2025年の干支「巳年」特集!知っておきたい豆知識や最新情報をお届け

公開日:2023年10月23日
更新日:2024年11月12日

年賀状のデザインを考える時に、まずイメージするのはその年の干支ではないでしょうか。2024年の干支は辰(たつ)でしたが、2025年の干支は巳(へび)です。

本記事では、干支や巳年について知っておきたい豆知識や最新情報をお届けします。ぜひ、年賀状を準備する際のヒントにしてくださいね。

そもそも干支とは

年末が近づくとよく耳にする「干支(えと)」という言葉。「干支」というと「子・丑・寅…」といった12種類の動物を思い浮かべる人が多いと思いますが、厳密にはそうではありません。

この章では「干支」について詳しく解説していきます。

「干支」とは「十干十二支」のこと

「干支」とは「十干十二支(じっかんじゅうにし)」を略した言葉です。聞きなれない言葉ですが、「十干十二支」とはいったい何でしょうか。

「十干」と「十二支」の説明は下記の通りです。

「十干」:甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸からなる10種類の要素のこと
「十二支」:子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥からなる12種類の動物のこと

「干支」とはこの「十干」と「十二支」を組み合わせた「十干十二支」のことです。

「十干」と「十二支」をそれぞれ組み合わせていくと、「甲子」「乙丑」「丙寅」…「癸亥」と全部で60の「干支」になります。

古代中国では、この「十干十二支」の組み合わせである60を周期にして、暦や時間、方位を表していました。その暦法上の用語としての「十干十二支」を短くしたものが、現在も「干支」として使われています。

十二支に関する縁起話

12種類の動物からなる十二支ですが、それぞれの動物に幸せを願う意味が込められています。各動物の特徴や習性になぞらえた縁起話についてご紹介します。

子:ネズミは繁殖力が高く「子宝」の象徴とされています。

丑:ウシは農耕の担い手であったことから「粘り強さ」「真面目さ」を表します。

寅:トラはその勇ましい印象から「決断力」や「才覚」を意味します。

卯:ウサギは温厚な性質から「家内安全」、また飛び跳ねることから「跳躍」「向上」をイメージさせます。

辰:タツは古くから中国では権力の象徴とされており、「正義」を表します。

巳:ヘビは脱皮を繰り返し成長することから、「生命力」や「再生」を連想させます。

午:古くから農耕などで活躍してきたウマは「豊作」や「健康」の意味が込められています。

未:ヒツジは群れで行動することから、「家内安全」や「平和」などを意味します。

申:サルはその賢さや器用さから、「臨機応変」を連想させます。

酉:トリはニワトリを指します。「取り込む」という言葉から「商売繁盛」の象徴とされてきました。

戌:主人に忠実であることから「忠義」や「安心」「勤勉」などを連想させます。

亥:イノシシの肉は万病に効くことから、「無病息災」を意味します。

海外にも干支はある?

西アジアや東ヨーロッパの一部の国では、日本同様、干支があります。しかし、12の動物は日本と全く同じというわけではありません。動物の種類が違う場合があります。

たとえば、タイやチベット、ベトナム、ベラルーシ、タイやトルコではウサギ年は猫年、イノシシ年は豚年です。また、モンゴルやトルコでは寅年は豹年です。

しかし、12の動物は日本と全く同じというわけではありません。動物の種類が違う場合があります。

ちなみに、2025年は、多くの国が日本と同じように巳年になります。

2025年の干支は巳

この記事のタイトルにもある通り、2025年の干支は巳です。巳年はいったいどんな年なのか、この章で解説します。

巳年の2025年はどんな年?

2025年は「十干十二支」でいうと、42番目にあたる「乙巳(きのとみ)」です。

「乙」は十干の2番目で、広がっていく美しい草花を表します。
「巳」は草木が極限まで成長した状態です。

「乙」と「巳」を組み合わせた「乙巳」に当たる2025年は、これからの成長をさらに安定したものへと育てていく年だといえます。

巳(蛇)の言い伝え

蛇というと、音もなくスルスルと這い回っているような怖いイメージがありますよね。

実際、日本で最古といわれる古事記では、八岐大蛇(やまたのおろち)として素戔嗚尊(スサノオノミコト)に退治されています。旧約聖書でも、エデンの園でアダムとイブに禁断の果実を食べるようそそのかした悪者として登場したのは蛇でした。

そんな悪の象徴とされる蛇も、一方では、白蛇が日本各地で天候神や豊穣神として古くから信仰されているなど、良い象徴と捉えられることもあります。

哲学者ニーチェの「脱皮できない蛇は死ぬ」という名言もあるように、脱皮する特性から、蛇は、新しい生命が宿る「復活・再生」や不老長寿の象徴など縁起のよい動物ともいわれています。

とぐろを巻いていることから執念深いとのイメージを持たれていますが、中国の伝説では、「蛇を救った王の夢に現れて財宝を捧げる」など、受けた恩を必ず返す動物としての言い伝えもあるようです。

日本でも、「蛇の恩返し」(青姫明神)が大正時代の実話として語り継がれています。

2025年も、縁起よく「巳(実)」を結ぶ年になると願いたいものですね。

年賀状には巳のイラストが必要?

