年賀はがきの種類と値段|選び方や種類を間違えた際の対処法を解説
更新日:2024年10月1日
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年賀状を送る際に用いる年賀はがきには複数の種類がありますが、それぞれどのような違いがあるのかご存じでしょうか?
「インクジェット紙って普通のはがきとどう違うの?」「値段はどれも同じなの?」と、いざ購入する際に困ってしまう人も多いでしょう。この記事では年賀はがきの種類や選び方についてご紹介します。
年賀状には年賀はがきを使おう
年賀はがきとは、「年賀特別郵便」の専用はがきのことで、「お年玉付郵便はがき」とも呼ばれます。年賀はがきには、普通のはがきとは違い、宛名面に年度や西暦、「お年玉くじ」の番号が記載されています。
また、切手の部分には干支や風物詩、キャラクターなど、その年限定のイラストが書かれているものもあり、デザインもさまざまです。デザインだけではなく、年賀はがきの用紙にもいくつか種類があるため、種類別の特徴を把握し、作成方法に合わせた年賀はがきを選ぶようにしましょう。
年賀はがきの種類と値段
年賀はがきには、さまざまな種類がありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。例えば、おなじみのキャラクターのデザインになっているものや干支のデザイン、写真を入れるデザインの年賀状があります。
また、年賀はがきの素材も普通紙、インクジェット紙、インクジェット写真用などがあります。ここでは、それぞれの年賀はがきの値段や特徴をご紹介していきます。
通常の年賀はがき(普通紙)85円
手書きをする場合や、レーザープリンターで印刷するのに適している、もっともポピュラーな年賀はがきです。
目の不自由な方が上下・表裏を区別できるよう、おもて面左下に半円のくぼみが入った「くぼみ入り」のはがきも同価格で販売されています。
通常の年賀はがき(インクジェット紙)85円
インクジェット方式のプリンターでの印刷に適すよう、通信面(宛名を書かない面)のみに特殊なコートが施された年賀はがきです。
年賀状印刷サービスではがきと印画紙を貼り合わせて作られる年賀状等では、インクジェット方式でプリントされていなくてもこのはがきを使用することもあります。
通常の年賀はがき(インクジェット写真用)95円
染料系インクジェットプリンターでの印刷専用となっており、デジカメやスマホで撮影した写真の印刷に適しています。
光沢感が強く、インクジェットプリンターでの印刷時に写真を鮮やかに発色できるのが特徴です。
寄付金付絵入り年賀はがき 90円 (85円+5円)
全国版と地方版があり、通信面は地域の風物などが描かれたデザインになっています。
1枚あたり5円の寄付金は、法律に定められた10の分野の事業を行う団体に配分され、社会福祉の増進や青少年の健全育成、地球環境の保全などに使われています。
ディズニーインクジェット紙 85円
宛名面にディズニーキャラクターがデザインされた、インクジェット紙の年賀はがきです。
通常の年賀はがきと同価格で選ぶことができます。
かわいらしいデザインなので、ディズニーキャラクター好きの方やお子様がいるご家庭に送ると喜ばれるでしょう。
広告付き年賀はがき 58円
広告付き年賀はがき(エコー年賀はがき)は、一部の地域で限定販売されています。宛名面に企業などの広告が入っているのが特徴です。この広告料により1枚当たり5円、安く販売されています。
2024年は北陸地域にて4種類の広告付き年賀はがきが販売されました。販売地域はその年によって異なります。
2024年10月以降は年賀はがきの料金に注意しよう
2024年10月1日(火)以降、郵便サービスの料金が変更されます。それに伴い、年賀はがきの料金も63円から85円へと変更になる予定です。
昨今のデジタル化に伴い、郵便物数が大幅に減少しているにも関わらず、人件費・燃料費などコストは大きく増加しています。今後も安定的な郵便サービスを継続するために、このような大幅値上げとなったようです。
現時点で各年賀はがきの詳細な値段は公表されていませんので、公表され次第、日本郵政グループのHP等でご確認ください。
年賀はがきの選び方
年賀はがきにはいろんな種類がありますが、選ぶときに迷うことはありませんか?
