親戚へ送る年賀状の書き方やマナーについて解説!例文もご紹介
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年賀状は日頃お世話になっている方々へ新年の挨拶として送るものです。友人や職場の上司だけではなく、親戚へ送るという人も多いでしょう。友人へ送るのとは違い、普段あまり会う機会のない親戚に対して「何を書いたらいいかわからない」と、お悩みではないですか。
この記事では、基本的な年賀状の書き方やマナーだけでなく、親戚へ送る年賀状の例文も紹介しています。ぜひ今年の年賀状作成に役立ててください。
親戚と一言にいっても関係性によって、書く内容を変える必要がある
親戚と一言にいっても関係性はさまざまです。毎月会うような仲の良い親戚もいれば、冠婚葬祭など特別な時にしか会う機会がないような親戚もいるでしょう。
年賀状を出す際は、親戚との関係性によって書く内容を変える必要があります。
日ごろから付き合いのある親戚には、日々のお礼をあらためて伝えるとよいでしょう。堅苦しくなりすぎる必要はありませんが、基本的なマナーは守らなければなりません。
一方、普段ほとんど会うことのない親戚に、年賀状を送る場合もあるでしょう。
年賀状は、疎遠な親戚ともコミュニケーションが取れる貴重な機会です。自身の近況を簡単に知らせるとよいでしょう。また写真付き年賀状などを使えば、こちらの様子も簡単に伝えることができます。
基本的な年賀状の書き方
それでは基本的な年賀状の書き方を見ていきましょう。
年賀状の表面には相手の住所や氏名を書きます。間違えると失礼にあたりますので、正しく丁寧に書きましょう。
年賀状の裏面には次の3つの項目を書きます。
①賀詞(がし):お祝いの言葉で年賀状に限らず使われます。他の文字よりも大きく書くとよいでしょう。
例「あけましておめでとうございます」「謹賀新年」「HAPPY NEW YEAR」
②挨拶文:日ごろの感謝の言葉や、今後のお付き合いをお願いする言葉を添えるとよいでしょう。
例「旧年中は大変お世話になりました」「本年も変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます」
③年号・日付:最後に年号や日付を書きます。和暦、西暦どちらでも構いません。元旦である1月1日に間に合いそうにない場合は「正月」や「一月」と記入すると良いでしょう。
例「令和●年元旦」「20●●年1月1日」
親戚へ送る年賀状におすすめの内容
ここからは親戚へ送る年賀状におすすめの内容を紹介します。
お世話になっていることの感謝
日ごろから付き合いのある親戚には、お世話になっていることへの感謝の気持ちを書くと良いでしょう。頻繁に会っているとはいえ、あらためて感謝の気持ちを伝えることで、今後もより良い関係を築いていけます。
お正月に一緒に集まる予定がある場合などは、楽しみにしている気持ちを伝えるのもよいでしょう。
自分や家族の近況
自分や家族の近況も、親戚へ送る年賀状におすすめの内容です。親戚との関係性に関わらず、自分や家族のことなら書きやすいのではないでしょうか。
子どもの進学や就職、結婚や出産で家族が増えたなど、イベントがあった場合は、年賀状の話題にもしやすいでしょう。相手に近況を知らせることで、これからの付き合いもスムーズになります。
また自分の趣味の話もおすすめです。ペットを飼っている人は、ペットの近況を伝えるのも一つの案です。
写真付きの年賀状だと、文章よりも様子が伝わりやすく、相手にも喜ばれるでしょう。
相手の幸福や健康を祈る言葉
相手の幸福や健康を祈る言葉を添えると、受け取った側も嬉しく感じます。
オーソドックスな内容なので、疎遠にしている親戚へも書きやすい内容です。
書く内容が思いつかない場合でも、一言相手を思う言葉を添えて送ると、印象が良くなります。
また普段から親しくしている親戚には、具体的な話を添えても良いでしょう。
ご無沙汰しているお詫び
ほとんど会うことがない親戚には、率直にご無沙汰しているお詫びを伝えるのも一つの手です。
