年賀状におすすめの四字熟語|ビジネスや目上の方にも使える4文字の賀詞と意味を紹介!

公開日:2024年12月19日
更新日:2025年10月24日

新年にふさわしい四字熟語には、「新春万福」や「笑門来福」などがあります。
「新春万福」は、新年を祝い、数えきれない幸福が訪れることを願う表現です。「笑門来福」は、笑いの絶えない家庭に福が訪れるという意味で、明るく前向きな印象を与える表現として人気があります。
四字熟語を年賀状に取り入れることで、相手への敬意や新年の抱負を凝縮して伝えることができます。

年賀状で使う言葉の選び方に悩んでいませんか?そんな方は、限られたスペースで深い意味と敬意を伝えられる四字熟語の賀詞を使うとよいでしょう。

そこで今回は、ビジネスや目上の方にも使えて、年賀状の賀詞におすすめの四字熟語について詳しくご紹介します。ぜひ、年賀状作りの参考にしてください。

年賀状で賀詞を添える意味とは?

賀詞とは祝意を表す言葉で、祝詞・賀辞とも呼ばれます。年賀状で賀詞を添える意味は、年賀状を送る相手と一緒に「新しい一年を祝いたい」という気持ちの表れといってよいでしょう。

ちなみに、賀詞には、熟語(「賀正」「謹賀新年」など)と、文章(「明けましておめでとうございます」など)の2種類あります。

熟語の賀詞はスペースを節約でき、相手にインパクトを与えられるでしょう。
一方、文章の賀詞は親しみやすく、近況報告や感謝の言葉とのつながりがスムーズになります。年賀状の賀詞を選ぶ際は、送る相手や日頃の関係性を考慮しましょう。

年賀状で四字熟語の賀詞を使うポイント

年賀状に四字熟語を使用する際は、いくつか気をつけたいポイントがあります。この章では、四字熟語の賀詞を使う際の4つのポイントを説明します。

忌み言葉に気をつける

まず、忌み言葉に気をつける必要があります。忌み言葉とは、不幸や別れ、不運や不吉なことを連想させる言葉のことです。年賀状だけでなく、冠婚葬祭の場でも避けるべき表現とされています。

例えば、「去る年もお世話になりました」の「去る」は忌み言葉ですので、「昨年」や「旧年」と表現するほうが適切です。「激動の一年が終わり 新しい一年を迎えました」の「終わり」は、「節目を迎える」などに言い換えましょう。

年賀状では文章の賀詞に忌み言葉が混ざりやすいのが特徴です。何気なく使いがちな言葉だからこそ、注意しましょう。

意味を正しく理解する

意味を正しく理解するのも、四字熟語を賀詞に使用する際のポイントです。字面を気に入って意味をよく知らずに使うと、受け取る相手の気分を害してしまうかもしれません。なかには紛らわしい意味を持つ四字熟語もあります。

たとえば、縁起のよさそうな「一攫千金」は、「一度のチャンスで大金を儲ける」などギャンブル要素の強い言葉です。ビジネスや目上の方向けの年賀状では、軽率な印象を与える可能性もあるため注意しましょう。

挨拶文と重複させない

四字熟語の賀詞として使う際は、挨拶文と重複させないよう注意しましょう。よく使われる「あけましておめでとうございます」といった挨拶文を書く場合は、「謹賀新年」「恭賀新春」などの四字熟語の賀詞を添えると、重複してしまいます。同じ意味の挨拶文と賀詞は、どちらか一方だけ入れるようにしましょう。

賀詞が印刷済みのデザインに注意する

賀詞が印刷済みのデザインにも注意が必要です。特にデザイン性の高いものは、賀詞と気づかないかもしれません。実印に使用される「篆(てん)書体」など、読みづらい書体で印刷された年賀状は、どんな文字が書かれているかをきちんと確認しましょう。

ビジネスや目上の方への年賀状の賀詞は四字熟語を使う

ビジネスや目上の方への年賀状で賀詞を入れる場合は、文章または四字熟語を使うのがマナーです。
文字数の多い賀詞は言葉が整っていて、「礼を尽くす」という点でも丁寧な印象を与えます。

友人など親しい間柄で使うのは構いませんが、改まった相手には「寿」「賀正」など2文字以下の熟語を使わず、四字熟語の賀詞を選びましょう。

ビジネスや目上の方の年賀状にも使える四字熟語の賀詞

この章では、ビジネスや目上の方の年賀状にも使える四字熟語の賀詞を紹介します。
定番や幅広く使えるもの、午年にちなんだものなど多岐にわたりますので、ぜひ参考にしてください。

年賀状に使えるおすすめ四字熟語をタイプ別に紹介

年賀状で使えるおすすめの四字熟語には、定番の挨拶から、幸せを願う表現、長寿を祝う言葉まで、さまざまな種類があります。ここでは、目的別におすすめの四字熟語を紹介していきます。それぞれの意味や使い方を理解して、相手に最適な表現を選びましょう。