年賀はがきを選ぶ際のポイントは、「どんな方法で年賀状を作成するか」によって変わってきます。
手書きや、レーザープリンターで印刷したい場合は、普通紙を選ぶとよいでしょう。
インクジェット方式のプリンターで印刷したい場合は、特殊コートが施されたインクジェット紙の年賀はがきを選びましょう。
デジカメやスマホで撮影した写真をインクジェットプリンターで印刷する場合は、インクジェット写真用のはがきを使いましょう。色や輪郭が鮮やかになり、高画質な写真をきれいに印刷することができます。
ネットやアプリの年賀状印刷サービスではがきを選択できる場合は、お好みのデザインのはがきを選ぶとよいでしょう。
インクジェット紙のはがきを選んだ場合でも、宛名面には特殊コートは施されていませんので、普通紙のはがきと同様に使用することができます。
年賀はがきの種類を間違って購入した際の対処法
年賀はがきの種類は多いので、「インクジェット紙のはがきを買うつもりが、普通紙のはがきを買ってしまった…」など、間違えて購入してしまった場合は、手数料無料で他の年賀はがきと交換できます。
手数料無料で交換するためには、当年度発行の未使用の年賀はがきでなければなりません。
当年度発行の書き損じ年賀はがきについては、1枚あたり5円の手数料(2023年4月1日から、交換枚数が100枚以上の場合は1枚あたり10円)で年賀はがきと交換することができます。
前年度までの年賀はがきの場合は、年賀はがきと交換することはできません。同じ手数料で、普通切手等と交換可能です。
通常の郵便はがきは年賀状に使える?
「年賀はがきでなく、お気に入りのポストカードを使用したい」「通常の郵便はがきがたくさん余っている」など、年賀はがき以外のものを年賀状として使用したい場合もあるでしょう。
年賀はがき以外も年賀状として使用可能ですが、使用する際には注意が必要です。
通常の郵便はがきを年賀状に使用する場合の書き方
通常の郵便はがきを年賀状として使用する場合、料額印(切手)部分の下に「朱書き」が必要です。赤文字でわかりやすく「年賀」と記載しましょう。
この文字を記載していないと、年賀状として出したつもりであっても普通郵便として扱われ、元旦よりも前に配送されてしまうため気を付けてください。
こちらも参考
年賀状に切手は必要?私製はがきを年賀状にするには?年賀郵便切手を利用するのもおすすめ
ポストカードなど年賀はがき以外を年賀状として使用する際には、年賀郵便切手を利用するのもおすすめです。
年賀郵便切手とは、年始の挨拶用に作られた特殊切手で、毎年日本郵政グループより発売されています。絵柄はその年の干支がモチーフとなっており、2024年の年賀郵便切手は辰のデザインでした。シンプルな宛名面も年賀郵便切手を利用すれば、お正月らしい印象を与えられるでしょう。
なお、通常の年賀郵便切手と、お年玉くじ番号が割り振られた寄付金付お年玉付年賀郵便切手の2種類あります。
通常の年賀郵便切手の金額は、84円と63円が1種類ずつ。寄付金付お年玉付年賀郵便切手は、寄付金分の3円が上乗せされ87円と66円が1種類ずつ。全部で計4種類の年賀郵便切手が発売されます。
年賀はがきはいつから販売?どこで買える?
年末は年賀状の準備以外にも、なにかと忙しいものです。年賀状を出すギリギリになって慌てないよう、年賀はがきがいつから販売されるのか、どこで買えるのか、それぞれ確認しておきましょう。
年賀はがきの販売期間
年賀はがきの販売期間は、毎年11月1日頃から翌年の1月10日頃までです。通常のお年玉付年賀はがきだけでなく、寄付金付絵入り年賀はがき(地方版及び全国版)も同じ期間に販売されます。
2024年の年賀はがきの販売期間は2023年11月1日(水)から2024年1月10日(水)でしたが、販売開始日や販売期間はその年によって異なります。毎年9月頃には日本郵政グループのHPで詳細が発表されるため、あらかじめ確認しておき、年末に慌てることのないようにしておきましょう。
年賀はがきの購入場所
年賀はがきは最寄りの郵便局だけでなく、コンビニやスーパー、家電量販店、金券ショップなどで購入できます。
コンビニやスーパーなどは買い物ついでに購入できるので便利ですが、取り扱っている年賀状のデザインには限りがあります。よりたくさんの種類から選びたい場合や、大量購入したい場合は郵便局で購入するとよいでしょう。
