先生に年賀状を送る際の文例集|マナーやコツも紹介
現在お世話になっている先生には、「先生のご指導のおかげで無事○○の資格を取得することができました」といった具体的な内容を伝えると喜ばれるでしょう。
子どもがお世話になっている先生への年賀状は、成長や学校生活の様子を簡単に紹介し、感謝の気持ちを伝える内容が好ましいです。「先生のご指導のおかげで苦手だった算数の力がついてきたようです」といった一言を添えると、温かい印象になります。
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現在学生の方はもちろん、すでに卒業された方も、かつての恩師や我が子が通う園や学校の先生宛に年賀状を書く機会は多いのではないでしょうか。
自分、または我が子がお世話になっている(いた)先生に送る年賀状に失礼があってはいけないので、「何をどう書いたらよいかわからない」と悩んでいる方は少なくありません。
そこで今回は、先生や恩師に年賀状を送る際の文例や、知っておきたいマナーやコツについて紹介します。
先生に年賀状を出すときに注意したい書き方のポイント3つ
先生に年賀状を出そうと思っても、いざ書こうとすると、どんな文面にしたらよいか思い悩んでしまうことも多いもの。
年齢を問わず、先生はご自身や子どもにとって目上の存在です。次の3つのポイントに注意して丁寧に書きましょう。
1. 賀詞は4文字か文章にする
年賀状では新年を祝うための「賀詞」と呼ばれる祝い言葉を記載するのが一般的です。代表的なものには「賀正」「迎春」などがありますが、実は2文字以下の賀詞を目上の人に送るのは失礼といわれています。
一般的なマナーとして、目上の方には丁寧さや謙虚さを示すため、4文字の賀詞を使いましょう。
賀詞には、「謹賀新年」や「恭賀新年」などの四字熟語、あるいは「謹んで新年のお慶びを申しあげます」などの文章を使用するのがおすすめです。
ポップな年賀状によく見られる「Happy New Year」も目上の人に使用するのは避けたほうが無難ですが、英語の先生に送る場合は喜ばれるかもしれません。
印刷の場合は、裏面をすべて同じデザインにすることも多いため、相手を選ばずに使える4文字または文章の賀詞を用いましょう。
2. 敬称は「様」か「先生」のどちらかにする
先生に年賀状を送る際は、敬称の使い方に十分な配慮が必要です。
一般的には「先生」または「様」のどちらかを使いますが、両方を混ぜて使用するのはマナー違反とされます。どちらかに統一し、宛名や文中の表現がちぐはぐにならないよう注意しましょう。
たとえば、宛名には「山田一郎先生」または「山田一郎様」と書き、文中でも同じ敬称を使います。
本文では「先生には昨年も大変お世話になりました」や「山田様にとって素晴らしい一年となりますように」など、相手に合わせた呼び方で統一感を持たせることが大切です。
以下のようなケースでも敬称の使い分けに気を配りましょう。
退職された恩師への年賀状
在学中にお世話になった先生であれば、定年退職後であっても「先生」という敬称を使って問題ありません。感謝の気持ちを込めて丁寧に書きましょう。
職員全体への年賀状
特定の先生ではなく、園や学校全体に宛てて送る場合は「○○保育園職員御一同様」や「○○小学校教職員御一同様」などの書き方が適切です。
小さな部分のように思えますが、敬称の使い方ひとつで相手への印象が大きく変わります。
失礼のない丁寧な年賀状になるよう、細部にも気を配りましょう。
3. 宛先は学校・園が基本
先生に年賀状を送るときは、宛先にも注意が必要です。
住所を知っていたとしても、個人情報の取り扱いの観点から、年賀状は基本的に学校や園などの勤務先に送るのが一般的なマナーとされています。
たとえば、小学校の先生であれば「○○小学校 3年1組 山田一郎先生」、保育園の先生なら「○○保育園 すみれ組 田中先生」といったように、住所に加えて学校名(園名)やクラス名、先生の名前と敬称までを丁寧に書くようにしましょう。
一方、自宅宛てに送るのは、親しい関係があり、なおかつ先生ご本人から住所を教えてもらっている場合に限るのが無難です。
その場合も、事前に送っても問題ないか確認しておくと良いでしょう。
シーン別の具体的な一言文例
賀詞や新年の挨拶は、手書きで一言添えられていると喜ばれます。
この手書きの一言に頭を悩ませる方も多いですが、宛先に合わせて書かれると喜ばれること、伝えたいことなどを絞り込めば最適な一文が見つかるでしょう。
ここでは先生との関係ごとにおすすめの一言文例をまとめました。
【共通】感謝を伝える言葉
先生への年賀状でまず意識したいのは、丁寧な感謝の気持ちを伝えることです。
特に在学中にお世話になった先生や現在も関わりのある先生に対しては、年始のご挨拶に加えて昨年のお礼をひとこと添えるだけで、受け取る側の印象がぐっと良くなります。
以下のような文例は相手を選ばず使いやすく、どの年代の先生にも対応できます。フォーマルな文面にしたいときにもぴったりです。
・旧年中は何かとお世話になり心より御礼申し上げます
・寒さも厳しくなってまいりましたのでどうぞご自愛ください
・ますますのご活躍をお祈り申し上げます
・皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます
いずれも句読点なしで使える表現で、年賀状のマナーにも適しています。
特に印刷された定型文に一言加えるだけでも、丁寧で気持ちのこもった印象になります。
【共通】親しみを込めた言葉
先生との距離が比較的近い場合や、恩師・習い事の先生などに向けて、少し柔らかく親しみを込めたメッセージを添えたいときに使える一言です。
長く会っていない先生との再会を願う気持ちや、日頃の感謝に加えた「またお会いしたい」という思いを伝えると、温かみのある年賀状になります。