しかし、お詫びだけでは、すこし寂しく感じてしまうかもしれません。自身の近況や相手を気遣う一言も、一緒に添えると好印象です。
せっかくの機会なので、子どもの進学や、自身の昇進など喜ばしい話は積極的に伝えましょう。病気などのネガティブな話題は避けた方が無難です。
親戚へ年賀状を送る際のマナー
この章では親戚へ年賀状を送る際に気を付けたいマナーについて解説します。親戚へ送るとはいえ、相手に失礼がないように基本的なマナーは守りましょう。
宛名面のマナー
宛名面には、送る人の名前や住所などの宛名を書く面です。手書きでも印刷でもマナー違反ではありませんが、宛名面と通信面の縦横の向きを揃えると受け取った相手が読みやすくなります。
なお、日本語は縦書きが基本であるため、目上の人にあたる親戚には、縦書きで送るのがマナーです。ほかにも、宛名面の書き方について気を付けるべき項目を、詳しく紹介します。
宛先の書き方
基本的には、7桁の郵便番号がしっかりと記載してあれば、都道府県名がなくても相手に届きます。ただし、年賀状のマナーとして、都道府県は省略せず、しっかりと書くようにしましょう。
バランスの良い宛先を書くために、住所は2行以内に収め、宛名よりも少し小さめに書くことがポイントです。縦書きのマナーに従い、番地など数字を書く場合も漢数字を使用します。
宛名の書き方
宛名は宛名面で一番大きく書きます。ご夫婦やご家族に宛てて年賀状を出す場合は、世帯主はフルネーム、配偶者や子どもは名前のみ世帯主の隣に並べて書くようにしましょう。世帯主だけではなく、配偶者、子どもの名前全てに「様」と敬称を付けるのを忘れないようにします。
相手のご家族の人数が4人以上になる場合は、「ご家族御一同様」などと省略することで見た目をスッキリさせられるためおすすめです。
差出人の書き方
年賀はがきの左側の余白部分に、ご自身の住所と名前を書きます。切手の幅か左下の郵便番号の幅内に収め、宛先よりも大きくならないよう注意しましょう。
差出人は宛名面もしくは通信面のどちらかに記載してあれば問題ありません。ただ、宛名面に書いてあった方が、受け取った相手が年賀状を整理しやすいメリットもあります。
ご自身の住所が変更になったり、家族が増えたりするなど、お知らせしたい情報が多い場合もあるでしょう。ご自身の状況に応じて、差出人を書く場所を決めるとよいです。
朱書きについて
中には、年賀はがきではなく、私製はがきやポストカードなどで年賀状を出す人もいるでしょう。年賀はがき以外で年賀状を出す場合は、朱書きに注意が必要です。
朱書きとは、市販の年賀はがきには切手の下に書かれている「年賀」という文字です。朱書きがないと年賀状として扱われず、普通郵便として元旦の前に届いてしまいます。年賀はがき以外で年賀状を出す場合は、忘れずに「年賀」と朱色で書くのを忘れないようにしましょう。
賀詞のマナー
年賀状に使う賀詞には、さまざまな種類があります。「あけましておめでとうございます」「恭賀新年」「賀正」「寿」など、みなさんも送られてくる年賀状で目にしたことがあるのではないでしょうか。
今あげた例のように、賀詞は1文字のものから、2文字、4文字、文章になっているものまでたくさんの種類があります。
あまり賀詞の種類を気にしたことがないという人もいるかもしれません。しかし、賀詞はそれぞれに意味があり、相手によって使い分ける必要があります。年上の親戚や年配の親戚に送る場合は、相手への敬意が込められたものを使いましょう。
具体的には4文字のものや文章になっているものを選びましょう。
「謹賀新年」「恭賀新年」「謹んで新年のお慶びを申し上げます」などです。
「謹」「恭」「敬」などの文字には相手に対する敬意が込められています。
反対に、1文字の「福」や「迎春」などは目上の人から目下の人に送る際に使うものなので要注意です。
また1枚の年賀状に2つの賀詞を使用することもマナー違反ですので気を付けましょう。
一言添える際に気をつけたいポイント
印刷した年賀状に、一言コメントを添える人も多いでしょう。