営業時間は郵便局によって異なりますが、基本的に平日9時~17時頃までです。仕事の都合で平日日中に買いに行けないという方は、土日祝、夜間も営業している「ゆうゆう窓口」の利用もおすすめです。事前に近くの郵便局の営業時間や、ゆうゆう窓口の有無を調べておきましょう。
お年玉付年賀はがきとは
年賀はがきはお世話になった方への新年の挨拶としてだけではなく、他にも楽しい機能があります。それは、「お年玉の抽選」です。お年玉抽選は、年賀はがきの宛名面の右下にある6桁のくじ番号で行われます。毎年、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
運が良ければ、現金やグルメギフトなど豪華賞品が当たるかもしれません。年の初めの運試し、神社でのおみくじと併せて、とてもお正月にふさわしいワクワクするイベントですね。
お年玉付き年賀はがきの当選番号の発表
お年玉付き年賀はがきの当選番号は毎年1月の第3日曜日の14時に発表されており、賞品は1等〜3等で、毎年さまざまな豪華賞品が用意されています。
2024年の抽選日は1月17日(水)で、賞品は以下のものとなっています。
1等:現金30万円または選べる電子マネーギフト「EJOICA(イージョイカ)セレクトギフト」31万円分または2023年発行特殊切手集&現金20万円
2等:ふるさと小包など(専用カタログ掲載の40点の中から1点)
3等:お年玉切手シート(63円切手と84円切手のシール式切手シート)
現金やご当地もののギフトがもらえる「ふるさと小包」など、今年もワクワクするような賞品がたくさん用意されています。
当選した年賀はがきはいつまでに交換する?
賞品の引き換え期間は2024年1月18日(木)〜同年7月17日(水)までです。当選した年賀はがきのくじ番号を切り取らずに郵便局の窓口で手続きをします。賞品引き換えの際に、当選した年賀はがきと運転免許証や健康保険証など、本人確認ができる書類が必要となるため忘れずに持参しましょう。
また、代理での手続きも可能です。住所が同じである場合は、年賀状を受け取った本人と代理人の本人確認書類、住所が異なる場合は委任状があれば賞品を引き換えることができます。
お年玉付年賀はがきは、会社宛ての年賀状も対象となります。健康保険証など会社の関係者と分かる本人確認書類が必要です。運転免許証と名刺で対応してくれる場合もあるため、郵便局に確認してみましょう。
余った年賀状の中で当選した場合
余った年賀状や書き損じた年賀状の中で当選した場合でも、賞品と引き換えをすることは可能です。ただ、仮に当選しなかった場合の年賀はがきをどうしたら良いのか迷う人も多いでしょう。
余った年賀状や書き損じた年賀状は、手数料はかかりますが、郵便局へ持っていけば郵便はがきや切手などの商品と交換することができます。切手はゆうパックを利用し荷物を送る際にも使用することができるので、普段切手を使わない人でも便利でしょう。
切手や郵便はがきに交換する際の手数料は以下の通りです。
- 郵便切手、郵便はがき:1枚につき5円
- 往復はがき、郵便簡易:1枚につき10円
- 特定封筒(レターパック、スマートレター):1枚につき42円
- 10円未満の郵便切手や郵便はがき:合計金額の半分
- 1回あたりの交換請求枚数が100枚以上の場合は手数料が異なります。
詳細は日本郵政のグループのサイト(郵便切手類の交換手数料の一部改定など)をご覧ください。
まとめ
この記事では年賀はがきの種類や値段について詳しく紹介しました。
年賀はがきには通常の無地の年賀はがきだけでなく、インクジェット紙を使用したものや、キャラクター絵柄入りのものなど複数の種類があります。それぞれの特徴や用途にあわせて選ぶことが大切です。また、値段も通常の無地の年賀はがきと異なる場合があるので、注意しましょう。
年賀状はお世話になった方々へ感謝の気持ちを込めて送る挨拶状です。用途に合った年賀はがきで、年賀状の準備をすすめましょう。
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よくあるご質問
年賀はがきの種類にはどんなものがありますか?
・無地(普通紙・インクジェット用・インクジェット写真用)
・寄付金付絵入り年賀はがき
・ディズニーキャラクター用の年賀はがき
などがあります。
こちらの記事内で、それぞれの年賀はがきの特徴や選び方を解説しています。
年賀はがきのインクジェット用とはどんなものですか?
インクジェット方式のプリンターでの印刷に適すよう、通信面(宛名を書かない面)のみに特殊なコートが施された年賀はがきです。