年賀状は退職した会社の元上司や元同僚に送るべき?添え書きの文例やマナーも紹介

公開日:2019年11月29日
更新日:2024年12月19日

年賀状は歴史ある伝統的な挨拶状の一つです。年齢や性別に関係なく、どなたに送っても失礼にはあたりません。しかし、ご無沙汰になってしまった元上司や元同僚に年賀状を送りたいと思った場合、どのような年賀状を作成すれば良いのか悩んでしまう方も多いでしょう。
そこで今回は、元上司や元同僚に送る年賀状の書き方のポイントや、添え書きの文例などをご紹介します。添え書きを記入する際の注意点もまとめましたので、是非ご参考にしてください。

退職後の元同僚や被災した方などに年賀状は送るべき?宛先別での挨拶文をご紹介

相手が喪中でなければ基本的に送ってもOK

相手が喪中でなければ、どんな方に年賀状を送っても問題ありません。気持ちを込めた年賀状は、SNSとは違った温かみを感じることができる上、近況を伝え合うことで相手とのご縁を大切にすることができます。お世話になった方へ日頃の感謝の気持ちを伝えるのに、年賀状は適切なツールです。

ご無沙汰している元上司や元同僚への年賀状も同様で、相手が喪中でなければ年賀状を送って構いません。上司や同僚とはあくまでビジネス上の関係で、今後会うことがないという場合は無理に送らなくても良いでしょう。

家族ぐるみのプライベートなお付き合いがある相手や、今後のビジネスでも関わる可能性のある相手、仕事について引き続き相談したいことがある相手であれば、年賀状を含めたお付き合いを続けるのがおすすめです。新年の挨拶に加えて、添え書きには在職中にお世話になったことへのお礼や、今後のお付き合いをお願いする内容を書いてみてはいかがでしょうか。

ただし、相手に気持ちの良い年賀状を受け取ってもらうためには、いくつかのマナーを守ることが重要です。ご無沙汰している方への年賀状はなおさらのこと、相手に不快な思いをさせないための配慮が必要です。

元上司や元同僚などご無沙汰の方へ年賀状を送るときのポイント

ご無沙汰している相手から年賀状を受け取ると、誰もが嬉しいものです。元上司や元同僚へ送る年賀状も、仕事で苦楽を共にした当時を思い出して懐かしく感じてもらえたり、再会のきっかけになったりすることがあるかもしれません。

しかし、疎遠になっている方の近況が分からずに、添え書きに何を書けば良いかと、手が止まってしまうことがあります。ここではそんな時に役立つ、書き方のポイントを詳しくご紹介しますので、相手に喜んでもらえる添え書きを書いてみましょう。

相手の近況を伺いつつ健康面を気遣う

以前勤めていた職場を離れると、元上司や元同僚と会う機会は自然と減ってしまうかもしれません。どんな内容が適切なのか頭を抱えてしまう時は、年賀状で相手の近況を伺いつつ、健康面を気遣う一言を添えてみてください。

長らく会えていない相手にも、年賀状を通して身近に感じてもらうことができるはずです。特にご高齢の方には「ご自愛ください」や「健康にご留意ください」などの一言を添えると、より気持ちが伝わりやすいでしょう。

ネガティブな内容は避ける

添え書きには、新年の始まりにふさわしい明るく晴れやかな話題を書くようにしましょう。新年を祝う年賀状に、ネガティブな話題は適しません。自分の状況がよくない場合でも、相手に心配をかけてしまうような内容を書くことは避けましょう。

気心が知れた元上司や元同僚に、新しい職場での悩みなどを相談したい場合があるかもしれません。しかし年賀状は祝いと感謝を伝える挨拶状です。相談ごとは年賀状に書かず、「また会って話したい」などの添え書きにとどめ、別の機会に伝えるようにしましょう。

踏み込んだ内容は避ける

ご無沙汰の相手に年賀状を出す場合、最近何をしているのか、仕事は順調かなど、詳しい近況が気になってしまう方も多いことでしょう。しかし、久々の相手だからこそ話題選びに配慮が必要です。

