子どもと作る年賀状!デザインのアイデアや基本ルールをご紹介
手形や足形を使ったアートや、野菜スタンプ、シールデコなど、さまざまな技法を取り入れることで、子どもの表現力や想像力を引き出すことができます。
自由な発想で作品を作る楽しさを体験しながら、子どもと一緒に楽しく年賀状を手作りしましょう。
日ごろお世話になっている方や、遠方でなかなか会えない方に新年のご挨拶として送る年賀状。
今年の年賀状は、子どもと一緒に作ってみてはいかがでしょうか。一緒に作ることで、日本の伝統的な新年の文化や年賀状のマナーを対話しながら楽しく教えることができます。
また、子どもの年齢に合わせて楽しめる手作りアイデアを活用すれば、創意工夫する楽しさも伝えられるでしょう。
今回は、子どもと年賀状を作るメリットやデザインのアイデア、作成する際の基本的なルールについて紹介します。
子どもと一緒に年賀状を作る5つのメリット
年に一度、新年のご挨拶に送る年賀状。子どもと一緒に「今年はどんな年賀状にしようか」と考えるだけでも楽しいですが、それだけではありません。
日本に古くから伝わる年賀状は、自然な形で子どもにも伝えていきたい慣習のひとつ。一緒に作りながら子どもに年賀状のルールやマナーを教えれば興味を持ち、大切な年賀状文化を後世にも伝えてくれるでしょう。
この章では、子どもと一緒に年賀状を作る5つのメリットを紹介します。
日本の文化を伝えられる
「なぜお正月はおめでたいの?」「どうしてお正月に年賀状を送るの?」
子どもはそんな疑問を持つかもしれません。
日本では古来より新年に幸福をもたらす年神様をお迎えして祝う意味合いから「おめでとう」とあいさつするようになりました。
日頃からお世話になっている方々に行う年始のあいさつ回りは、明治以降の郵便制度の発達とともに遠方へのあいさつが年賀状という形で定着していったと言われています。
年賀状には干支や鏡餅などをモチーフに取り入れることもあり、お正月という日本ならではの文化を伝えるよい機会です。
お正月をテーマにした絵本などもたくさん出ているので、読み聞かせをしながら、年賀状作りのイメージを膨らませてみましょう。
年賀状のマナーやルールを教えられる
年賀状のマナーや郵送のルールは、義務教育で教わる機会も少ないため、早い段階で教えれば、年賀状に対する興味も深まります。
子どもがまだ小さいうちは、「お友達の名前を書いてみたい」、「はがきを何枚送ろうか?」など文字や数字に興味や関心を示したり、普段なじみのない賀詞に触れたりと、語彙力が広がるきっかけにもなります。
学齢が上がってくると目上の人への言葉使いに気を付けたり、宛名の書き方など大人になっても困らないようにマナーやルールをきちんと伝えたいものです。
親子のコミュニケーションが深まる
年賀状作りは親子のコミュニケーションを深める機会にもなります。
昨今は、習い事や塾で忙しい毎日を送っている子ども達も多いようです。送り迎えや食事の世話で精一杯という親御さんも多いでしょう。
年賀状の準備は師走の忙しい時期と重なりますが、あえて一緒に作る機会を設けることで、親子の「憩いの時間」になるかもしれません。
日ごろ忙しくて話せない、学校での出来事などを聞きながら年賀状を作れば、子どもとの絆も一気に深まるでしょう。
作ることの楽しさを親子で共有できる
年賀状を創意工夫しながら手作りすることで、クリエイティブなことに関わる楽しさを親子で共有できます。
