年賀状の処分はどうする?処分方法から個人情報の隠し方までを解説
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年賀状の処分にお困りではありませんか?年始に届く年賀状は、相手の近況報告などを知ることができる嬉しいものですが、過去の年賀状が溜まっていき、処分すべきかどうか悩んでいる方も多いでしょう。
素敵な写真が載せられたデザインであったり、手書きでメッセージが添えられたりするなど、その人によって送る年賀状もさまざまです。そんな気持ちのこもった年賀状を、処分することに躊躇してしまう人もいるでしょう。
この記事では、年賀状の処分方法から個人情報の隠し方までを解説します。「年賀状の処分方法を知りたいけどどうすればいい?」「書き損じてしまった年賀状の活用方法はある?」など、年賀状の処分方法に悩まれている方は是非参考にしてください。

年賀状は処分するべき?
年賀状のやりとりを続けていると、年を重ねるごとに手元にある年賀状は増えていきます。年賀状の量が膨大な量になっていても、相手が心を込めて書いてくれたことを思うと、処分できずに長期間保管し続けている人も多いでしょう。
そもそも、年賀状は処分すべきなのでしょうか。ここでは、年賀状の処分をするべきか否かについて解説します。
年賀状の処分に決められたルールはない
年賀状を書く場合、相手に失礼がないように守るべきマナーがあります。しかし、届いた年賀状の管理や処分については、守るべきマナーや定められたルールはありません。
年賀状を保管し続けなければならないという決まりはありませんし、かといって処分してはいけない決まりもありません。年賀状を処分をするかについては、個人の判断で行うと良いでしょう。
年賀状を送ってくれた相手の気持ちを考えるのであれば、捨てずに保管し続けても問題ありません。毎年多くの年賀状をやりとりしている方は、すべての年賀状を保管し続けるとなると、膨大な枚数となります。そのような場合は、保管のスペースに合わせて定期的に処分してみてはいかがでしょうか。
年賀状の保管期間の目安は2年〜3年
年賀状の保管や処分に定められたルールはありませんが、一般的には2年〜3年ほど保管をしてから処分するのが一般的です。年賀状をいつまで保管するかについては人それぞれのため、10年以上保管するという方もいれば、読み終わったあとはすぐに処分したいという方もいます。
保管期間は、長くても短くてもルール違反とはなりませんが、次の年の年賀状を作成する際には、届いた年賀状を見返しながら書く場合もあるでしょう。なるべく早く年賀状を処分したい場合でも、次の年の年賀状を書くまでの1年程度は保管しておくと安心です。
風水では運気UPにつながる
心のこもった年賀状は、幸せのお福分けと言われており、風水では縁起物とされています。とはいえ、1年で返納するお守りなどと同様に、年賀状が持つ縁起の良さはその年限りのものです。
一方で、風水には年賀状などの古い手紙を溜め込むと、良い運気を吸収しづらくなり、発展運や仕事運に悪影響を与えるという考えもあります。風水の観点では、保管期間の目安は1〜2年と言われています。年賀状は長期的に保管せず、早めに処分する方が運気UPにつながるでしょう。
風水的には運気が下がるとはわかっていても、手元に残しておきたい年賀状もあります。そのような場合、古い気がこもらないよう、風通しの良い箱に入れて保管するとよいでしょう。
処分しづらい場合はデータ保存がおすすめ
年賀状には、手書きで近況報告が書いてあったり、家族写真がプリントされていたりと、送ってくれた相手の気持ちが詰まっています。せっかく時間をかけて書いてくれた年賀状を処分しづらいという場合には、無理をしてまで処分する必要はありません。
保管スペースなどの事情によって、止むを得ず処分しなくてはならない場合は、年賀状をデータとして保管する方法がおすすめです。スマホやスキャナーなどを利用し、画像ファイルとして残しておく方法であれば、スペースを気にすることなく年賀状を保管できます。もちろん、メッセージや写真などをいつでも見返すことも可能です。
年賀状を処分する方法は?
