年賀状を夫婦連名で出す時の書き方・ルール

公開日:2019年11月29日
更新日:2024年12月19日

年賀状の差出人をチェックすると、個人名だけのもの、夫婦連名のもの、家族全員の名前が入っているものなど複数のパターンがあることがわかります。

そこで今回は、年賀状を夫婦連名で出すときの書き方のルールやマナーについてわかりやすくまとめました。

年賀状を夫婦連名で出すために覚えておくべき書き方ルール

年賀状を夫婦連名で出すかどうかは相手との関係に合わせるのがベスト

結婚したら夫婦連名で年賀状を出すのがマナーと思われている方も多いかもしれませんが、実際には相手との関係性に合わせて夫婦連名にするかどうかを判断するのが一般的です。
具体的には、以下のような場合は夫婦連名で出すのが望ましいでしょう。

*相手と配偶者の間に面識がある
*家族ぐるみでお付き合いする可能性がある
*夫婦両方の親戚関係である

なお、これらの条件にあてはまらない場合でも、相手が夫婦連名で年賀状を送ってきた場合は、翌年以降こちらも夫婦連名で出すようにしましょう。

相手と配偶者の間に面識がある

今現在家族ぐるみでお付き合いがある場合はもちろん、配偶者を紹介した、あるいは夫婦で会話を交わしたことがあるなど、一度でも相手と配偶者の間に面識がある場合は、夫婦連名で出すのが一般的です。

特に目上の方に出す場合は、夫婦連名で出したほうが礼儀正しく、相手によい印象を抱かれやすいでしょう。

家族ぐるみでお付き合いする可能性がある

相手と配偶者の間に面識がない場合は個人名で出してもかまいませんが、自分が結婚していることを相手が知っていて、かつ今後夫婦でお付き合いする可能性がある場合も夫婦連名で出すのがおすすめです。

先に年賀状で名前を知らせておけば、実際に会って紹介したときに先方も対応しやすいでしょう。

保育園や学校のママ友・パパ友など、子どもを通じて知り合った関係の方には、夫婦の名前に加えて子どもの名前を記載するのもおすすめです。「○○くんのママ」など、子どもの名前とともに記憶している方も多いため、家族連名にして出すと喜ばれるでしょう。

親戚の場合は面識の有無にかかわらず連名で出すのが吉

結婚しても遠方にいる親戚とは面識がないケースもあるかもしれませんが、親戚ならば結婚したこと自体は知っているはずです。今後家同士の付き合いなどが出てくる可能性もありますので、夫婦連名で出すのが無難です。

結婚したばかりだと、なかなか名前を覚えてもらいにくいこともあるため、連名で書いた方が親戚に配偶者の名前を覚えてもらいやすくなります。今後の親戚関係を良好にするためにも、連名で出すと良いでしょう。

こんなときは個人名で出してOK!夫婦連名で送らなくてもよいパターン

夫婦連名で出すか否かには明確なルールがないため、結婚していればどなたでも夫婦連名で年賀状を出してかまいません。

ただ、以下のようなパターンの場合は夫婦連名ではなく、個人名で年賀状を出す人が多いようです。

配偶者とほぼ面識がない友人・知人

配偶者とほぼ面識がない友人・知人の場合は、結婚後も個人名で出してOKです。特に相手が独身の場合、夫婦連名で年賀状を出すことに抵抗を感じる方もいますので、個人間のやり取りを続けてもよいでしょう。
ただ、相手が結婚式に参列してくれた場合は、翌年の年賀状のみ夫婦連名で年賀状を出すのがおすすめです。

その際、メッセージにて「旧年中は私どもの結婚式にご出席いただきありがとうございました」と添え書きすると、夫婦ともに感謝していることを伝えられます。

会社の上司や同僚・取引先などのビジネス関連

会社の上司や同僚なども基本的には友人・知人の場合と同様で、夫婦でお世話になった経験がないのであれば個人名で年賀状を出してOKです。

ただ、「結婚後、夫婦連名で年賀状を出すのが当たり前」と思っている方もいます。その場合、交流があるか否かに関わらず、夫婦連名で出したほうが無難でしょう。
取引先の人に年賀状を出す場合は、基本的にビジネス上のお付き合いになるため、夫婦連名ではなく個人名を記載するのが一般的です。

年賀状を夫婦連名で出すときの正しい書き方

年賀状を夫婦連名で出す場合は、世帯主のみフルネームを記載し、その左隣に配偶者の名前のみを記載します。

たとえ相手が妻側の友人や親戚であっても、世帯主である夫の名前をフルネームにして先に記載するのが一般的です。例えば、ママ友に出す場合であっても、夫が世帯主であれば一番右に世帯主の名前を書き、配偶者、子どもの順に名前を書きます。たとえママの友達だったとしても、世帯主の名前が後に来ると失礼に当たるため、注意が必要です。