送る相手の喜ぶ顔をイメージしながら年賀状のデザインや工夫を考える作業は、子どもにとっては工作と同じ。
年賀状のデザインには、お正月にまつわるものや干支をモチーフにした図柄も多くあります。お正月の風習や干支の由来などを話してあげると、子どももデザインをイメージしやすいでしょう。
苦手意識の克服などの成長を期待できる
「文字や絵を書くのは苦手」「文章が思い浮かばない」という子どもの場合は、年賀状の作成を通じて苦手意識を克服できれば、自分に自信を持てるようになります。
実際、字や絵の苦手な子どもが年賀状を作り、それを受け取った祖父母が喜んでいる顔を見て自信を持ったというケースもあるようです。
祖父母にとって孫が作った世界に1枚しかない年賀状は、大事な宝物のひとつ。きっと、大事に保管してくれるでしょう。
上手に作れたかどうかは、問題ではありません。苦手なことにチャレンジしたことをたっぷりほめて、子どものさらなる成長へとつなげましょう。
子どもと一緒に楽しめる手作り年賀状のアイデア
ここでは、年賀状作りの参考となるアイデアをいくつかご紹介します。
年賀状を受け取る人に喜んでもらいたいという子どもの気持ちやアイデアを大切にしつつ、できることから取り組んでみてください。
手形・足形/フィンガーアート
手形や足形は子どもの成長を感じられるのでおすすめです。もちろん押すだけでもよいですが、形を活かして干支などの動物に見立てたデザインに仕上げるのも、想像力を育み親子で楽しめます。
フィンガーアートは指先に絵の具を付けて、思いのまま絵や模様を描く表現方法です。色の混ざり具合や、その時の思いで書き上げる特別な年賀状に仕上がります。
制作場所にはシートを敷いて汚れてもよい服装で行い、終了後はすぐに手指の絵の具を洗い流しましょう。
スタンプ
100均でも手に入るお正月向けのスタンプもありますが、野菜の断面を使った自作のスタンプはいかがでしょうか。
野菜の種類や、押し方の強弱によってもいろいろな仕上がりが楽しめます。あらかじめ野菜の断面を乾かしておくと使いやすいです。
小学生は、サツマイモや消しゴムを使ってオリジナルのスタンプ作りから挑戦してみるのもよいでしょう。サツマイモは竹串を使って彫ることができます。消しゴムはカッターや彫刻刀を使うので、けがをしないよう注意して彫りましょう。消しゴムの方を動かしながら少しずつ彫っていくのがポイントです。
シールデコ・ちぎり絵
かわいらしい絵柄のシールは気軽に楽しめて人気があります。また折り紙や千代紙、マスキングテープなどを使ってお正月のモチーフをちぎり絵で作成するのもおすすめです。
ただし、貼りすぎてしまうとはがきの規定重量を超えて追加料金が発生したり、貼り方があまいと配達中にはがれ落ちてしまうこともあるので注意が必要です。
ぬり絵・ステンシル
鉛筆が持てるようになってくると、イラストのぬり絵や文字をなぞり書くことからチャレンジするのもよいですね。
またぬり絵の他に、ステンシルという型抜きされたシートにインクや色をつけて絵柄を作成する方法があります。
市販のステンシルシートは100均やホームセンターなどで手に入りますが、工作が得意であればクリアファイルや厚紙を使って自作のシート作りから挑戦してみるのもよいでしょう。
文字を書く
文字を書けるようになれば、簡単な賀詞やメッセージなどをひらがなで書いてみてはどうでしょうか?