定番の四字熟語

年賀状で最もよく使用される定番の四字熟語をご紹介します。

  • 謹賀新年(きんがしんねん)
    「謹んで新年をお祝い申し上げます」という意味です。シンプルながら十分な敬意が込められており、年賀状の定番として広く親しまれています。フォーマルさと親しみやすさのバランスが取れた表現のため、目上の方から友人まで、どのような間柄の方への年賀状にも使用できます。
  • 謹賀新春(きんがしんしゅん)
    「謹んで新春をお祝い申し上げます」という意味です。「新年」を「新春」に変えることで、春の訪れを感じさせる季節感と情緒が加わります。定番の「謹賀新年」と同様に幅広く使える上に、新春の華やかさも表現できる年賀の挨拶です。
  • 恭賀新年(きょうがしんねん)
    「恭しく新年をお祝い申し上げます」という意味です。「謹賀」を「恭賀」に変えることで、より深い敬意が込められた表現となります。上司や取引先、目上の方など、丁寧な挨拶を心がけたい方への年賀状に適しています。
  • 恭賀新春(きょうがしんしゅん)
    「恭しく新春をお祝い申し上げます」という意味です。「恭賀」という深い敬意を表す言葉と、「新春」という季節感のある言葉を組み合わせることで、格調高く優美な印象を与えることができます。ビジネス用の年賀状にもおすすめです。

これらの四字熟語は、基本的な挨拶として、どれを選んでも失礼にならない表現ですので、安心して使用できます。

幅広く使える四字熟語

定番ほど知られていないかもしれませんが、幅広く使える四字熟語もおすすめです。相手の幸せや長寿・健康を願うもの、格調高いものを選べば、きっと年賀状を受け取った方も喜んでくれるでしょう。

  • 新春万福(しんしゅんばんぷく)
    新年を祝い、数えきれない幸福が訪れることを願う表現です。「新春」の清々しさと「万福」の豊かさが合わさった、明るく華やかな印象があります。親しい方への年賀状に使用すると、温かみのある新年の挨拶となるでしょう。
  • 笑門来福(しょうもんらいふく)
    笑いの絶えない家庭に福が訪れるという意味です。明るく前向きな印象を与える表現として人気があります。家族や親しい方への年賀状はもちろん、仲の良い同僚など、普段から親しくお付き合いのある方への年賀状におすすめです。
  • 瑞祥新春(ずいしょうしんしゅん)
    「瑞祥」は「めでたい良い兆し」を意味し、「新春」と組み合わさることで、新しい年に幸多い出来事が訪れることを願う表現となります。目上の方やビジネス関係の方への年賀状にも使用できます。
  • 恭頌新禧(きょうしょうしんき)
    「恭しく新しい慶びを申し上げる」という意味です。「恭頌」という謹んで祝う言葉と、「新禧」という新しい慶びを表す言葉を組み合わせることで、格式高い年賀の挨拶となります。取引先や上司など、特別な敬意を示したい方への年賀状に適しています。
  • 慶賀光春(けいがこうしゅん)
    めでたい春の訪れを祝福する意味の四字熟語です。「慶賀」には「お祝い申し上げる」という丁寧な意味が、「光春」には「輝かしい春」という華やかな意味が込められています。格調と華やかさを兼ね備えた表現として、目上の方や取引先への年賀状におすすめです。
  • 迎春万歳(げいしゅんばんざい)
    新年を迎えた喜びを表現し、繁栄や長寿を願う四字熟語です。「万歳」という言葉から明るく活気のある印象を与えることができます。ビジネスシーンでは、社内の同僚や普段からやり取りのある取引先など、比較的カジュアルな関係の相手への年賀状に適しています。

上司や重要な取引先など、より格式を重視する場合は、「恭賀新年」「謹賀新年」など定番の四字熟語を選ぶとよいでしょう。

新年・新春を含まない四字熟語

いつもと少し違うユニークさをアピールしたい方は、賀詞に新年や新春の語を含まない四字熟語を選ぶのもおすすめです。

  • 春風献上(しゅんぷうけんじょう)
    「春の風をお届けします」という意味で、明るく希望に満ちた新年の到来を祝う四字熟語です。カジュアルな印象を与えつつも、温かみのあるメッセージを伝えることができます。
  • 芳春凱喜(ほうしゅんがいき)
    春の良い香りとともに、めでたい喜びが訪れることを表す四字熟語です。新春の華やかさと喜びを伝えるのに適しています。

季節感がありながら、定番ではない四字熟語を賀詞に使えば、新年の挨拶により深みを持たせることができます。

年賀状の添え書きにおすすめの四字熟語

ここでは、年賀状の添え書きにおすすめの四字熟語を3つ紹介しましょう。いつもお世話になっている上司や取引先向けの年賀状は、抱負を交えながら感謝の気持ちを表すと心に残る一枚になります。

