最近ではメールやSNSで新年の挨拶を済ませる人も増えてきました。しかし、「年賀メールやSNSはマナー違反なのだろうか?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

相手によって使い分けを

年賀メールやSNSでの挨拶は手軽な半面、送る相手によっては失礼に当たる場合もあります。親しい友人や同級生、普段からSNSでやり取りしている相手などであれば、年賀メールやSNSで済ませても問題ないでしょう。
対して、会社の上司、ビジネス関係の相手、お世話になった方、恩師など、目上の方には書面で年賀状を送るようにしましょう。また、年賀状をはがきでもらった場合はメールなどでの返信は避け、はがきで返すようにしましょう。
便利な世の中ではありますが、相手によってツールを使い分け、良い一年の始まりにしたいものですね。

現代だからこそ年賀状を送ろう

便利な世の中になり、年賀状を送らない人も増えてきました。しかし、人との関係が希薄になりがちな現代だからこそもらって嬉しいのが年賀状。写真入りの年賀状であれば、手書きのメッセージがなくても近況を簡単に伝えられるのでおすすめです。
年賀メールやSNSも手軽で良いですが、一年に一度のご挨拶として年賀状を送ってみませんか。

まとめ

1000年以上の歴史を持つ日本古来の伝統文化、年賀状。「毎年のことだから何となく送っていた」、「忙しくて適当にデザインを選んでいた」という方も多いかもしれません。
ただ、知ってみると奥が深いのが年賀状の文化で、モチーフ一つ取っても年賀状に使われる理由がきちんとあります。年末の忙しい時期に年賀状を作成するのは大変な作業ですが、相手のことを思って文面やデザインを考える時間は一つの思い出になります。
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久々に年賀状を送りたい方も、毎年の年賀状作りでお悩みの方も、ぜひご検討ください。

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