ただ書き慣れてない分、文字の大きさやバランスが不安定になりがちで、はがき内に上手く収まらない時や、書き損じなどで思うように作業が進まないということも出てくるかもしれません。
その場合、子どもの書いた文字はスキャナーなどを使い、デザインとして取り入れることでサイズ調整が可能です。
小学生になれば、新年を題材とした習字の作品など、筆文字を使うことでよりお正月らしい年賀状に仕上がります。
クイズ・おみくじ
子どもが考えたオリジナルのクイズやあみだくじ、迷路なども楽しいものです。
思わずクスッと笑ってしまうような遊び心ある年賀状は、受け取った友達からきっと喜んでもらえることでしょう。
子どもに教えたい!年賀状の書き方やマナー
字を書けるようになった子どもと一緒に作るなら、描き方やマナーなど年賀状の基本的なルールも教えておきたいもの。この章では、親として教えたい年賀状の書き方やマナーの基本ルールを紹介します。
宛名
住所は都道府県から省略せず書き、宛名には「様」などの敬称をつけましょう。
年賀状で使用する筆記用具は、基本は黒のペンや筆ペンを使用します。
書き損じてしまった年賀状に二重線や修正ペンで訂正することはマナー上好ましくないとされているものの、書き慣れていない子どもはどうしてもミスを起こしがちです。
学校などのルールで黒ペンの使用を制限しているケースもあるため、子どもが書く年賀状は鉛筆を使用することに寛容だと言われています。
構成
年賀状には、賀詞→本文→結び→年号という決まった構成があります。
賀詞とは、新年のあいさつに使う言葉で「明けましておめでとうございます」などが一般的です。「迎春」「賀正」など2文字の賀詞は、簡略的なので目上の人には使いません。
本文では、日頃の感謝の気持ちや新年の抱負を伝えます。
結びとして、相手の幸せや健康を祈る言葉、「今年もよろしく」など変わらぬお付き合いを伝える言葉を書きます。くれぐれも年明け前に書いて「来年も」と書かないように注意してください。
年号は和暦または西暦で日付を書きます。
「元旦」は一月一日の朝を意味するため、「一月一日」と「元旦」を一緒に書かないようにしましょう。
なお、喪中の相手には年賀状は送らず、松の内から立春までに「寒中見舞い」を送ります。
差出人
差出人は年賀状の表面の左下に書き、宛名より大きくならないよう注意しましょう。年賀状のデザイン上、差出人が通信面に記載されている場合も同様です。
子どもが友人に送る場合は、ひらがなで書いても問題ありません。また、子ども同士で年賀状をやり取りする場合は、親の名前を書かずに送っても構わないでしょう。
句読点
年賀状は、句読点を入れずに書きましょう。毛筆で書いていた時代は句読点の慣習がなく、「区切り」「終わり」をイメージさせる縁起の悪いものとされていました。
句読点を置くべき箇所で改行すると、年賀状を受け取った相手が読みやすくなります。
忌み言葉
新年のお祝いの挨拶には、忌み言葉は適しません。つい書いてしまう「去年」も、「去」の文字はお祝いに適さないため、「昨年」や「旧年」を使いましょう。
「失う・切る・病む・終わる・滅びる・倒れる・痛む・枯れる・衰える・破れる・暗い」なども、代表的な忌み言葉とされています。
子どもが年賀状に書こうとしたら、使ってはいけない理由と一緒に説明してあげましょう。
敬語
小学校の中学年以上の場合は、目上の方や身内以外の方には尊敬語、親しい友人やクラスメイトには丁寧語など、基本的な敬語のルールに則って使い分けられると好印象です。
年賀状を書く時にマナーとして教えておけば、日常会話で敬語を使うきっかけ作りにもなるでしょう。
その他
昨今、個人情報の関係もあって送りたい相手の住所が分からないということがあります。
その場合は、冬休み明けに手渡しでもよいでしょう。住所が分からず送れなかった旨を添えて渡すとより丁寧です。
また学校の先生に送る年賀状は、先生個人や学校の方針によっても違うため、事前に確認しておきましょう。
最後に、一通り子どもが書いた年賀状は、必ずお家の人が見直しをしてあげると安心です。
まとめ
子どもが心をこめて書く年賀状は、成長を垣間見ることのできる貴重な体験です。しかし、文字を書き慣れていない子どもや、まだ習っていない漢字が多い子どもにとって、たくさんの宛名書きは負担ですよね。
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また、しまうまプリントの年賀状アプリは、先ほど紹介した子供の文字なども簡単操作でデザインに取り込めるため、親子でレイアウト作りが楽しめます。
この機会に検討してみてはいかがでしょうか?
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