  • 心機一転(しんきいってん)
    新たな気持ちで新年を迎えたいときにピッタリな四字熟語です。これまでと気分を切り替えれば、新しい1年で幸先のよいスタートを切れるでしょう。
  • 初志貫徹(しょしかんてつ)
    「最初に自分で決めたことを最後までやり抜く」という意味の四字熟語です。ビジネスや目上の方に、今後の目標や抱負を宣言する際に書き添えると気分もグッと引き締まります。
  • 意思堅固(いしけんご)
    「たとえ困難であっても、意思を曲げずに突き進む」という意味を持つ四字熟語です。資格取得やキャリアアップを目指すときに使えば、モチベーションも自然と高まるでしょう。

よく知られているシンプルな四字熟語は、相手に意味を分かりやすく伝えられます。書き初めのように毛筆で書き添えるとさらに格調が高くなり、受け取った方から喜んでもらえるでしょう。

ただし、四字熟語をいくつも並記すると、かえって読みづらくなります。年賀状を送る目的は、あくまで相手への感謝の気持ちと新年の挨拶です。添え書きの四字熟語は、ワンポイントに留めましょう。

午年にちなんだ四字熟語

2026年は午年です。ここでは、馬の特徴「駆け抜ける速さ」「蹴り上げる強さ」「勢いのよさ」から連想できる四字熟語を3つ紹介します。干支に合った四字熟語の賀詞で毎年変化をつければ、受け取った方に強い印象を与えられるでしょう。

  • 一騎当千(いっきとうせん)
    「圧倒的な力や存在感を発揮する」という意味の四字熟語です。たとえば、「今年は一騎当千の活躍を目指し 仕事に励んでまいります」などの抱負を表現するのに適しています。
  • 千軍万馬(せんぐんばんば)
    経験豊富で頼もしい強さを意味する四字熟語です。「千軍万馬の経験を糧に さらに飛躍の一年にしたいと存じます」などと添えれば、取引先や上司への信頼感を伝えられるでしょう。
  • 疾風迅雷(しっぷうじんらい)
    「勢いよく素早い行動で前進する」という意味を表す四字熟語です。「今年は疾風迅雷の勢いで 新しいことに挑戦するつもりです」のように使うと、前向きで積極的な姿勢を強調できます。

干支にちなんだ四字熟語は、その年ならではの特別感を演出できます。マンネリを回避しつつ、オリジナリティを発揮したい方におすすめです。「毎年の風物詩」としても喜ばれるでしょう。

また、ビジネスや目上の方とは別に、友人や家族への年賀状には遊び心を添えるなど、送り先に合わせて使い分ければ、ユーモアのある粋な年賀状に仕上がります。

干支にちなんだ四字熟語を使う際は、意味を正しく理解したうえで、送る相手に適したものを選ぶことが大切です。

2026年のトレンドを意識した四字熟語

2026年は、デジタル化がさらに進み、万博や世界陸上の流れからの国際協力、総裁選からの改革ムードが一層高まる年として注目されています。そこで、今後の発展や共存を表現する四字熟語を3つ選んでみました。

  • 共存共栄(きょうぞんきょうえい)
    「ともに生き、ともに栄える」という意味の四字熟語で、国際協調や経済の持続性を表す際に適しています。年賀状では「共存共栄の精神を胸に 皆さまとともに成長の一年にしたいと存じます」などと添えれば、相手との協力関係を大切にする姿勢を伝えられるでしょう。
  • 知行合一(ちこうごういつ)
    「知識と行動は一体である」という儒学の考えに基づいた四字熟語です。行動と実践を重視し、理念を実践に移す姿勢を意味するため、政治の改革ムードにピッタリです。「知行合一を信条に 学びを実践に移す一年といたします」と年賀状に書き添えれば、物事に対する前向きな決意を表現できます。
  • 進取果敢(しんしゅかかん)
    「新しい挑戦に積極的に取り組み、決断力を持って挑む」という意味を表す四字熟語で、未来への挑戦にふさわしいでしょう。「進取果敢の気持ちで 新規事業にも挑戦してまいります」などと書くと、強い意欲をアピールできます。

社会の動向に沿ったトレンディな四字熟語を取り入れれば、年賀状に時代性が加わり、受け取った方に未来志向のメッセージを伝えられます。干支にちなんだ四字熟語と同様に、誤用せず、シーンや相手との関係性にふさわしいものを選びましょう。

まとめ

ビジネスや目上の方への年賀状にも使えるおすすめ四字熟語の賀詞をご紹介しました。年賀状で最も大切なのは、相手への感謝の気持ちです。新たな1年を迎える祝意とともに、気持ちを込めて選びましょう。

相手との関係性や状況に合わせて、新年への願いを込めた言葉を選べば、受け取る方の心に響く温かみのある年賀状となるはずです。

この記事を書いた人

しまうまプリント年賀状担当スタッフ

2010年に年賀状印刷サービスを開始以来、数多くのお客様に愛され、しまうまプリントの会員登録数は600万人を突破!年賀状に関するあらゆる情報をわかりやすくお届けします。