溜まった年賀状を処分したいものの、「可燃ゴミとして捨てて良いのか」「せっかく届いた年賀状をゴミに出すのは気が引ける」など、処分方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、年賀状の処分方法について解説します。いくつかの処分方法があるため、ご自身にあった方法で処分しましょう。
可燃ゴミとして処分する
なるべく手間をかけずに年賀状の処分をしたい場合は、可燃ゴミとして処分する方法が良いでしょう。年賀状は紙でできているため、家庭ゴミと同様に可燃ゴミとして処分が可能です。
可燃ゴミとして出す前に忘れてはいけないのが、年賀状には住所や名前などの個人情報が記載されているということです。自分だけでなく、送り主である相手の個人情報も記載されているため、万が一個人情報が漏れてしまった場合には、相手にも迷惑をかけてしまいます。年賀状を可燃ゴミとして処分する際には、必ず個人情報が漏れないように隠してから処分するようにしましょう。個人情報を隠す方法については、後ほど詳しく解説します。
古紙としてリサイクルする
紙でできている年賀状は、古紙としてリサイクルすることも可能です。古紙回収や資源ゴミ回収などは自治体によって異なるため、まずはどのような回収方法があるかを調べてみましょう。
近年は通常の年賀はがきだけでなく、インクジェット紙やインクジェット写真用などの、印刷に適した年賀はがきも多くなっています。印刷面が加工されている年賀はがきはリサイクル不可なので、資源ゴミとして出すことができません。リサイクルが可能な年賀状かどうかを確かめてから、出すようにしましょう。
年賀状を古紙回収や資源ゴミ回収として出す場合も、可燃ゴミと同様に、住所や名前などの個人情報が漏れないように注意をしましょう。
溶解処理サービスを利用する
大量の年賀状を処分したい場合は、溶解処理サービスを利用するのも1つの手です。溶解処理サービスを利用することで、不要になった通帳やはがき、お手紙などの書類を溶解処理してくれます。溶かされた後は、新たな資源へとリサイクルされます。
利用方法はとてもシンプルで、段ボールなどの箱に不要な書類を入れて集荷をお願いするだけです。箱は開封されず、丸ごと溶かしてリサイクルされるため、情報漏えいの心配もありません。
大量の年賀状というと「そんなにあるかな?」考えてしまう人もいるでしょう。そんな時は、不要になった通帳やお子さまの成績表、日記など書類全般の処分も可能です。料金はかかりますが、個人情報が書かれていて処分に困っていた書類を一気に片付けることができます。
処分しづらい人向けに提供されているサービスも
中には、せっかくいただいた年賀状をゴミとして処分しづらいという人もいるでしょう。お焚き上げのときに一緒に焼いてもらう方法も聞かれますが、お焚き上げで焼いていいものはお正月飾りや書き初めなどとされています。
基本的に年賀状をお焚き上げで燃やしてはいけませんが、「年賀状お焚き上げサービス」を行っている神社にお願いする方法もあります。キットを注文し、年賀状を封筒に入れて送るだけで、遠方にいてもお焚き上げを行ってもらえるサービスです。お焚き上げの様子は動画配信サービスで視聴でき、終了後は、動画と証明書が手元に届きます。
年賀状を処分する前に確認すべきこと
年賀状には、相手の名前や住所、手書きのメッセージなど、大切な情報が詰まっています。また、同じ年賀状が届くことはないため、一枚一枚貴重なものでもあります。思い切って年賀状を処分してしまったあとは、当然見返すことはできません。処分した後に後悔しないためにも、年賀状を処分する前に確認すべきことを把握しておきましょう。
名前や住所に変更がないか
転居などで住所が変わることや、結婚などで苗字が変わることは珍しくありません。付き合いの長さに関わらず、どのような相手でも、年賀状を捨てる前に住所や名前に変更がないかを確認するようにしましょう。
住所録を作成して管理している場合は、年賀状が届くたびに新しいデータに更新しておくと、次の年賀状作成がスムーズに行えます。1年間年賀状を保管しておく場合でも、なるべく早くデータを更新しておくことで、うっかり処分してしまったときも困りません。