久々に連絡をする相手に対してプライベートなことに踏み込み過ぎた質問やメッセージを書くと、相手を傷つけたり不快な気持ちにさせてしまったりする可能性もあります。元上司や元同僚であれば、昇進や異動など、社内の近況が気になってしまうかもしれませんが、年賀状で聞くのはNGです。また、結婚や出産などについても相手によっては配慮が必要なため、こちらから話題に出すのは避けるのが得策です。

せっかくの年賀状で相手を嫌な気持ちにさせないよう、たとえ気になったとしても踏み込んだ内容は避けるようにしましょう。どうしても知りたい場合は、実際に会った時や直接コミュニケーションをとる機会に聞くのが良いかもしれません。

近況報告を交えて書く

退職や転職を機に、新生活を始める方も多くいます。ご無沙汰している元上司や元同僚に、年賀状で転居などの報告をするのもひとつの方法です。

ただし結婚や出産などの報告は、相手の状況によっては不快な印象を与えてしまう可能性があります。

相手の近況が分からない場合は、添え書きにひとこと書く程度に留め、結婚式や赤ちゃんの写真は載せないなどの配慮をしましょう。

記念日などをお祝いする一言を添える

元上司や元同僚の年齢や結婚した年などを知っている場合は、記念日などをお祝いする一言を添えるのも良いでしょう。「結婚○○周年」や「40歳」、「還暦」など年齢的に区切りがよい年の年賀状には、そのことをお祝いする言葉を添えると相手も「覚えてもらえていた」と嬉しく感じるでしょう。

子どもの年齢や家族構成を知っている場合は、入学や就職、出産など、その年に起こったおめでたい出来事について添え書きをするのもおすすめです。

いずれの場合も年齢やお祝いのタイミングに間違いがないか、前年にいただいた年賀状や生年月日などを確認しておくと良いでしょう。

元上司への一言添え書き文例

元上司への添え書きには、在職中にお世話になったお礼などを書くと良いでしょう。あまり緊張せずに心を込めて書くことが大切です。

在職中はご指導ご鞭撻を賜りありがとうございました
なかなかお会いできていませんが お変わりなく元気でお過ごしでしょうか
どうぞお体に気を付けてお過ごしください

在任中は大変お世話になり厚く御礼申し上げます
○○さんにいただいたアドバイスが今も私の糧になっております
寒い日が続きますのでどうぞご自愛ください

在職中は大変お世話になりありがとうございました
退職後は結婚し新天地で精進しております
○○さんにとって幸多き年でありますよう心よりお祈り申し上げます

在職中は親身にご指導いただき大変にありがとうございました
○○さんの教えを現在の職場でも活かし頑張っております
皆様のご多幸とご健勝をお祈り申し上げます

元同僚への一言添え書き文例

元上司への年賀状と比べて少し砕けた文章になっても良いですが、プライベートに踏み込み過ぎた内容にならないように気を付けましょう。

お久しぶりです お変わりありませんか
こちらは変わらず元気に過ごしています 今年こそは会いたいですね
○○さんにとって素晴らしい一年になりますように祈っております

在職中はお世話になりました
ますますご活躍のことと存じます
○○県に引っ越しましたので近くにお越しの際は是非お立ち寄りください
お互い健康を大切に良い一年にしましょう

在任中は○○さんのサポートに助けられました
これからもお互いのフィールドで成長していきましょう
○○さんにとって充実した一年になりますように

在職中は○○さんの前向きな姿勢に励まされていました
今年こそは同期の皆で集まりましょう
寒い日が続きますので体に気を付けてお過ごしください

添え書きを書くときに気を付けたいマナー

年賀状などの挨拶状を書く際にマナー違反をしてしまうと、せっかく心を込めて書いても、意図せず相手に不快な思いをさせてしまうことがあります。元上司が年配の方の場合は、なおのことかもしれません。

