年賀状が届かないときはどうする?年賀状が戻ってくる理由とは?問い合わせ方法と再送する際の注意点を解説

公開日:2023年10月23日

最近では新年の挨拶をメールやSNSで手軽に済ませる人も増えていますが、毎年送るという人も多い年賀状。心のこもった温かみのある年賀状は受け取る方もうれしいですよね。

しかし、期日までに投函したはずなのに年賀状が送り先に届かず、せっかく書いた年賀状がどこへ行ってしまったのか心配になった経験のある人もいるのではないでしょうか。

今回は、年賀状が戻ってきてしまう理由や年賀状が届かない時の問い合わせ方法、再送する際の注意点などを解説します。

郵便物が送り先に届かない・戻ってきてしまう理由とは

郵便物が送り先に届かなかったり、戻ってきてしまったりする理由にはどのようなものがあるのでしょうか。トラブルで届かないケースもありますが、送り主のチェックで防ぐことができることもあるので、投函前に最終チェックする習慣をつけると良いでしょう。

ここからは、郵便物が送り先に届かない5つの理由を見ていきます。

住所を書き間違えた

まず考えられるのは、住所を書き間違えた場合です。「住所の漢字を間違えた」「マンションの部屋番号を間違えた」などのケースがあります。

日本郵便では、郵便物の宛先に不備があった場合、宛名欄に赤字のスタンプを押して差出人に返還することになっています。「あて所に尋ねあたりません」は宛先の住所に受取人が住んでいないときに、「あて名不完全で配達できません」は宛先の住所が欠けていたり途中で終わっていたり、不完全な場合に押されます。

相手の住所が変わった

次に相手の住所が変わってしまった場合です。相手が転勤や結婚、家庭の都合などで引っ越してしまったケースが考えられます。

最近でははがきでのやり取りをする人が少なくなったこともあり、引っ越しの連絡をメールやSNSで済ませる人も多く、引っ越しの報告を見落として以前の住所に送ってしまうケースもあるかもしれません。

ただし、相手が郵便転送サービスを利用している場合は、以前の住所に送っても新しい住所に転送してもらうことができます。

宛名に誤りがあった

住所以外にも、宛名に誤りがあった場合も郵便物が相手に届かない可能性があります。相手の名前の漢字を間違っていたり、旧姓のまま送ってしまったり、ペンネーム宛てに送ってしまったりしていませんか。

もし送り先の世帯主と受取人の苗字が違う際は、世帯主の苗字を受取人氏名の右上に小さめに書いて「○○様方○○様」とするようにしましょう。下宿や居候、結婚して姓が変わった場合、出産のため実家に帰省しているケースなどが当てはまります。

別の人に誤配されてしまった

宛名の書き間違いや何らかのトラブルによって間違って別の人に誤配されてしまうこともあります。マンションの部屋番号の書き間違いで別の部屋に届けられてしまったり、住所を書き間違って別の家に届けられてしまったりする可能性もあるでしょう。

間違って届けられた人が正しい家に届けてくれることもあるかもしれませんが、期待してはいけません。特に多くの家庭が入居する大規模なマンションの部屋番号は、間違えないように気を付けましょう。

紛失等予期せぬ事故が起こった

郵便局内で機械化やIT化が進んでいても、最終的にポストに郵便物を届けるのは配達員です。そのため、人的ミスによる紛失等が全くないわけではありません。その他予期せぬ事故で郵便物が届かないといったケースも稀にあります。

特に年賀状の場合は追跡番号がなく、どこに行ってしまったかわからないこともあるかもしれません。日本郵便に調査依頼すると、紛失した郵便物の行方を調べてくれるので、万が一郵便事故が疑われる場合は活用しましょう。

郵便局に問い合わせる前に確認すべきこと

年賀状が届いていないのがわかった場合、どこに行ってしまったのか不安になりますよね。すぐに郵便局に問い合わせたくなるかもしれませんが、まずは自分で確認できることはしておきましょう。