しまうまプリントの送受履歴機能では、2年分の履歴を残すことができます。スマホでも管理できるため、手軽に管理したい方におすすめです。
年賀状の住所録(送受履歴機能)
お年玉付年賀はがきの確認
処分する年賀状の中に、お年玉付年賀はがきがあれば、当選番号に該当するものがないかを確認しましょう。賞金や切手シートなどの賞品がもらえる可能性があるため、確認せずに処分するのはもったいないです。お年玉付年賀はがきの当選番号は、郵便局のホームページなどで確認しましょう。
お年玉付年賀はがきの賞品引き換え期間には、約6ヶ月の期限が設けられています。当選した場合は、必ず期限内に引き換えてから、年賀状を処分するようにしましょう。
年賀状は個人情報を隠してから処分する
年賀状は住所や宛名、写真など、個人情報が満載であるため、処分方法に悩んでしまう人も多いでしょう。年賀状を可燃ゴミや資源ゴミなどに出す場合は、個人情報が漏れてしまわないよう住所や名前を隠す必要があります。
年賀状の個人情報を隠すにはどのような方法があるのでしょうか。個人情報の流出や悪用を防ぐためにも、個人情報の隠し方を確認しておきましょう。
ガムテープで巻く
自宅にあるものを利用するのであれば、梱包などに使うガムテープで個人情報を隠す方法がおすすめです。年賀状にガムテープを貼り付けることで、簡単に個人情報を隠すことができます。年賀状であることがわからないほどにグルグルに巻きつければ、悪用される危険性も低くなるでしょう。
ガムテープを巻きつけて処分する方法は、数枚の年賀状から30枚や50枚などの大量の年賀状にも対応できます。束にして巻きつけることも可能なので、処分したい年賀状が多い方にもおすすめの方法です。
シュレッダーを使う
個人情報を分からなくするためには、年賀状を細かく切り刻むのも方法のひとつです。処分したい枚数が少ない場合は、ハサミで切り刻むこともできますが、手作業なので時間と労力がかかります。
たくさんの年賀状をまとめて処分したい場合には、不要な書類などを細かく刻めるシュレッダーがあると便利です。シュレッダーは、お手軽に使える手動のものから、機能的な電動のものまで種類豊富です。使用頻度や置き場所など、ご家庭にあったシュレッダーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
油性ペンで塗りつぶす
手軽に年賀状の個人情報を隠すのであれば、油性マジックで塗りつぶす方法も良いでしょう。油性マジックのインクの濃さによっては、完全に隠しきれない場合もあるため、必ず隠せているかどうかを確認するようにしましょう。
簡単な方法ではありますが、手作業のため、時間と手間はかかります。効率よく消すためには、なるべく太い油性マジックを使用すると良いでしょう。処分したい枚数が少ない方や、手軽に個人情報を隠したい方にはおすすめです。
個人情報保護スタンプを使う
スタンプを押すだけで文字が隠せる便利なアイテムとして、個人情報保護スタンプがあります。個人情報保護スタンプは、特殊なスタンプ面や濃い色のインクが採用されているため、文字を隠す効果が高いアイテムです。
個人情報保護スタンプには、手軽なスタンプタイプや広範囲を消せるローラータイプなど、さまざまな種類があります。ほとんどのものがデスクの引き出しなどに収まるサイズなので、場所をとらずに保管できるのも魅力です。
未使用・書き損じ年賀状は処分せずに活用する
年賀状を多く買いすぎてしまったり、書き損じが出てしまったりと、投函していない年賀状が手元に残っている場合も多いでしょう。未使用や書き損じの年賀状は、活用できることをご存知でしょうか。
代表的なのが郵便局で交換する方法ですが、実はその他にも活用方法があります。ここでは、未使用や書き損じ年賀状の活用方法を紹介します。処分をする前に、活用できる年賀状はないかを調べてみましょう。
郵便局で交換
書き損じた年賀状や余った年賀状は、郵便局に持っていき、所定の手数料を支払うことで、切手や郵便はがきなどに交換してもらえます。ただし、未使用でも交換できない場合もあるため注意が必要です。例えば、「料額印面(はがきに書かれた切手に類似する図柄が印刷されている部分)」が著しく汚れてしまっているものや、破れてしまっているものは、未使用でも交換ができません。そのため、書き損じた年賀状や余った年賀状は、丁寧に保管しておくと良いでしょう。