一言添える際に気を付けたい次の4つのポイントについて解説します。
忌み言葉を使わない
年賀状を書く際は、忌み言葉を避けましょう。
忌み言葉とは不吉なことを連想させる言葉です。「滅びる」「絶える」「衰える」「失う」「病む」などが当てはまります。年賀状は新年を祝うおめでたいものなので、忌み言葉はふさわしくありません。
ちなみに「去年」の「去」も、「別れる」や「離れる」という意味があり、忌み言葉にあたります。
年賀状の添え書きに「去年はお世話になりました」と書きたい場合は、「昨年」や「旧年」に言い換えるとよいでしょう。「去年」は年賀状でついつい使ってしまいそうになる言葉ですので、要注意です。
句読点を使わない
年賀状には「、」や「。」といった句読点も使わないのがマナーです。
句読点は「区切りをつけるもの」とされているため、相手との関係性の終わりを意味してしまいます。年賀状は基本的に今後も良い関係を続けたい人に送るものなので、句読点を付けないように気を付けましょう。
また長い文章は、句読点がないと読みにくいものです。できるだけ短く簡潔な文章にするとともに、改行などを入れると相手も読みやすいでしょう。
修正ペンを使わない
年賀状を書いていて間違えてしまった場合、修正ペンを使用していませんか。
修正ペンや修正テープを使用するのは失礼にあたりますので、新しく書き直す必要があります。
修正ペンを使用した年賀状だと、受け取った側に「書き直すのが面倒だったのかな?」「軽んじられているのかな?」と思わせてしまう心配があります。
なお書き損じはがきは、郵便局へもっていくと切手やはがきへ交換することができます。交換に手数料がかかりますが、無駄にはならないので、覚えておくと良いでしょう。
重複する意味の言葉に注意
年賀状を書く際には、重複する意味の言葉に注意しましょう。
「新年あけましておめでとうございます」は「新年」と「あけまして」が同じ意味です。
「新年おめでとうございます」または「あけましておめでとうございます」のどちらかにしましょう。
また「1月1日元旦」も「元旦」とは「1月1日の朝」を指すので、同じ意味の言葉を重ねていることになります。「1月1日」か「元旦」のどちらかで大丈夫です。
また1枚の年賀状に「祝」と「謹賀新年」など賀詞を2つ書くのもマナー違反です。
投函時期に注意
年賀状の投函時期にも注意しましょう。親戚だからと言って、遅れても良いわけではありません。年賀状は12月25日までにポスト投函すると、翌年の1月1日に届けられます。それに間に合うように準備すると良いでしょう。
また年賀状は遅くとも松の内(1月7日※地域により1月15日)までに着くようにするのがマナーです。万が一松の内を過ぎてしまう場合は、寒中見舞いとして出しましょう。
なお、1月7日までに投函された年賀はがきには消印が押されませんが、1月8日以降に投函した年賀はがきには消印が押されます。
親戚に年賀状を送る際に使える例文
ここからは親戚に年賀状を送る際に使える例文を紹介します。
5つのパターンに分けて紹介しますので、年賀状作成の際には活用してみてください。
日ごろからお付き合いのある親戚の場合
日ごろからお付き合いのある親戚は、普段の感謝の気持ちや、今後も変わらないお付き合いのお願いなどを書くとよいでしょう。自身の今年の抱負などを書くのもおすすめです。
▼例文1
謹んで新年のお慶びを申し上げます
昨年は大変お世話になりました
今年はフルマラソンに挑戦したいと思っています
お互いに飛躍の一年にしましょう
令和●年 一月一日
▼例文2
あけましておめでとうございます
昨年は大変お世話になりありがとうございました
いよいよ息子も春から大学生になります
またお正月にお会いできるのを楽しみにしております
本年もどうぞよろしくお願いいたします
令和●年 元旦
普段交流のない親戚の場合
あまり交流のない親戚には、会えないことのお詫びや、自身の近況などを伝えるのがおすすめです。相手の家族の成長や近況に触れたり、相手の健康を気遣ったりするのもよいでしょう。
▼例文1
謹んで新春のお慶びを申し上げますとともに