ここからは、郵便局に調査依頼する前に確認すべきことを挙げるので、参考にしてみてください。

年賀状を出したかどうか

年賀状を出したはずなのに相手から「届いていない」と連絡があった場合、まずはそもそも年賀状をその人に書いたかどうか確認しましょう。

人間だれしも、細心の注意を払っていたとしても間違うことがあります。うっかりミスで出していなかったり、出したと思い込んでいたり、家の中に落ちていたりすることがあるかもしれません。

まずは冷静になって、本当に届いていない相手に年賀状を書いて出したかどうか思い返してみましょう。

相手の住所に間違いがないか

次に、相手の住所に間違いがないか確認してみましょう。相手が引っ越してしまっていないか相手に確認し、アドレス帳の住所と現在の住所が合っているかどうかチェックしてみてください。

もし住所を書き間違ってしまった可能性があっても、ポストに投函してしまった後だと書き間違えていても確認できません。その場合は郵便局に本人確認資料を持参の上、既定の料金を支払えば宛名・宛先変更や取戻請求ができます。宛名や住所の間違いに気付いたときは最寄りの郵便局に相談すると良いでしょう。

年賀状の投函時期は適切か

もし元旦に「年賀状が届いていない」と言われたとしても、年賀状を年末ギリギリに投函した場合はまだ配達中の可能性が高いです。年末年始は通常よりも郵便物が届くのに時間がかかります。年賀状が元旦に届くようにするためには、12月25日頃までに投函する必要があると覚えておきましょう。

年賀状をポストに投函したのはいつか確認し、もし12月26日以降に投函した場合はもう少し待ってみるよう相手に伝えると良いでしょう。

本当に届いていないか相手に確認する

最後に、年賀状が本当に届いていないか相手に再度確認してみましょう。もしかしたら郵便受けの中にあったり、家族の別の人が受け取ったりしている可能性もあるかもしれません。
他の人の年賀状と重なってしまっていたり、大量の年賀状の中にまぎれてしまっていたりすることもあるでしょう。

宛名の書き間違いなど自分のミスがなかったかしっかり確認したうえで、相手に直接電話やメールなどで本当に届いていないか聞いてみてください。

郵便局に調査依頼する方法

住所の間違いや投函時期などを確認し、それでも年賀状が届いていない場合は郵便局に調査依頼ができます。郵便局に調査依頼する方法は郵便局の窓口で行う方法とインターネットから行う方法の2通りがあります。

郵便局の窓口で行う場合

郵便局の窓口で調査依頼をする際は、最寄りの郵便局か差し出した郵便局の窓口で「郵便物が届かないので調査してほしい」と相談してみましょう。年賀状の発送日や配送経路やトラックなどの情報から、関係する郵便局を調査してもらうことができます。

窓口では宛先や投函場所、投函日時、郵便物の色や形状、大きさなどの特徴を聞かれるので、あらかじめメモしてから郵便局に行くのがおすすめです。受け取る側も調査依頼は可能ですが、依頼には紛失した郵便物についての細かな情報が必要なため、差出人が行う方がスムーズです。

インターネットから行う場合

インターネットから調査依頼する場合は、日本郵便ホームページの「郵便物等が届かないなどの調査のお申出」から依頼が可能です。

窓口での調査依頼同様、差出人・受取人の情報や郵便物の情報、差出場所や差出状況など細かな情報が必要になるので、あらかじめ項目をまとめておくとスムーズです。調査依頼すると調査受付番号とパスワードが発行され、郵便物等調査状況の照会ページで随時状況を確認することができます。

調査依頼は窓口経由でもインターネット経由でも費用は無料ですが、調査には約2週間から1ヶ月ほどかかるので、年賀状の場合は再送する方が良いかもしれません。

年賀状が戻ってきてしまったら

書いたはずの年賀状が相手に届かず、差出人の手元に戻ってきてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。元の年賀状を再送する方法と新たに年賀状を書き直す方法の2パターンをご紹介します。

元の年賀状を再送する場合

郵便局で「あて所に尋ねあたりません」や「あて名不完全で配達できません」などのスタンプを押されて戻ってきたはがきは、再利用して再び送ることも可能です。

「お返しした理由」の欄を二重線で消し、正しい住所や宛名を記載して宛名欄の空いているところに赤文字で「再差出し」と記載します。新たに必要分の切手を貼付してから投函しましょう。