年賀状を夫婦宛に出すときの正しい書き方

反対に夫婦宛に年賀状を書く場合はどうすれば良いのでしょうか。年賀状を夫婦宛に出すときの注意点をまとめました。

名字は世帯主(夫)の方に合わせる

差出人同様、名字は世帯主の方にだけ記載し、配偶者の方は省略します。

「奥様の方だけ省略するのは失礼だから…」と名字を夫婦の名前の中央に書いたり名字を2つ並べて書いたりするのはかえってマナー違反にあたるため、注意が必要です。

敬称は一人ひとりに付ける

夫婦連名の場合、配偶者の名字は省略できますが、「様」などの敬称は一人ひとりに付けましょう。

夫婦の名前の間にまとめて「様」と付けて省略するのはNGです。

名前は1文字目の高さに合わせる

夫と妻で名前の字数が異なる場合、まず世帯主の名前を書き、その1文字目の高さに合わせて配偶者の名前を書きます。

夫が1文字、妻が2文字の名前の場合、バランスを取ろうとして1文字の名前を2文字の名前のちょうど中間に来るように配置してしまいがちですが、かえってアンバランスになり、場合によっては配偶者の名前が上に来てしまうこともあるので避けましょう。

もし同一世帯に異なる名字の方がいる場合は、その方の名字を含めてフルネームを書くようにしましょう。

子どもの名前を加える場合

プライベートでお付き合いのある方や、家族ぐるみで集まったことのある方であれば、相手の子どもとも面識のある方も多いでしょう。

年賀状の宛名で子どもの名前は省略してかまいませんが、夫婦に加えて子どもの名前も記載する場合は、配偶者の名前の左隣に名字を省略して名前のみを記載します。ただし、相手が子どもの場合も敬称は必須です。男の子であれば「君」、女の子であれば「ちゃん」など、年齢を考慮して敬称を付けましょう。

相手が5人以上の場合

子どもの多い夫婦など相手の人数が多く、5人以上になる場合は連名にしないようにしましょう。並べて書いてもルール違反にはあたりませんが、宛名面には限りがあるため、名前は4人までとするのがベターです。

相手が5人以上いて宛名面に書ききれない場合は、世帯主の姓名を書き、その左隣に「ご家族御一同様」などとまとめて記載するか、夫婦の名前のみ記載します。相手の家族の名前や漢字がわからないときも「ご家族様」と書くと無難です。

夫婦連名の代わりに添え書きするのもあり!

メールやメッセージアプリなどを通じて友人・知人が結婚したことは知っているものの、配偶者の名前がわからない…という場合、夫と妻のどちらの名前が不明なのかで対処法が異なります。

もし妻の名前がわからない場合は、世帯主の名前の隣に「奥様」と記載すれば本名の代わりになるでしょう。

一方、夫の名前がわからない場合は「ご主人様」と書く方法もありますが、日本では夫が世帯主であるケースが大半を占めているため、妻の左隣に夫の名前が記載されることに抵抗を感じる方もいます。

後の人間関係にひびが入ってしまっても困りますので、夫の名前がわからない場合は妻の個人名のみ記載したほうが無難でしょう。その場合、通信面に「ご主人様にもよろしくお伝えください」「ご夫婦でぜひ遊びにいらしてください」など、先方の夫を気遣うメッセージを添えると喜ばれます。

まとめ

年賀状は通常、直接お付き合いのある方とやり取りするものなので、結婚したからといって必ずしも差出人を夫婦連名にしなければならないわけではありません。ただ、相手に配偶者を紹介した場合など、1度でも面識がある場合は夫婦連名で年賀状を出したほうが丁寧です。

今後のお付き合いを考え、基本的なマナーに気を付けながら夫婦連名で年賀状を送るとよいでしょう。

この記事を書いた人

しまうまプリント年賀状担当スタッフ

2010年に年賀状印刷サービスを開始以来、数多くのお客様に愛され、しまうまプリントの会員登録数は500万人を突破!年賀状に関するあらゆる情報をわかりやすくお届けします。

よくあるご質問

年賀状を夫婦連名で出すのはどんな場合ですか?

・相手と配偶者の間に面識がある
・家族ぐるみでお付き合いする可能性がある
・夫婦両方の親戚関係である

これら条件にあてはまらない場合でも、相手が夫婦連名で年賀状を送ってきた場合は、翌年以降こちらも夫婦連名で年賀状を出すようにするとよいでしょう。

年賀状を夫婦連名宛てに出すときの注意点を教えてください

・名字は世帯主だけに書く(夫婦別姓の場合は除く)
・敬称は一人ひとりに付ける
・名前は1文字目の高さに合わせる
といった注意点があります。

こちらの記事内では連名の書き方についてもっと詳しくご説明しています。