平素の疎遠をお詫びいたします
ご家族皆様お変わりないでしょうか
毎日寒い日が続きますが どうぞお体にお気をつけください
20●●年1月1日
▼例文2
恭賀新年
長らくご無沙汰しておりますが 皆様お元気でしょうか
おかげさまでこちらは家族皆が元気に新年を迎えることができました
〇〇〇くんは春から中学生ですね
また会える日を楽しみにしております
20●●年元旦
結婚を報告する場合
結婚をした場合は、年賀状で結婚の話題に触れるのも良いでしょう。結婚式に参列してもらった親戚には、そのお礼を伝えます。一方、参列していない親戚には結婚の報告だけでなく、今後の抱負なども添えるとよいでしょう。
▼例文1(結婚式に参列してくれた親戚)
あけましておめでとうございます
先日は私たちの結婚式にご出席いただき ありがとうございました
おかげさまで夫婦として初めてのお正月を迎えることができました
二人で協力して楽しい家庭を築いていきます
今後ともどうぞよろしくお願いします
令和●年元旦
▼例文2(結婚式に参列していない親戚)
謹賀新年
昨年〇月〇日に結婚いたしました
未熟な二人ではありますが温かい家庭を築いていきたいと思います
今後とも末永くよろしくお願いいたします
20●●年1月1日
出産を報告する場合
出産した際は、新しい家族が増えたことを年賀状で報告するとよいでしょう。出産した事実と赤ちゃんの名前、今後の挨拶などを書きます。赤ちゃんの名前にはふりがなを振っておくとよいでしょう。
▼例文
あけましておめでとうございます
昨年〇月〇日に長男〇〇が誕生いたしました
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください
親子共々これからもよろしくお願いいたします
20●●年1月1日
義父母へ送る場合
義理の父母へ送る年賀状の文面に悩む方も多いのではないでしょうか。相手を気遣う文面や、子どもがいる場合は子どもの近況などに触れると良いでしょう。
▼例文1
新年おめでとうございます
旧年中は何かとお世話になりました
お父さん お母さんもお変わりありませんでしょうか
寒さが厳しい日が続いておりますが ご自愛ください
令和●年一月一日
▼例文2
謹賀新年
昨年は色々とお世話になりありがとうございます
〇〇と〇〇もおじいちゃんとおばあちゃんに会えるのを楽しみにしています
今年もどうぞよろしくお願いいたします
20●●年1月1日
親戚へ送る年賀状で使える一言メッセージ集
ここからは、親戚へ送る年賀状へ使える一言メッセージ集を紹介します。印刷した年賀状に添えるのにもぴったりですので、ぜひご活用ください。
基本の一言メッセージ
- みなさんにとって明るく楽しい一年になりますように
- 寒い日が続きますがお体にお気をつけください
- またお会いできるのを楽しみにしています
自分の目標を書く
- 今年は山登りに挑戦予定です!
- 今年は〇〇の合格に向けて頑張ります!
- 昨年ランニングを始めました 今年はフルマラソンに挑戦します!
相手に質問を投げかける
- 〇〇ちゃんは学校楽しんでますでしょうか?
- 仕事は順調ですか?頑張りすぎないようにしてくださいね
- 変わらず水泳を頑張っていますか?
健康や幸せを願う一言を添える
- 〇〇さんにとって幸多き年となりますように
- お身体に気を付けてお過ごしください
- ご家族皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
まとめ
基本的な年賀状のマナーから、親戚へ送る年賀状に使える例文をご紹介しました。
親戚といえども関係性はさまざまです。相手に合った内容や言葉遣いで、年賀状を作成する必要があります。
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今後のより良い親戚付き合いの為にも、丁寧で心のこもった年賀状を作成してみましょう。
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