基本的に交換には所定の手数料がかかりますが、年賀状を購入したものの、喪中になってしまった場合は、無料で切手類と交換できます。すでに書いてしまった年賀状でも、消印がなければ問題ありません。最寄りの郵便局の窓口で服喪であることを伝え、備え付けの請求書に住所と名前、亡くなられた方との続柄等を記入するだけで交換してもらえます。
なお、郵便局で交換できるのは、未使用の年賀はがきや書き損じた年賀はがきのみです。送ったにも関わらず宛先不明などで戻ってきてしまったなど、一度投函してしまった年賀状は相手に届いていなくても使用済み扱いとなってしまうことに注意しましょう。
金券ショップで買取
メールやSNSが普及していることから、普通はがきや切手は使用する機会が減ってきています。そのため、未使用の年賀状をはがき類に交換するのではなく、できれば現金化したいという方も多いでしょう。そのような場合は、年賀状を金券ショップで買取してもらう方法もあります。
とはいえ、すべての年賀状を買い取ってくれるわけではありません。金券ショップによって買取条件は異なりますが、破れているものや書き損じのもの、宛名不明で差し戻された年賀状は買取できない場合が多いようです。買取相場についても、金券ショップや時期によって異なるため、あらかじめ調べておくと良いでしょう。
国際協力活動へ寄付
書き損じた年賀状や余った年賀状は、はがき類や現金に交換する他、寄付をして役立てることができるのをご存知でしょうか。国際協力活動や慈善団体など、さまざまな団体が余ったはがきによる寄付を求めています。
寄付の対象となる条件は団体によって異なりますが、書き損じた年賀状や古い年賀状でも寄付できる場合もあります。寄付対象外の年賀状を送ってしまうと迷惑となりますので、どのようなはがきが対象なのかを確認することが必要です。年賀状をゴミとして捨てることに抵抗がある方は、寄付という形での処分を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
溜まった年賀状の処分方法について紹介しました。可燃ゴミとして出したり、古紙としてリサイクルするなど、処分方法はさまざまです。大量の年賀状がある場合には、家にある不要な書類と一緒に溶解処理サービスを利用する方法もあります。いくつかの方法の中から、ご自身に合った処分方法を選んでみてください。
どのような処分方法でも、送ってくれた相手のことを考え、処分する際は個人情報が漏れてしまわないように注意しましょう。未使用の年賀はがきは、処分ではなく、交換や寄付などで有効活用する方法もおすすめです。
必ずしも、年賀状は処分しなければならないというわけではありません。定期的に処分しても良いですし、思い出として手元にずっと残しておいても良いものです。保管スペースがない場合は、大切な人からの年賀状はとっておいたり、スキャナでデータ化したりなど、思い出として残せる方法を選びましょう。
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よくあるご質問
年賀状を処分する際の注意点はありますか?
年賀状を処分する際は、以下のポイントにご注意ください。
・転居や結婚などで、送ってくれた人の名前や住所に変更がないか確認する
・処分する前に、個人情報を隠す
・未使用・書き損じ年賀状は処分せずに活用する
各ポイントについて、こちらのページで詳しくご説明しています。
年賀状はどのくらいの期間保管しておくとよいのでしょうか?
一般的には2年〜3年ほど保管をしてから処分するのが一般的といわれていますが、年賀状の保管や処分に定められたルールはありません。
10年以上保管するという方もいれば、読み終わったあとはすぐに処分したいという方もいます。
次の年の年賀状を作成する際には、届いた年賀状を見返しながら書く場合もありますので、なるべく早く年賀状を処分したい場合でも、少なくとも次の年の年賀状を書くまでの1年程度は保管しておくと安心です。