ただし、戻ってきた年賀状を再送するのは失礼に当たるため、極力書き直すことをおすすめします。

新たに年賀状を書き直す場合

年賀状を新たに書き直す場合は、また届かないようなことがないよう、住所や宛名に注意して書きましょう。手書きでひとこと年賀状が届くのが遅れてしまったことについて触れると丁寧です。

もし手元に年賀はがきが残っていない場合は、通常はがきの切手部分の下に赤字で「年賀」と書けば年賀状として出すことができます。年末年始に限定販売される「年賀郵便切手」を私製はがきに貼って出す方法もあるので、検討してみてください。

松の内を過ぎてしまう場合

一般的に、年賀状は松の内(1月7日。関西では1月15日頃)までに相手に届くように送るのがマナーとされています。年賀状が手元に戻ってきてから再送する場合はどうしても日数がかかってしまうため、1月7日以降に相手に届く場合は、年賀状ではなく寒中見舞いとして送ると良いでしょう。

寒中見舞いの場合年賀はがきではなく通常はがきを使って送るのがマナーです。遅くとも1月末までにはポストに投函するようにしましょう。

年賀状を元旦に届けるための注意点

送ったはずの年賀状が届かないと、送る側も受け取る側も新年早々不安になってしまいますよね。そのようなことが起こらないように、何に気を付ければよいのかまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

宛名書きのミスをなくす

誤字脱字に気を付けてどれだけ丁寧に書いていても、書き間違いが起こってしまうのは仕方ありません。

手書きの場合はなるべくゆっくり書くようにし、書き終えた後に住所や部屋番号、宛名に誤字脱字がないかチェックしましょう。パソコンで宛名を印刷する際は名簿をチェックし、印刷後にもう一度正しく印刷されているか見直しましょう。

投函した後に書き間違いがなかったか不安になる方は、ポスト投函前に再度見直すとより安心です。

相手が引っ越していないか確認する

年賀状を書く時期になったら、相手が引っ越していないか確認しておきましょう。引っ越しの報告がはがきやメールで来ていないかチェックし、もし引っ越した人がいる場合はアドレス帳を修正しておきます。

何らかの形で引っ越したことを聞いているものの詳しい住所まで知らない場合は、直接本人に連絡して新しい住所を聞いてみても良いでしょう。結婚などを理由に引っ越した場合は苗字が変わっている可能性もあるので、合わせて確認しましょう。

12月25日までに投函する

年賀状が相手に1月1日(元旦)に確実に届くようにするためには、12月25日までに投函しましょう。2017年以降、郵便局は1月2日の配達を取りやめているため、元旦の次に年賀状が届くのは1月3日です。

特に上司や取引先、大切な家族など、元旦に必ず届いてほしい年賀状は12月25日までに投函すると安心です。郵便局のホームページでは年賀状を投函した際の到着日を調べることも可能ですので、ぜひ活用してみてください。

リストで管理する

年賀状を送ったかどうかあとで簡単に確認するためには、リストでの管理がおすすめです。
アドレス帳もリストで管理している場合は、投函済みかチェックできる欄を作成するだけなので簡単です。

喪中かどうか、引っ越していないかなどを一つのリストにまとめておくと、次の年に年賀状を作成する際に、喪中はがきなどを探す手間も省けます。
出していない相手から年賀状が届いた場合も同じリストで管理すれば、翌年の出し忘れも防げて便利です。

まとめ

心を込めて書いた年賀状が相手に届いていなかったり、手元に戻ってきてしまったりすると、とても残念ですよね。年賀状がどこに行ってしまったか考えて不安になってしまっては、せっかくのお正月が台無しです。

年賀状が届いていない場合は自分のミスがなかったか確認し、書き直してなるべく早く再送するのが得策です。まずは住所の間違いや誤字脱字、投函時期に気を付け、年賀状が元旦に相手のもとに届くようにし、気持ちの良いお正月を迎えましょう。

この記事を書いた人

しまうまプリント年賀状担当スタッフ

2010年に年賀状印刷サービスを開始以来、数多くのお客様に愛され、しまうまプリントの会員登録数は500万人を突破!年賀状に関するあらゆる情報をわかりやすくお届けします。

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