カジュアルになりすぎないようにしつつ、丁寧な言葉遣いは意識するのがポイントです。
・お近くにお越しの際は ぜひ遊びにきてください
・また先生とお会いできる日を楽しみにしております
・先生の授業をまた受けたいなと思うことがあります
・いつかゆっくりお話しできる機会があればうれしいです
このようなメッセージは、受け取った先生にとっても記憶に残る一言になります。親しみを込めつつ、年始らしい爽やかさを意識して選びましょう。
学生から先生へ
学生が担任や部活動の先生に年賀状を送るときは、新年の目標や学校生活の思い出、冬休み中の出来事などを一言メッセージとして添えると、個性が伝わります。
かしこまりすぎず、素直な気持ちや感謝の思いを込めることが、先生にとってもうれしいポイントです。
「今年も頑張ります」「また授業楽しみにしています」といった前向きな言葉を入れると、応援したくなるような印象を与えられます。
・冬休みは家族で初詣に行きました 学校が始まるのが楽しみです
・先生のおかげで数学が好きになりました 今年も頑張ります
・また部活で一緒に練習できる日を楽しみにしています
・今年も勉強と部活を両立できるよう頑張ります
・春には進学します 新しい環境でもがんばりますので応援してください
このようなメッセージは、子どもの成長や前向きな姿勢を伝える機会にもなります。
フォーマルな言葉にこだわりすぎず、自分の言葉で書くことが一番のポイントです。
社会人から恩師へ
卒業後など、かつて自分がお世話になった恩師に年賀状を送るときは、指導に対する感謝を改めて述べるとともに、自身の近況を報告するのがおすすめです。
卒業してしばらく経っている場合、共通の話題を取り入れて懐かしさを感じる年賀状に仕上げてもよいでしょう。
・新入社員として働き始めて数ヶ月が経ち 多忙ながらも充実した社会人生活を送っております
・学生時代に先生からいただいたご指導に 心より感謝しております
・先日学校の前を通りかかり 雪一面の校庭を見て先生を含むクラス全員で雪合戦をしたことを思い出しました 今でも忘れられない楽しい思い出です
親から子どもの先生へ
我が子が通っている保育園や幼稚園、学校の先生宛に年賀状を書くときは、日頃の感謝の思いと、引き続きの指導をお願いする文面でまとめるとよいでしょう。
冬休み中の家庭での子どもの様子や、旧年中に先生の指導を受けてどんな変化があったかなどを書き添えると、先生にも教え子の休み中の様子や成長を伝えられます。
・先生のご指導のおかげで苦手だった算数の力がついてきたようです
・旧年中は○○へのお心遣いありがとうございました 本年も何卒よろしくご指導いただきますようお願い申し上げます
・○○は冬休み中 学校の宿題を計画的にこなしつつ お友達とクリスマスパーティを開くなどして楽しい休みを過ごしております
写真入り年賀状は先生に喜ばれやすい
先生により喜んでもらえるよう、こちらの様子がわかる写真入りの年賀状はいかがでしょうか。
先生への感謝の気持ちや自身の近況を伝える文面だけでも十分喜ばれますが、よりインパクトのある年賀状に仕上げたい場合は写真入りのデザインテンプレート選びましょう。
相手がかつての恩師の場合は、直近のご自身や家族と一緒に撮影した写真であれば教え子の最近の様子がわかり、より詳しく近況を報告できます。
また、独身の頃にお世話になった恩師宛の場合、自分だけでなく配偶者や子供も含む家族写真を載せて今の生活の様子を伝えるのもおすすめです。
おすすめの写真
先生に送る年賀状では、自分の顔(もしくはお世話になった子ども)がはっきりと写っている写真を選ぶのがポイントです。誰からの年賀状かが一目で分かり、丁寧な印象を与えます。
とくにおすすめなのは、以下のような写真です。
・自然な笑顔が写っている写真
・学校行事や運動会などの一場面
・家族旅行や誕生日など特別な日の写真
・入学・卒業・七五三など節目を記念した写真
写真は明るくはっきり写っていることも大切なポイントです。
避けるべき写真
先生は友人や親戚とは異なり、適度な距離感と礼儀が求められる相手です。写真の選び方にも配慮しましょう。
避けた方が良い写真の例は、以下の通りです。
・本人の顔が鮮明に写っていない写真
・他人の子どもが一緒に写っている写真
・水着や部屋着などプライベート感が強すぎる写真
・暗い・ぼやけているなど画質が悪い写真
写真入り年賀状でも、見やすさとマナーの両立を意識するのがポイントです。
まとめ
先生宛の年賀状は目上の人への敬意を忘れないことが大切です。マナーやルールをきちんと守り、礼儀正しい年賀状に仕上げましょう。
文面は、日頃の指導への感謝の気持ちや先生のおかげで達成できたこと、自分の近況報告などを中心にすると喜ばれます。
学校とは異なる家庭での様子や、卒業後の自分の様子を知ってもらいたいときは写真入りの年賀状を送るのがおすすめです。
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よくあるご質問
学校の先生に年賀状を出すときにポイントはありますか?
・二文字以下の賀詞を使用しない
・宛名は「様」と「先生」のどちらでもOK
・住所がわからない場合は学校宛てに年賀状を出す
といったものがあります。
こちらの記事内で各ポイントの詳細や、先生向けの年賀状の文例などもご紹介しています。
お世話になっている先生に出す年賀状にはどんな一言をいれたらいいですか?
「先生のご指導のおかげで無事○○の資格を取得することができました」
「○○について詳しくご教授いただいたことを本年の学習に活かしていきたいです」
など一言入れてみてはいかがでしょうか。
他にもこちらで一言文例をご紹介していますのでご覧ください。