ただ「マナー」と聞くと構えてしまう方もいるでしょう。しかし決して難しい内容ではありません。ここでは、挨拶状を書く上で重要な「句読点」と「忌み言葉」、年賀状に不可欠な「賀詞」についてご説明します。マナーを踏まえた上で、素敵な年賀状を作成しましょう。

句読点を使わない

挨拶文においての句読点は、“お祝いごとに区切りをつける”や“良い関係を終わらせる”という意味を持ち、縁起が悪いとされています。そのため年賀状などの挨拶文では「、」や「。」の使用を避けましょう。

句読点の代わりに、空白や改行を使う、文章を簡潔にまとめるなどの工夫で、句読点なしでも読みやすいレイアウトに仕上げることができます。もし誤って句読点を書いてしまった場合、修正用具を使用したり二重線で消したりすることは失礼にあたりますので、最初から書き直しましょう。

忌み言葉の使用を避ける

もともと年賀状にはネガティブな表現を意味する「忌み言葉」を使用しないというルールがあります。
忌み言葉には「去る」「死ぬ」「無い」「別れる」「苦しむ」「離れる」「失う」「消える」などの漢字が含まれます。

特に「去」は「去年はお世話になりました」などと意図せずに使ってしまうことが多い漢字ですが、「昨年」や「旧年中」などと言い換えることができます。

ほかにも、同じ言葉を重ねる繰り返し言葉(くれぐれも、重ね重ねなど)や、死を連想させる言葉(終わる、生きているなど)などは控えるようにしましょう。

賀詞の使い方に気を付ける

賀詞とは年賀状の文頭に書くお祝いの言葉のことです。賀詞には1文字、2文字、4文字の漢字で表すものや文章で書くものがあり、「謹賀新年」「迎春」「寿」「あけましておめでとうございます」などが挙げられます。

ここで大切なのは、元上司・先輩など目上の方への年賀状では、4文字または文章の賀詞を使用することです。1文字や2文字の賀詞は簡略化されているため、丁寧さに欠けた印象を与えます。

また、賀詞の重複にも注意が必要です。例えば「迎春 あけましておめでとうございます」は2文字の賀詞と文章の賀詞が重なっているため誤りです。

まとめ

元上司や元同僚に送る年賀状の書き方について、マナーやポイントをご説明しました。いくらご無沙汰になってしまった相手でも、年賀状を受け取ると嬉しいものです。久しぶりに年賀状を送ろうか悩んでいる方は、是非作成してみてください。

賀詞や添え書きを変えて作成することは、一見面倒な作業のように感じるかもしれませんが、しまうま年賀状を活用すれば異なるデザインの年賀状を簡単に作成・注文することができます。
年賀状を買う必要がなく、空いた時間にパソコンやスマホで作成することができます。デザインも豊富で簡単にオリジナルの年賀状が作成できますので、元上司や元同僚の方に喜んでもらえる年賀状を作成してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

しまうまプリント年賀状担当スタッフ

2010年に年賀状印刷サービスを開始以来、数多くのお客様に愛され、しまうまプリントの会員登録数は500万人を突破!年賀状に関するあらゆる情報をわかりやすくお届けします。

よくあるご質問

元上司に年賀状を送ってもよいのでしょうか?

相手が喪中でなければ年賀状を送っても問題はありません。

こちらの記事内では、退職後に会社関係の人へ送る挨拶文例や注意点をご紹介しています。

元上司に送る年賀状の添え書きで使わないほうがよい言葉はありますか?

元上司への年賀状に限らず、年賀状にはネガティブな表現を意味する「忌み言葉」を使用しないというルールがあり、特に「去」や「失」「病」「閉」「戻」などの漢字は意図せずに使ってしまうことが多いので気を付けたいところです。
添え書きは気持ちを込めることが大切ですが、あくまでもシンプルに、相手の幸せを願う言葉を入れるのがおすすめです。