年賀状には必ず干支のイラストを書かなければいけないのでしょうか。

相手の吉兆や招福の意味を込めて、毎年年賀状には干支のイラストを入れているという人も多いでしょう。また、年賀状に干支のイラストを入れることで、新しい年を意識しやすくなりますよね。

しかし、年賀状において、干支のイラストを入れなければマナー違反ということはありません。

年賀状のデザインに応じて、入れるかどうかを決めると良いでしょう。

知っておきたい巳年の豆知識

干支や巳年の位置づけがわかると、年賀状のモチーフに使われるのもうなずけますよね。巳年の過去に起こった出来事を振り返りながら、年賀状のデザインを考えるのも楽しいでしょう。

この章では、知っておくと話のネタになりそうな巳年や蛇に関連する豆知識を紹介します。

これまでの巳年にあった出来事は?

新しい年がどんな年になるのか、気になりますよね。この章では、これまでの巳年に起こった出来事について紹介します。

古くは、中大兄皇子が新政権を設立した645年に大化の改新、平家から源氏の世となった1185年には壇ノ浦の戦い、1905年には日露戦争が終戦するなど、歴史における大きな変化がありました。

ここで、戦後の巳年に起こった大きな出来事をいくつか紹介しましょう。

1965年(昭和40年):いざなぎ景気、初の宇宙遊泳に成功、マルコムX暗殺、ブラッディ・サンデイ事件発生

1977年(昭和52年):王選手がホームラン世界記録を達成、ダッカ日航機ハイジャック事件発生

1989年(昭和64年):昭和天皇の崩御、天安門事件が発生、ベルリンの壁崩壊

2001年(平成13年):ウィキペディアのサービス開始、同時多発テロの発生

2013年(平成25年):アベノミクス始動、特定秘密保護法が成立

2025年には、日本国際博覧会(大阪・関西万博)や第20回世界陸上の開催が予定されています。

巳年生まれは何人くらいいるの?

巳年生まれの人は、2013年1月時点で1,020万人です。干支の中では10番目に多く、日本の総人口1億2747万人のうち8.0%を占めています。

出生年別で巳年生まれの人を見てみると、昭和40年生まれの人が178万人と最も多いようです。

ちなみに干支の中で人口が1番多いのは丑年で、1番少ないのは午年でした。自分と同じ干支の生まれの人がどのくらいいるのか、一度調べてみるのも面白いかもしれません。

巳(蛇)に関することわざ

ここでは、巳(蛇)に関する言葉やことわざを紹介しましょう。

1.竜頭蛇尾(りゅうとうだび):
始めは勢いが良いが、終わりは振るわないことを指します。頭は竜のように立派なのに、尻尾は蛇のようにか細い様子を表しています。

2.蛇に睨まれた蛙:
恐ろしいものや圧倒的に強い相手を前にして、身がすくんで動けなくなってしまうということわざです。

3.蛇に噛まれて朽縄におじる:
蛇に噛まれてから、道ばたの朽ち縄を蛇だと恐れることから、一度の失敗で些細なことにも過剰に用心深くなることを意味します。

4.藪をつついて蛇を出す
わざわざ薮から追い出した蛇に噛まれることから、余計なことで災いをうけることを表しています。

5.蛇は寸にして人を呑む
自分より大きいものを呑み込むことから、偉大な人には幼少期から常人と違う素質を持っていることを意味します。

6.灰吹きから蛇が出る
思ってもみないところから蛇が出たことから、思いがけないことやありえないことが起こるという意味のことわざです。

7.杯中の蛇影
中国の故事で、酒の杯にあった影から蛇を飲んだと思って病気になった人が、あとで弓の影だと知ってすぐに治ったことから、物事を疑って憶測すると何でもないことに怯えてしまうことを意味します。

巳年は5種類ある?

干支は十干十二支を略した言葉だと説明しました。巳年は、十干十二支を組み合わせると全部で5種類あります。

身近な巳年の方が、この5つのどの種類にあてはまるのか調べてみても面白いでしょう。

1.己巳:つちのとみ(きし) 1929年(昭和4年)、1989年(平成1年)
2.辛巳:かのとみ(しんし) 1941年(昭和16年)、2001年(平成13年)
3.癸巳:みずのとみ(きし) 1953年(昭和28年)、2013年(平成25年)
4.乙巳:きのとみ(いつし) 1965年(昭和40年)、2025年(令和7年)
5.丁巳:ひのとみ(ていし) 1977年(昭和52年)

まとめ

この記事では干支や巳年の意味やこれまでの巳年に起こった出来事、蛇や巳年にまつわる豆知識などを紹介しました。

来年の年賀状には、巳(蛇)のモチーフや蛇に関連する言葉を添えてみてはいかがでしょうか。今回ご紹介した豆知識を周囲の巳年生まれの方との話のタネにしてみてくださいね。

この記事を書いた人

しまうまプリント年賀状担当スタッフ

2010年に年賀状印刷サービスを開始以来、数多くのお客様に愛され、しまうまプリントの会員登録数は500万人を突破!年賀状に関するあらゆる情報をわかりやすくお届けします。